【プロ漫画家デビュー出来るかな】web漫画を描いてプロ漫画家になれる「かもしれない」方法とは……?
デジタル系ガジェットに散財する、サラリーマン兼漫画描きのFURUです。 最近資格ゲッター始めました。
FURUの部屋
http://furu-yan.jimdo.com/[リンク]
「サラリーマン兼漫画描き」と自称しているもの、その実態は、月刊「I/O」誌では文章メイン+4コマ漫画1本、本誌「ガジェット通信」では、漫画家としては全く認識されておらず、“自腹系ガジェット紹介ライター”として拙稿を載せて頂いており、本業のサラリーマンのかたわら、ほそぼそと糊口をしのいでおります。
そんなこんなで、電子工作雑誌にてデビューしてから、現在のPC誌・webマガジン誌での執筆に至るまで、かれこれ30年近く経った訳ですが、ある日突然、
「ちゃんとプロ漫画家としてデビューして、一生に一度はマンガ雑誌に描いてみたーい!」
……と無性に思うようになりました。チャレンジするのは今かしかないのでは……と。
そういうわけで、プロ漫画家としてデビューして、マンガ雑誌に描いてみる事が出来るかどうかチャレンジしてみました!
マンガ雑誌に載りたいー!でも応募の為の新しい原稿を書くのは大変!どうしよう・・・?
普通、一般のマンガ雑誌で、漫画家としてデビューする為には、新人賞などの応募の為の漫画を、新たに執筆する必要があります。しかし、各漫画雑誌の為の新人賞用の漫画原稿を、イチから描いて送るのはタイヘンです。
何かもっと、ラクチンな方法で、マンガ雑誌に作品を応募する方法はないものでしょうか……?
実は、web漫画雑誌・漫画家募集サイトの中には、「既存の原稿」を送るだけで、選考をしてくれる所が結構あります。早速、これらのサイトに、自分の過去の作品を送ってみる事にしました。
はたしてその結果は……!
20社程度応募したところ、数社から返事が来ました。
【総評】
脇役の電気オタクに対して、主人公はツッコミを的確にいれつつ、コミカルに描かれているなと感じました。
オチなどもちゃんと考えられていて4コマとして成立している印象をうけました。ただ、この作品に関しましては、どんな読者層に向けて描こうと思った作品なのでしょうか?
どんな人(性別や年齢など)が読んで楽しんでもらいたいのか、謎に感じました。
また、脇役と主人公は、どのような関係なのでしょう?
ある程度の設定は、イラストなりセリフ(モノローグ)なりで説明を入れたほうが読者に親切だと思います。イラストに関してですが、やや古い印象を受けました。
弊社のサービスでは10~30代の方が多いので、なかなか受け入れがたく感じました。
この度は、◎◎にご応募頂き、有難うございます。厳正なる審査の結果、お送りいただいた作品は選外となります。
以下編集部からのコメントです。
「ご応募ありがとうございます。流石に経歴は長いだけあって、イラストも達者で安心して読めました。
ただ、絵柄にも流行というものがあり、率直にいうと、FURUさんの絵は少し前の時代の絵柄です。
漫画雑誌の連載を目指すのであれば、今流行している絵柄を研究して絵柄を変えるか、もしくは専門知識がお有りな様なので、原作者の道を考えてみて下さい。」
※一部要約抜粋しております。
「ぶーっ!」
……分かっていたとは言え、壮絶に討ち死にとなりました。ほか、「お祈りメール(ボツ)」が来たのが10社、残りは返事も来ませんでした。なんだかなー。
もう、プロ漫画家への夢を諦めるしかないのでしょうか……?
諦めるのはまだ早い!無料web漫画投稿サイトで自分の作品をアピール!
プロ漫画家への夢を諦めるのはまだ早い!実は、無料web漫画投稿サイトで「自分の作品をアピールする」、という手段がまだ残っています!
ここでビュー数を稼ぐなどアピールする事が出来れば、漫画雑誌編集者の目に止まり、web漫画家としてデビュー出来る可能性がまだ残されています。
複数のサイトに漫画原稿をアップロードしてみたところ、
なんと、「あしたのヤングジャンプ」で人気順位1位を瞬間的に獲得!
……多分、もうこんな事、生涯二度とないだろうと思うので、キャプチャしておきました。
あしたのヤングジャンプ
http://ashitano.tonarinoyj.jp/[リンク]
あしたのヤングジャンプ/FURUの電脳コミック
2016年6月5日現在の画像
http://ashitano.tonarinoyj.jp/series/FlR8CfEF_jM[リンク]
……ちなみに、ヤングジャンプ編集部からは、今のところ全く音沙汰は有りません( ;∀;)
【プロ漫画家デビュー出来るかな】一生に一度はマンガ雑誌に描いてみたーい!漫画雑誌の漫画家募集欄に応募してみました!
http://getnews.jp/archives/1471507[リンク]
もう、プロ漫画家への夢は、諦めるしかないのでしょうか……?
web漫画を描いてクラウドファンディングにチャレンジ?これからの漫画家の新しいカタチ!
