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「流星群」から「プラリネ」へ、一年経ったジュリアの進歩。

2014/10/12 20:53 投稿

コメント:5

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ブロマガ始めてみました。
最初に何書こうか悩んだんですが、ニコニコのアカウントをしっかり使うきっかけとなった、
初動画に使用した曲、ジュリアの「プラリネ」と、それと関わりの深い「流星群」をテーマに思ったことを書いてみます。



「流星群」
作詞:きみコ
作曲:黒須克彦
唄 :ジュリア(愛美)

「プラリネ」
作詞:きみコ
作曲:佐々木淳
唄 :ジュリア(愛美)

★2曲の繋がり

ジュリアが初めに世に出した流星群。
その登場で、BPM230とアイマス曲最速を更新し、ジュリアのロックでパワフルな一面をメロディで見せつけます。
歌声は楽しげに、跳ねるように。ステージの上での笑顔が自然と浮かびます。

しかし彼女はただのロック・スターではなく、アイドル
そのことを主張するように、流星群では、優しく、カッコよく、それでいて言葉の節々にはどこか女の子らしい、そんな歌詞を唄い上げます。

それに対してプラリネは、BPMは落ち着いて、静かな導入。
どこかノスタルジックなイントロから始まり、乗せてくるのはシリアスな歌声。

プラリネの歌詞の特徴的な部分は、
「あるよ」「おいでよ」「きたよ」「ゆくよ」「光るよ」と誰かに向けて伝えるような語尾。
そこに切に訴えるような歌声が加わり、ジュリアの視線がこちらに向いているのを感じます。

この2つを並べた時に、やはり主に比較したいのは歌詞。
理由は、作詞者が同一であること。それからジュリアの視線の変化が明確であることです。

繋がりを意識しながら、そういった意図があるという前提で、この2曲を自分なりに読み解いていきます。

★共通する「未来」

どちらの曲にも登場するワード「未来」
言ってしまえばありがちなものですが、どちらの曲においても未来の指すものは同じです。

流星群
「空を彩る星に乗って あたしは/輝く 未来へ」
「ココから未来まで道が出来たみたい」
「願い事はもう唱えた?あたしと未来へ」

プラリネ
「悲しくたって悔しくたって未来にちょっと夢を見るの」
未来はきっと子供みたいに信じるほどに光るよ」

この中で分かりやすいのは2番目の「ココから未来まで」でしょうか。
ココ、とは紛れなくスタート地点。ジュリアが流星群を得てアイドルとして踏み出した一歩目がここ、でしょう。
であれば、そこから繋がっていく道はトップアイドルに他なりません。
それを他の未来に当てはめても不自然ではない構成になっています。

…何を当たり前のことを?と思うかもしれませんが、トップアイドル以外の未来や、何も当てはまらない漠然とした未来を歌ってる曲も案外あるのです。
アイドルのつもりではなかったけれどアイドルになってしまい、やるからには本気でアイドルやろう、というジュリアのキャラクターにマッチした未来だと思います。

★「あなた」の指向性の変化

未来、と同じように、あなた、を抽出してみましょう。

流星群
「流れる星のようにだれよりも輝いて あなたの足元を照らせたらいいな」
「願い事とあなたの手を強く握りしめ」

プラリネ
あなたからもらったこの場所で もう一度素直になろう」
あなたからもらった何もかも 道しるべにしてきたよ」
「夢は目を開いて見るものとあなたが教えてくれた」

こうして並べるだけで「あなた」の指す内容や込められた意味の変化に気づかないでしょうか。

流星群の「あなた」は漠然としています。
これを聴いているあなたであり、ファンのあなたであり、ライブに来た観客のあなたであり、一緒にステージに立つあなたであり、プロデューサーのあなたでもある。
ジュリアにとっての初めの一歩だからこそ、それも当然でしょう。
まだ特定の誰かに向けて歌うほどの感情はありません。

対して、プラリネの「あなた」は、ジュリアに場所を与え、道しるべになる何かを与え、ジュリアに夢を教える存在。
つまるところ、明確に「ジュリアのプロデューサー」に変化しています。
ジュリアのプロデューサー以外の何かが当てはまらないとは言いません、しかし、よりこちら(プロデューサー)を向いたのは確かであり、
広く漠然としたあなたから、狭く明確なあなたへと指向性が変化したこともまた事実です。

★ジュリアと向き合って

プラリネのキモはこの「あなた」の指す向きにあります。

前述の通り、この「あなた」はプロデューサーであるのですが、ただのプロデューサーではなく”ジュリアの”プロデューサーであり、
「あなた」がジュリアに何も与えられていないならば、このプラリネという曲はこちらを向いてくれず、歌詞が空回りしてしまうのです。
あっちを向かないと、向こうはこっちを見てくれない、というのは、ストレートに「こっちを見て」というよりも強烈なアピールです。

