世界的ブームを引き起こした『アリス・イン・ワンダーランド』、その待望の続編として、この夏公開された『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』。早くもMovieNEXが11月2日にリリースとなります。
『アリス・イン・ワンダーランド』の最大の魅力と言えば、その美しい映像と世界観。本作で、前作の世界観を引き継ぎながらも新しいワンダーランドを創造した美術デザイナーがダン・ヘナ氏。ピーター・ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』三部作や『ホビット』三部作などに携わり、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』でアカデミー賞に輝いています。そんなダン・ヘナ氏より、本作の美術的な見所等のコメントが到着。映画館で見逃した方はぜひご注目を。
―本作、大変美しい映像の連続で、その背景にはダン・ヘナさんによるコンセプトアートがあると思うのですが、どういった所に一番こだわったのでしょうか?
ダン・ヘナ:お話が古いロンドンからはじまるのですが、その時代をきちんと再現する事にとてもこだわりました。大きな帆船と港が出て来ますが、実際に130フィートある帆船を作って妥協せずに実現しました。そしてその次にはワンダーランドの世界観。ロマンスとマジカルに溢れた世界観をどう視覚化するかという事に重点を置いています。「こういった世界観を全部表現する」ちょっと欲張りに思えてもとことん頑張らないといけない事が多いわけですね。
―CGで様々な物が作れる現代において、セットにこだわる理由とはどこにあるでしょうか?
ダン・ヘナ:前作の『アリス・イン・ワンダーランド』では多くのデジタル技術を使っていて、今回ももちろん効果的に使っていますが、本作はリアルなセットにこだわったな部分が多くなりました。セットには「美」がなければいけないと思っています。映画の撮影で照明があたって、カメラを通して、正しい状態に映ることが必要だと思うんですね。なので、気に入らなければ全部壊して作り直します。
―本作がDVD/BD化される事によって、より細部まで映像や美術の美しさを楽しむ事が出来る様になります。より注目して欲しい場所は?
ダン・ヘナ:色々あるのですが、まず「タイム」の城はデジタルな視覚効果が最も現れているシーンだと思います。タイムの「クロノスフィア」(時空を移動出来る力の源)を使っての、時間の旅はBlu-rayではなおさら美しく楽しむ事が出来ると思う。また、赤の女王の戴冠式のシーンは照明がとても美しい。後は、赤の女王の城の、赤の女王がどういう状況で生活していて、その状態になってしまったか、といった物語の背景を考えながら観てもらえると嬉しいな。
※編集部注:赤の女王は前作『アリス・イン・ワンダーランド』で山の中に追い払われた為、本作での城は木や枝で作られていると考えられる。
『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』MovieNEX 11月2日リリース!
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http://getnews.jp/archives/1491806 [リンク]
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