……そんな中、1社だけですが、「すぐにプロ漫画家としてデビュー出来るわけではないけれど、これからの漫画家の新しいカタチ」をご提案頂いた漫画エージェントの会社がありました。
「スマホ特化型漫画を描いて、クラウドファンディングにチャレンジしてみませんか?」
ご提案を頂いたのは、日・韓を拠点とする漫画企画制作・翻訳会社(漫画エージェント)「株式会社ストーリーボックス」様です。
株式会社ストーリーボックス
https://www.facebook.com/storyboxcomics[リンク]
ご提案の内容としては、
・スマホ特化型漫画を新たに作成して、複数漫画投稿サイトに掲載して、露出を高め、注目を集める
・継続的に原稿を蓄積して、メディアでの連載、または執筆資金調達の為のクラウドファンディングの元とする
というものです。「漫画エージェント」は、スマホ特化型漫画のマネージメントや編集、プロデュースを行い、クラウドファンディングを行った際には、成功時の成功報酬の一部、作品がメディアの連載を勝ち取った際には、その原稿料や印税の一部を得る、という仕組みです。
今回、まんがクラウドファンディングを予定しているサイトは以下のサイトです。
トリガー/マンガに特化したクラウドファンディング
https://faavo.jp/cpn/trigger[リンク]
最終目標としては
・出来ればどこかのメディアで漫画連載を勝ち取りたい。
・1冊くらいは本(電子書籍でも可)を出したい。
・連載を勝ち取れなくてもクラウドファンディングで支援を得て、漫画製作費を稼ぎたい。
・・・と、する事にしました。
さて、「株式会社ストーリーボックス」様指導の元、「スマホ特化型漫画」を作成する事になりましたが・・・。
「スマホ特化型漫画」って、どうやって描けばいいんだろう?
あしたの為に!「スマホ特化型漫画」を描くためのノウハウとは・・・?
「スマホ特化型漫画」とは、従来の漫画の形態とは異なり、スマートフォンやタブレットで見やすい様にレイアウトされた漫画の事を指します。
基本的には、「マンガイア」形式のフォーマットが読みやすい、とされている様です。
漫画のフォーマットはページあたり3コマ前後の「マンガイア」形式とする。(横へのページ送りでも、縦のつなげてスクロールでも対応可能)
コマの大きさに余裕があるので、人物は小さめに描ける。
さて、漫画のフォーマットが決まったら、次に、今回新たに作成する、漫画のターゲット読者層を考えます。
一般的に、「スマホ特化型漫画」の読者層は、「10~30代」の若年層と言われています。
ただ非常に作家同士の競争率が高い層でもあるので、今回、読者層の対象年齢を上げて、
・ターゲット読者はスマホで漫画を読む20~40代の男性層
と、する事にしました。ちょっと冒険です。というか筆者には、若年層や女性向けの漫画を描く能力が有りません( ;∀;)。
さて、実際の漫画を描くには、どういう点を注意すればいいのでしょうか……?
……以下の指導を受けました。
・絵は丁寧に描いて下さい。
うすうす分かっていた事ではありますが、ズバリ言い当てられてしまいました。さすがプロ。
・デフォルメ描写はあまり使わない様に。
・余裕のある展開を心がける。
筆者は気を抜くと、すぐにキャラクターの等身が下がってしまうのですが、なるべく絵柄は崩さない様に、「デフォルメ描写は使わない」様にするのが鉄則の様です。
イマドキの漫画読者は、あまりキャラクターの絵柄がコロコロ変わると、付いていけなくなってしまうんだそうです。
また、「余裕のある展開」については、4コマ出身の漫画家は、とかくページ内にネタを詰め込みすぎてしまうきらいがあるのですが、「スマホ特化型漫画」は、紙の漫画と違って、絵を細かく、ネタをぎっちり描いたとしても、「ゴチャゴチャして読みづらい」、として読み飛ばされてしまうんだそうです。
紙の漫画よりは、絵もネタも、ページ数に余裕を持って描くくらいが丁度良いようです。
目から鱗ですね。
さて、肝心のキャラクター設計はどうしましょうか。
今まで私が長年描いていた電脳ねた4コマ漫画は、基本、オッサンとアンちゃんの電脳ヨタ話でした。
でも正直これでは売れないようなので、今回、ボケ役の電脳オタクのオッサンを女子高生に変更する事にしました。
えらい変わりよう。
キャラクター設計の際は、以下を心がけるように指導を受けました。
・キャラクター(特に主人公級)の心理描写は、読者が「気になる」人物に仕立てる。
・「主人公は成長する」。
・ターゲット読者を狙うお色気シーンを挿入。
・蓄積してある電子オタク知識を織り込み、現代の読者にとっての目新しさを狙う。
肝心の漫画のテーマは、これしかないというか、これ以外描いた事が無いというか、
「電子工作」「デジタルガジェット」をテーマとする漫画
に決定しました。
漫画の連載形式も、従来の4コマから、今回は、1話8ページの連作スタイルにする事にしました。今回5話(5話X8ページ=計40ページ)を作成してクラウドファンディングに備える事にしました。
さあ、漫画のテーマも決まりました。さて、これからどうしましょう?