プラリネを聴いてから、ジュリアのことをもっと知り、ジュリアをもっと好きになり、手始めに動画でも作ってみよう、と考えたのは、
プラリネがあまりにも素敵な曲であるにも関わらず、自分が今までジュリアのことをあまり知らないままでいて、
こちらからジュリアに関わっていかなければプラリネで感動する資格すらない、と思ったからです。

自分に課せた制約みたいなもんなので、別に皆が皆ジュリアに深く関わらないといけない、みたいなめんどくさいことを言うつもりはないですが、
プラリネにもう少し踏み込んで、いつかライブでこの曲を聴いた時に素直に泣いてみたかったら、今よりより多くジュリアに触れておくといいかもしれません。面白い子です。

★「流星群」と「プラリネ」、繋げて読みたい歌詞

作詞のきみコさんが狙ったのか、それともこじつけかは分かりません。多分大体後者です。
1、道
流星群「ココから未来までが出来たみたい」
プラリネ「あなたからもらった何もかも しるべにしてきたよ」

ココから未来までの道しるべはあなたからもらった、と。
プラリネ中にも「未来」は出てきますから、当然流星群の時に想定した未来には辿り着いていませんが、少なくともその道の最中にいて、
道しるべにしてきた、ということは、「ココ」を振り返ることのできる、流星群よりは進んだ場所にいます。

LTP→LTHという1年の進化を最も分かりやすく表したフレーズだと思います。
2、遠く
プラリネ「後戻り出来ないくらい遠くまで来たんだ もう」
流星群「振り返らずに走ってゆこう たとえ遠くたって」

あえて順番を逆に書いてみました。
流星群の「ココ」から見える遠くに、プラリネで辿り着いちゃっています。

先ほどの「道」に乗っけて考えると、

ココ(流星群)---→---遠く(プラリネ)-------- ~ -------未来(トップアイドル)

って感じでしょうか。
こちらも分かりやすくジュリアの進歩が伺える繋がりです。

「振り返らずに走ってゆこう たとえ遠くたって」の前には「ずっとずっと夢見てたキラキラのステージへ」があり、
走ってゆく先がそのステージなのでしょうから、プラリネはきっとキラキラのステージで歌ってる、はず。
3、あなたの手
流星群「願い事とあなたの手を強く握りしめ」
プラリネ「わからない だけど行かなくちゃ 動けないならついでおいでよ」

人を連れて行く時に、手握って行きませんか。ジュリアのような性格なら尚更。
ここに関しては、プラリネ全体の歌詞の意図を取ると、逆にプロデューサーに手を引かれるジュリアというのも想像できます。
どちらもきっとこじつけです。ええ。
4、流星
プラリネの歌詞中に突然今までと傾向の異なる比喩が出てきます。
「まだあたしにだって出来ることが 星が降るよに光るよ」

これは流石に意図的でしょう。星が降るように、で流星群を意識させます。

★流星群からプラリネ、ジュリアの環境の変化

流星群のジュリアはまだプロダクションに未所属、あるいは所属してから歌った所属前からの持ち歌なのではないか、と考えています。

「流星が降る夜に」「悲しみが降る夜は」という歌い出しから、
寒空の下、街頭で演奏しているような、そんな情景を想像しています。

「あたしはヒトリボッチだけど怖くなかった」「だれにも聴こえないあたしだけのメロディー」
から読み取れるように、この頃はまだプロデューサーがいなかったのではないか、と。おそらくは、ファンすらも。

「ずっとずっと夢見てたキラキラのステージ」はまだ遠い存在で、ココからは走ってゆく場所にある、つまり流星群を歌っているそこはまだキラキラのステージではないのかもしれません。

「涙が落ちる音を合図に走り出そう」で走り出す先はきっとキラキラのステージで、アイドルとしての道を歩み始めたことの暗喩。

前半では「願い事をたくさん詰めた鞄」を握りしめていましたが、
後半では「願い事とあなたの手を強く握りしめ」に変化。
握りしめてている「願い事をたくさん詰めた鞄」とはきっと楽器やら何やらで、それにあなた(この場合はスカウトしたプロデューサー)の手が加わります。

「涙が落ちる音を合図に走り出そう」の直後にそのように歌詞が変化するのも、やはりそれがアイドルデビューであることを裏付けているのではないかと思います。

流星群は、ジュリアの路上ライブからアイドルデビューに至るまでの曲、だと考えています。


そしてプラリネ。

「後ろ指さされるくらい怖くなんてないから もう」
ロックのアーティストではなくアイドルを目指すことになったジュリア、周りはそれに対して後ろ指を指します。
ジュリアはきっと一度ものすごく落ち込んだのでしょう。アイドルを諦めようとしたのかもしれません。
そこからある意味吹っ切れて、「あなたからもらったこの場所でもう一度素直に」なる、というところからこのプラリネは始まります。

