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子どもの病気と侮るなかれ。東京都内で大流行の「手足口病」の予防と対策

2013/07/22 20:00 投稿

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毎年この時季になると流行する感染症「手足口病」。今年は都内の小児科からの患者報告数が、都の警報基準を超え大流行となっているようです。「手足口病」とは不思議な病名ですが、そもそもどのような病気なのでしょうか?


手足口病はコクサッキーウイルスやエンテロウイルスに感染すると発症する、急性のウイルス感染症です。平均3日間の潜伏期間を経た後に口内の粘膜や手のひら、足の裏に数ミリの水疱が出現し、発熱や食欲不振、咽頭痛がみられる場合もあります。水疱は約1週間ほどでなくなるなど、いずれの症状も軽症で終わりますが、ごく稀に重症化してしまい、急性脳炎や心筋炎などの合併症を発症する場合があるので注意が必要です。


発症年齢は6歳以下の小児が9割、2歳以下が約半数を占めるとのこと。しかし、子どもだけの病気と油断してはいけません。大人が感染すると重症化する傾向があると言われています。


感染経路は、主にウイルスが含まれた咳やくしゃみを吸い込んだり、手を介して口に触れたりすることでうつります。また症状がおさまったあとも、2~4週間は患者の便の中にウイルスが含まれますので、トイレのあとやオムツ交換のあと、食事の前には手洗いを心がけて下さい。


万が一感染してしまった場合の治療方法は、特効薬はなく対症療法となります。1週間ほどで自然治癒するものの、発熱による脱水症状などに注意しましょう。口内の水疱が痛む場合は、柔らかく口に入れやすい食事を心がけます。水疱が消えたあとも数週間は便にウイルスが排出されるので、こまめな手洗いやうがいを徹底し、タオルなどの共用は避けて下さい


軽症で済むとはいえ、身体の免疫力が低下していると重症化する可能性がある手足口病。睡眠や食事を適切に取り、健康な生活を心がけて手足口病を撃退しましょう。


photo by Thinkstock/Getty Images


東京都庁


(文/六島京)

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