マーク・バーネットとローマ・ダウニーは、2013年の歴史ドラマシリーズ『THE BIBLE~選ばれし者たちの歴史物語~』を含む、潜在的に論争を生むような作品に対して果敢に挑むことで有名である。2人は、次回作として、数々のアカデミー賞を獲得した1959年の映画『ベン・ハー』のリブート版映画に挑んだ。オリジナル版『ベン・ハー』は、ウィリアム・ワイラーが監督を務め、チャールトン・ヘストンが主演を務めた。リブート版『ベン・ハー』は、ダウニーとバーネットがエグゼクティヴ・プロデューサーを務め、8月19日に米劇場公開となる。
同作は、キース・クラークとジョン・リドリーが脚本を執筆し、MGMと米パラマウント・ピクチャーズが製作し、ロシア系カザフスタン人のティムール・ベクマンベトフが監督を務めた。
ワイラー監督による、11部門でのアカデミー賞を受賞したオリジナル版は、1世紀が舞台のエルサレムに住む裕福なユダヤ人商人ユダ・ベン・ハーを中心にストーリーが展開する。ベン・ハーは、ローマの貴族となった子供時代の友人メッサラに裏切られ、刑務所に入れられ、復讐を誓う。
オリジナル版では、数々の素晴らしい二輪戦車の戦いが映し出されている。
ベクマンベトフ監督は、リブート版『ベン・ハー』にはたくさんの驚きがあるだろうと語る。
ベクマンベトフ監督は、「リブート版は、全く別のアイデアが中心にあり、全く別の脚本による完全に異なる作品だ」と、語る。ベクマンベトフ監督のリブート版『ベン・ハー』は、自由を取り戻し復讐に戻る王子の告発がストーリーの中心となる。ストーリーと色調はともに、作家ルー・ウォレスのオリジナル小説(オリジナル版と同作のもとになっている)に近いが、新しいメッセージも届けるとベクマンベトフ監督は語る。
ベクマンベトフ監督は、「世界は変わり続けている。復讐のテーマが1959年のオリジナル版で使われていたが、それが今日の世界ではより感情的になっている」と、語った。また、「リブート版は、許すことの大切さを強調している」と、続けた。
ベクマンベトフ監督は、プロデューサーのダウニーについて、作品の中心にある感情的な趣旨の保持を含めて、撮影中に出てくる典型的なちょっとした挑戦的な取り組みを助ける功績を与えてくれたと評価する。
ベクマンベトフ監督は、「ダウニーは、プロフェッショナルなプロデューサーとしてだけではなく、とても良い心の持ち主だ」と語り、「ダウニーは、他人の意見を聞くユニークな才能を持っていて、皆も彼女の話を聞く。これは、リブート版が感情的に最も重要なものを維持できた理由のひとつだ。ダウニーの全決断は感情的でありながら、バランスもよく取れていた。彼女の正直さは私を触発し、私たちが正しい方向にいるとの自信を与えてくれた」と、続けた。
ユダヤ人王子であり商人のユダ・ベン・ハーを演じたジャック・ヒューストンは、ダウニーを、「最も優しく、思いやりがあり、与えようとする人だ」と、表現する。
ヒューストンは、「ダウニーは女優出身だからだと思う。彼女は過程をとてもよく理解していた」と、ダウニーの指揮のスタイルについて述べた。さらに、「ダウニーはとても集中力があり、知的だ。ストーリーを主体的にし、キャラクター達を最大限に活かそうとしていた。セットにいる人が暖かさや明るさを持っていることは良いことで、とても親しみやすくいつでも助けになってくれる。ダウニーは素晴らしいマインドの持ち主で、キャラクターの開発に力を尽くす」と、語った。
オリジナル版の主役を演じたヘストンは、第32回アカデミー賞主演男優賞を獲得し、同役をリブート版で引き継ぐことになったヒューストンは、「圧倒されていた」と、語った。しかし、ダウニーとバーネットが十分なバックアップを与えた。
ヒューストンは、「私たちはとても強く、ユニークなキャラクターを作った。この役はとても面白く、演じることを楽しみ、生き返らせることができた」と、語った。また、「ユダ(ベン・ハー)は俳優にとって最も偉大なキャラクターのひとりで、演じられたことをとても誇りに思う」と、続けた。
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