「今をゼロとしてどちらがプラスになるのでしょう?わからない だけど行かなくちゃ」
文章ではわかりにくいので、先ほどの道を引用します。

ココ(流星群)---→---遠く(プラリネ)-------- ~ -------未来(トップアイドル)

遠く(プラリネ)が、今であり、ゼロです。
とすると、「このままアイドルとしての道を進むのか、やはり流星群の頃に戻ってロックの道に進むのか、どちらがプラスになるのか」が分からない、という解釈になります。

そしてその直後「後戻り出来ないくらい遠くまで来たんだ もう」
迷っているように見えるジュリアにももう答えは出ているのです。
プラリネを歌っている今、「遠く」まで来てしまえばもう後戻りするという選択肢はない。

そしてその後は、「前よりちょっと強くなる」「出来ることが少しずつ増えてゆく」「今よりもっと強くなれる」と続きます。

プラリネは、アイドルデビューして少し経って、
アイドルという選択を再確認したジュリアの覚悟と、
そこまで導いてくれたプロデューサーへの想いの歌です。


この2曲を比べると、ジュリアの成長だけでなく取り巻く環境の変化が描かれていることがわかります。
どちらが上や下、という話ではなく、どちらもジュリアの時間軸の一点とした上で、その2点の相対的な繋がりを意識しながら聴くと新たな一面も見えてくるのではないかと思います。

余談ですが、作詞者曰く、プラリネというタイトルには別の意味も込めているそうで、
praline(プラリネ)のアナグラムがヒントだとか。
該当ツイートは何故か削除されていますが、いろいろと説得力のあるアナグラムが提案されていました。考えてみると面白いかも。

★最後に

幸運なことに、ミリオンライブはまだ始まって1年半のコンテンツです。
ジュリアにとっての「あなた」になる機会は今までもこれからもいくらでもあります。

ミリオンライブは比較的テキスト量の多い作品ですが、しっかりと長く太いシナリオはまだ与えられていません。
それについては不幸かもしれませんが、アイドルマスターの看板を持っている限りはミリオンライブが今のまま終わることは想像できません。
未開拓の部分はそのまま可能性や伸び代になるのです。

自分はミリオンライブを曲だけ追っていたのですが、劇場版をきっかけにアイドル一人ひとりを知り、その魅力が曲にフィードバックして、より曲を好きになっています。
それから、動画を作る過程で、ジュリアについていろんなことを調べ、やはり結果としてジュリアを、ミリオンライブ自体をますます好きになりました。

流星群やプラリネに少しでも心動かされた方、ミリオンライブをやっていてもジュリアはそこまで知らないという方、ジュリアのプロデュースを始めてみませんか。

コメント

MAST_I
No.3 (2014/10/12 23:08)
>>2
ちょっと訊き方が悪かったですね。
プラリネの意味はそれでしょうけど、この歌詞との関連性で、という意味です。
歌詞にはお菓子もなければ、砂糖もないのですが、何故このタイトルが付いているんだと思います?という。
自分なりには一つの答えを出してみましたが、Cainさんがどう考えているか気になります。
cainP (著者)
No.4 (2014/10/12 23:20)
>>3
出た当初考えてはいたんですが、正直そこに自分なりの答えは見つかりませんでした…w
坂本真綾さんの曲にも「プラリネ」というタイトルの曲があるんですが、それも同じようにお菓子や砂糖は関係ない歌詞だったりするので。
レイジー@海和(カイナ)
No.5 (2014/10/13 11:08)
記事拝見しました。

響や百合子、杏奈の曲は自分で多少考察しましたが、ここまでしっかり考えている方もいらっしゃるのですね。脱帽です。

ところで、上で出ているPralineのアナグラムの件。
私も以前、少しですが考えたことがあります。

私の結論は、『Plainer』。

Plainerの意味は『地味な人』あるいは『悪女(不平ばかり言う人)』。
おそらく前者の意味でしょう。ロックは反骨精神であって不平じゃないですし。

ロッカーからアイドルへと転身したジュリアを、このアナグラムで表現したのではないかというのが私の意見です。
本人かPかは分かりませんが、誰かがジュリアのことをPlainerと表現したから、亜美真美が「ぷぅちゃん」と呼ぶようになったのかなとも考えています。

「パンク一筋だった私が、今じゃ甘くなったもんだ」
なんて、いつか言ってくれたら確信が持てるんですけどね。

恋愛的な考え方をするなら『Near Lip』というのもアリかもしれませんが、まあ今のところそういう感じはなさそうです。
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