使えるものは何でも使う!デジタル時代の漫画製作はネットを大活用!
まず、40ページもの漫画を作成する為には、必ず「ネーム」が必要となります。
ネームとは、漫画を描く際、コマ割り、コマごとの構図、セリフ、キャラクターの配置などを大まかに表したもの。単に「コマ割」「ラフ・ネーム」、「ラフ」、「絵コンテ」などと呼ばれる場合もある。狭義においては、キャラの台詞を指して言う場合もある。[リンク]
通常、漫画のネームを作り、編集者と打ち合わせをする際は、漫画家と編集者が直接会って打合せをしたり、描いたネームをFAX等で送ってやり取りするのが普通ですが、今回、筆者は遠隔地に在住しているので、直接会って打合せをする事はほぼ不可能。
そこで、文明の利器を活用する事にしました。
Googleがサービスを提供している「Google スプレッドシート」というサービスがあるのですが、
Google スプレッドシート
https://www.google.com/intl/ja_jp/sheets/about/[リンク]
インターネットのブラウザ上で、あたかもEXCELのように、スプレッドシートを誰とでも無料で共有して編集する事が可能になります。
今回、このサービスを、編集者とのネーム打合せに利用する事にしました。
こんな感じです。
ネタ出し及びキャラクター設計をシート上で行いました。ネーム打合せをシート上で行いました。リアルタイムで打合せの内容を共有して記録する事が出来るので、とても便利でした。
出来上がった漫画原稿を、「Googleドライブ」というクラウドストレージサービスに保存していきます。
Google ドライブ
https://www.google.com/intl/ja_jp/drive/[リンク]各話ごとにフォルダ分けして保存していきました。
実際の漫画製作にあたっては、実はかなり前からデジタル化に移行しておりました。
セルシス社の「CLIP STUDIO PAINT EX」を使用しております。
CLIP STUDIO PAINT EX
http://www.clip-studio.com/clip_site/tool/items/cspe_plan[リンク]CLIP STUDIO PAINT EX
https://youtu.be/Is-5yORV3TA[リンク]
作画用PC/液晶タブレットとして、「VAIO Z CANVAS」を利用。
【究極のスーパーウルトラデラックスお絵かきマシン!】お出かけ先でノマドでイラストを描きた~い!超ハイスペック液晶ペンタブレットPC『VAIO Z Canvas』開封の儀!
http://getnews.jp/archives/1011978[リンク]
デジタルで漫画を描く利点としては、初期投資は必要なものの、その後の消耗品費が掛からない。画材を買いに行く必要が無い。消しゴム掛けが不要なので、ゴミが出ない。これに付きますね。正直快適です。もうアナログに戻れません。
今回、アキバの風景や電子機器を描く必要があるのですが、これが結構面倒くさい。ここでもデジタル化のメリットを最大限享受する為、以下のサービスやソフトを利用する事にしました。
日本最大の無料写真素材サイト/写真AC
http://www.photo-ac.com/[リンク]素材集ソフト さし絵スタジオ2|ソースネクスト
http://www.sourcenext.com/product/pc/szi/pc_szi_001129/[リンク]
ジャンク屋の店内を描いてスキャンしました。
これらのツールを駆使して、なんとか漫画を描きあげました!
web漫画を描いてプロ漫画家デビュー出来るかな?web漫画公開開始!
以下のサイトで現在、web漫画の『第1話』を絶賛公開中です!見てね~!
『でじ@おた!〜サラリーマンの僕がいきなり過去の電子ヲタ(しかも女子)に出会った結果〜』第1話あしたのヤングジャンプ
http://ashitano.tonarinoyj.jp/series/FlR8CfEHA1E[リンク]
少年ジャンプルーキー
http://rookie.shonenjump.com/series/FlR8CfEHA2E[リンク]
マンガボックスインディーズ
https://www-indies.mangabox.me/episode/66359/[リンク]
マンガハック
http://mangahack.com/comic/show/3976[リンク]
COMICO
http://www.comico.jp/challenge/articleList.nhn?titleNo=17753[リンク]
マンガゲット
http://mang.jp/story/82446[リンク]
投稿MAVO
http://toko.takekuma.jp/viewer.php?mangaid=318[リンク]
アルファポリス
http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/629072105/[リンク]
note
https://note.mu/furuyan/n/nb57608a0473d[リンク]
続編もお楽しみに!
※本記事の内容は、あくまでも筆者の体験、調査に基づくものであり、筆者及び編集部はそのサービスや内容を保障するものではありません。
※Girlsイラスト:http://furu-yan.jimdo.com/(筆者自筆)[リンク]
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
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