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2016年8月6日(土)ポニーキャニオン 1階イベントスペースにて、『遠藤ゆりか はぴゆり☆なつやすみ』が開催された。当日は昼・夜の部で構成され、トーク&DJパフォーマンス『わちゃわちゃDJたいむ』とライブイベント『はじまりのうた』の2公演で行われる。声優・アーティストだけでなく、アニソンDJとしても活躍する遠藤ゆりか(以下 遠藤)が、ステージでファンに伝えた想いとは何だったのだろうか。

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「遠藤ゆりかって声優・アーティストじゃないの?」という方も中にはいるかもしれない。彼女は2012年に開かれた『第2回ぽにきゃん声たまオーディション』で“声たまプリンセス”(グランプリ)を獲得。2013年に放送されたテレビアニメ『断裁分離のクライムエッジ』エンディングテーマ『君と二人』でデビューを果たした。その後、テレビアニメ『Z/X IGNITION』の御影藍那役に抜擢されるなど、声優・アーティストの2つの面で活動。近年はアニソンDJとしても活躍の幅を広げ、まさに今を時めく注目の若手声優として脚光を浴びている。

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昼の部の『わちゃわちゃDJたいむ』では、スタートから遠藤のマシンガントークが炸裂し、会場中をヒートアップさせた。前説に遠藤と同じ事務所の橘えみりが登壇し、場内ルールを説明する。終わると同時に、バトンタッチするかのごとく、主役の遠藤が持ち前の爽やかな笑顔でステージに姿を現した。彼女の登場を待ちわびていたファンから大歓声が沸き起こり、序盤からハイテンションな雰囲気を作り出していく。会場の興奮が冷めやらぬうちに、フリートークから企画コーナーへ展開され、場内から笑い声が巻き起こった。途中、ゲストに声優の花守ゆみりが加わり、2人の和気あいあいとしたゲーム&トークで、場内の熱気をさらに上昇させる。彼女たちのパワフルな会話に、オーディエンスは終始笑みを絶やすことなく、大満足の様子だった。

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続いてメインのDJタイムへ突入し、それまでの流れとは打って変わり、遠藤がキレのあるDJパフォーマンスを見せる。スタートは波打ち際の浅瀬のように穏やかな雰囲気で進んでいくが、次第にアップテンポの曲調が流れ、観客の鼓膜を揺らしていった。曲中に遠藤自らセリフ部分をアフレコするなど、“来てくれたお客さんと盛り上がりたい”という想いを表現。終盤で「今日は盛り上がってくれましたかー!?」と、ファンにコメントを投げかける遠藤の姿に、まるでホールライブに参加しているような感覚を覚える。遊びに来てくれたファンを見て、場内の隅々まで見ているからこそ成せる演出に驚きを隠せなかった。

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昼の部のハイテンションな勢いのまま、夜の部『はぴゆり☆なつやすみ~はじまりのうた~』がスタートする。黒を基調としたノースリーブのワンピースに身を包んだ遠藤がステージに登場し、オーディエンスを前に笑顔で歌声を披露。オープニングナンバーの『はじまりのうた』を皮切りに、『REBORN』『黄昏ジョブナイル』と、全14曲を熱唱する。彼女を知る人には懐かしい、初めて歌声を聞いた人には新鮮さを与える内容だった。ファンにとってはもちろんのこと、遠藤にとっても素敵なひと時だったに違いない。

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そんな大熱狂のイベントを成功させた遠藤ゆりかにインタビューを敢行。

――今回のイベントを終えられてのご感想をお願いします。

遠藤:DJとライブの2パターンのイベントだったので大分差がありました。自分から発信してファンの皆さんに楽しんでもらうのか、ファンの皆さんと一緒に時間を共有するのか。でも、昼の部はトークをメインにイベントを楽しんでもらって、夜の部はライブを中心に皆さんと楽しく過ごせたなと思います。

――特に昼の部はDJとトークを融合させた新しいスタイルでしたね。

遠藤:ホントですか! 実は以前『はじまりのうた』のリリースイベントをポニーキャニオンさんの1階イベントスペースで、DJイベントとして行ったことがあるんです。アニメファンの方にもクラブDJを楽しんでいただければと思って開いてみました。

――そういえば、アニクラ(アニソンクラブ)は今話題になっていますよね。

遠藤:でも、DJイベントに行ったことがないアニメファンの方って意外と多いんですよ。ですので、少しでも気軽に話しながら、皆さんの知っているアニメ音楽でイベントを作りたいと思っています。

――入り込みやすくて、楽しみやすい。まさに遠藤さんの腕の見せ所ですね!

遠藤:まだまだ課題は多いです(笑)。

――ちなみに、今回のDJイベントでセレクトした楽曲は、何かテーマやコンセプトなどはあるのでしょうか?

遠藤:実は、今回のイベントはファンの皆さんと一緒に作ることをコンセプトにしていました。それに合わせて、ツイッターでセットリストに組む曲の意見を募集したんです。ポニーキャニオンさんのイベントスペースをお借りしてのイベントだったので、自由に企画しちゃいました。

――ある意味、ホームでの開催ですね。

遠藤:はい! ロック好きな人も、キャラクターソングが好きな人も、様々なジャンルの好きな人にバランスよく楽しんでいただきたいと思ってセレクトしてみました。

――その結果、功を奏した爆発的な盛り上がりを見せたと。

遠藤:嬉しい限りです(笑)。

――そんな遠藤さんがDJとして活動の場を増やしていけば、新しいアニクラのイメージが誕生しそうですね。

遠藤:“アニクラって怖いところかも”とイメージする方もいるかもしれません。でも、「“遠藤ゆりか”が出演するなら行ってみようかな」と、私をキッカケにして遊びに来てもらえることを目標にがんばります!

――その時には男女問わず、多くのファンが集まるかもしれませんね。

遠藤:そうですね! あとは地方をはじめ、日本全国で活動してみたいです。

――実際、アニクラは全国的に広がっていて、地域ごとに様々なスタイルが誕生していると耳にしますが、やっぱり遠藤さんも出演したいですか?

遠藤:出演したいです! たくさんの会場に足を運んで、様々なイベントでDJをお見せ出来るようにがんばります。

――それでは最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

遠藤:今日はホントに遊びに来てくれてありがとうございました。楽しいイベントで終わることが出来て、思い出に残る1日になりました。マイペースに見えるかもしれませんが、これからも皆さんと一緒に楽しい時間を作っていけたらなと思っています。

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目の前にいるファンを楽しませようとする気持ちに、彼女の人となりが表れた。さらにイベントの締めくくりに「今年はCDをリリースしたい!」と目標を公言する気概。まさに、夏の思い出を1ページに綴ったかのような熱狂ぶりを見せてくれた。自分が発信して、ファンと一緒に楽しい時間を共有する。もしかしたら、彼女には相手を喜ばせる才能があるのかもしれない。だからこそ、“声優”“アーティスト”“DJ”全ての分野において、大歓声を巻き起こすステージを生み出せたのかもしれない。そして何よりも、1人1人のファンのことを考えて、言葉やパフォーマンスで想い伝える“遠藤ゆりか”だからこそ、笑顔で満たすイベントを完成させたのだと思う。

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遠藤ゆりか OFFICIAL WEBSITE[リンク]
遠藤ゆりか (@endo_yurika) | Twitter[リンク]
遠藤ゆりかの今夜もユリーカ!(声優グランプリチャンネル)[リンク]

カメラマン:MFS 清水久嗣

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(執筆者: バラン野島) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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