真夏の海辺にクラシックカーを止め、おもむろに車内で料理を始める2人のシェフ。炎天下の車内はどんどん温度が上がり、ダッシュボードでベーコンを焼いたり、エンジンルームでトウモロコシをゆでることも可能に。車内に仕込んださまざまな仕掛けも駆使して料理を完成させた2人ですが、乾杯したシャンパンは熱湯のようにアッツアツに――。
夏まっさかりの8月、カー用品・カーメンテナンスの店舗を展開するジェームスは動画『HOT DRIVE』を公開しました。炎天下の車内がどれだけ高温になるのかを伝えつつ、それを料理に使う仕掛けや工夫が楽しい動画になっています。
ジェームス「HOT DRIVE」/世界一暑い夏に最高のクールドライブ(YouTube)
https://youtu.be/asQ6uiCdP4g
動画に登場する仕掛けの中でも筆者が気に入っているのは、ウィンドウを使って野菜をカットする仕掛け。パワーウィンドウではなく手動(!)という懐かしさとバカバカしさがツボでした。
こんな車で実際に料理ができたら楽しいだろうなあ……と思っていたら、「この車、取材できますよ」という連絡が。
早速ガジェット通信は、『HOT DRIVE』の撮影に使った車が置いてあるというジェームス 大宮東バイパス店へ取材に行ってきました。8月下旬から取材日程を調整していたのですが、8月下旬から9月上旬は台風と秋雨前線が活発で、なかなか快晴の日に恵まれず……。
取材日の天気は、結局くもりで気温は27℃。『HOT DRIVE』のような炎天下の車内を再現するのは難しそうです。
だがしかし! 『HOT DRIVE』に登場したクラシックカー、1973年製『トヨタ コロナ マークII バン』は確かにありました! ふだんは店舗内で展示しているそうですが、取材のために屋外の駐車場まで特別に運び出していただきました。
70年代の車ならではの直線的デザインやフェンダーミラー、独特なカラーリングがカッコイイ! テンションが上がってきます。
『HOT DRIVE』に出てきた仕掛けも再現されています。日光を浴びるダッシュボードの熱をさらに高めるアルミホイル、グローブボックスにはオーブン、後部座席には特設キッチンと鉄板、エンジンルームには鍋……料理ができる環境は整っています。展示の安全上、刃のついたワイパーとホイールを使ったミキサーは使えないそうです。
それでは、実際に料理をしてみましょう。まずはダッシュボードの熱を利用して、目玉焼きを作ってみることに。
卵を割って鍋に入れ、グリル代わりのダッシュボードに設置。待つこと数分……。
『HOT DRIVE』ではベーコンが焼けるほど熱くなったダッシュボードですが、今回は温まる気配すらありません。残念……。
※生卵はその後、調理しておいしくいただきました
続いて、後部座席の鉄板を利用して冷凍チャーハンを炒めてみることに。
『HOT DRIVE』ではオマールエビを焼けた鉄板ですが、今回は冷たいままのチャーハン……。
※その後、レンジでチンしておいしくいただきました
気を取り直して、今回一番楽しみにしていたウィンドウを使った料理に挑戦してみましょう。ちくわの穴にカットしたキュウリを詰め、輪切りにしていきます。
ウィンドウのハンドルを回してみます。切れるのか、本当に切れるのか……?
切れたー!
サクサク切れて、ちくわキュウリの完成。やっと料理らしきものができました。
『HOT DRIVE』と同じく、セロリも切ることができました。これでセロリサラダの完成。
完成した2品は、その場でおいしくいただきました。『HOT DRIVE』にはならなかったけど、“クール・クッキング”は大成功です!
ジェームス 大宮東バイパス店では、このキッチン仕様にカスタマイズした『トヨタ コロナ マークII バン』を展示中。ドライブがてら、NASAが「ここ130年間の“地球史上”で最も暑い年になる可能性がある」と発表した2016年夏の思い出に訪れてみては。
取材協力:ジェームス 大宮東バイパス店
http://www.jms-car.com/shop/detail/21134.html
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ガジェット通信編集部
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