こんにちは、マガジンハウスです。昨今ブームになりつつあるはちみつ。流行りに便乗して専門店でおしゃれなやつを買ったはいいけど、ただ舐めてみて、翌日はパンに塗ってみて、それでちょっとベタベタしたから放置……して数か月。なんてことにはなってませんか? それってかなりもったいないんです。MOTTAINAI! 今日は、はちみつをとことん有効活用するためのガイド本とも呼ぶべきムックをご紹介します。編集をてがけたNさん、よろしくお願いします。
N 「どうも~。はちみつ、摂ってますか?」
――――それが、さっき例に挙げた放置人は私自身のことでして。毎回、買った当初は使ってみるんですが、すぐに飽きちゃって……。
N 「それなら、今みたいに暑い季節に、はちみつ水から始めてみるといいですよ。おいしくて手軽に作れて、簡単にはちみつ生活が続けられます」
――――この本で<はちみつのイオン飲料>として紹介されている、あれですね。
N 「はい。要ははちみつを水に溶かしたものなんですが、エネルギー源でもあり、ミネラル・ビタミンの宝庫でもあるはちみつに、塩とビタミンCを少量加えることで、自家製のスポーツドリンクとして大活躍します。市販のものより糖分もぐんと少ないですし」
――――暑い日や運動した後など、たくさん汗をかいた時にいいですね。材料を見ても、おいしくないわけがない。
N 「私は山歩きをするのですが、これまでは水を持ち歩いていた容器の中を、このはちみつ水にしました。ふだんの日も、汗だくで帰った日には‟命の水だわ~”と言いながら飲んでます(笑)。実家の80過ぎの母にも持たせてるんですよ」
――――確かに、ご高齢の方にもおすすめできそうですね。‟命の水”って言ったら乗ってきそう(笑)。
N 「そうなんですよ、あまり水をたくさん飲む習慣がない世代なので」
――――この本は、はちみつの種類や摂取方法、生活への楽しい取り入れ方などを紹介していますが、中でも目を引いたのは、健康面でのはちみつパワーですね。メディカルハニーの章もそうですし、傷薬としての使い方、あとなんといっても目薬!」
N 「この本にもご協力いただいたエッセイストの前田京子さんのご著書『ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』(小社刊)で、目薬のくだりを読んだ時は、私もびっくりしました。でも、インドのアーユルヴェーダでも使われていると聞いて、なんとなく『ああ、確かにそんな感じで効きそうだな』と思って」
グレードの高いはちみつを、そのまま目の中に垂らすという、衝撃のはちみつ目薬! 前田京子さんは、綿棒の先端にはちみつを乗せ、下まぶたや眼球の下側に1、2つけたら瞬きして全体に馴染ませるそう。
――――試しました?
N 「はい」
――――やったんですね! はちみつ目薬を実践した人に会ったのは初めてです(笑)。……どうでした?
N 「確かにしみる(笑)。しみて、涙が出て、一瞬『大丈夫かな?』と思うんですが、次に目を開くとスッキリしてるんです」
――――スッキリするぐらいじゃあ、ハードル越えられそうにないです……。
N 「疲れ目にはかなり効果がありました、私は。あと、白目が白くなりますね」
――――(即)やります。大人になると白目が濁ってきて濁ってきて。しつこいようですが、激痛ではないんですよね?
N 「やってみると、驚くようなことじゃないんですよ。それよりも、やった後の爽快感のほうが勝ります」
――――はちみつの選び方や種類についても、勉強になりました。今まではなんとなく、マヌカハニーってのは高いからいいものだろう、あとは花の種類というかイメージで選んでました。「れんげって可愛いし」みたいに(笑)。
N 「まあそれでもいいんですけど、産地によって個性もありますし、花の種類で風味もさまざまなので、お気に入りを見つけるべく色々テイスティングするのも楽しいですよ」
―――― Nさんのお気に入りは?
N 「今はレモンはちみつですね」
――――はちみつレモンではなく?
N 「違います(笑)。レモンの花の蜜から作られるはちみつです。実じゃなくて花の蜜なのに、レモンの味がしておいしいんですよ~」
――――それは確かにおいしそうです! あと、この写真にもあるように、濃度や結晶化のしやすさなどでもバリエーションがあるんですね。そばのはちみつなんて、濃くて部分的に結晶化してて、すごく難易度高そう……。
N 「そばのはちみつは、なんていうか……味噌みたいな感じですね(笑)。いろいろはちみつ道を極めていくと、だんだん濃い系にハマっていくんですよ。チーズ好きがブルーチーズにいくように」
――――わかる気がします。クセのあるはちみつと、クセのあるチーズを合わせてもおいしそうですもん。
N 「そうなの! 私は今、チーズトーストにはちみつ塗って食べるのにハマってて。いくらヘルシーな食材っていっても、さすがに太りそう……」
――――お話伺っていたら、はちみつ熱が再燃してきました。また買いに行こうかな。
N 「選ぶのが難しかったら、その土地で採れたはちみつを買う、というのもいいですよ。たとえば道の駅などには地元の養蜂場のはちみつを売っていますので」
――――それ、いいですね! 旅の思い出にもなるし、体にもいいし。Nさん、今日はありがとうございました!
というわけで、さっそく海水浴の帰りに袖ケ浦の道の駅でゲット。これは「タマツバキ(ネズミモチ)」の花の蜜のようです。わくわく。
今週の推し本
『Dr.クロワッサン はちみつが健康と美容に効く!』
マガジンハウス 編
ページ数:68頁
ISBN:9784838751358
定価:810円 (税込)
発売:2016.08.16
ジャンル:健康
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