---ワインのスペシャリスト、ウィラハン麻未さんがワイン&フード情報をお届けします!---
恐ろしく暑いですが、皆様お元気でいらっしゃいますか? 今回は"魔法のグラス"をご紹介したいと思います。ワインをより熟成させた様な状態にし、まろやかで深みのある風味を楽しむことができるグラスなのです。
ご存知かと思いますが、1部の高級ワインを除いて、ワインは生産者の元で長く寝かせることなく出荷されます。また高級ワインのなかでも、本当に飲み頃になるまで、蔵で熟成され出荷されるワインはごくごく1部なのです。
それでは、私たちワインの消費者は、飲み頃のワインを飲むためにはどうしたら良いのでしょうか? もちろん、1番オーソドックスな方法は、自分のセラーやワインセラー冷蔵庫でその時期が来るまで寝かせておくというものです。しかし、セラーや専用冷蔵庫を持っていなかったり時間が掛かったりと、多くの方には面倒くさい方法でしょう。
買ってきたワインを、即座に飲み頃、またはより熟成した状態にする方法が実はあるのです。それは、 アイシュ社の特殊加工をしたグラスを使うという方法です。どのような加工をしているかは、企業秘密だそうですが、グラスの内側に秘密があるようです。
(写真左から)「ヴィノ・ノビレ」のホワイトワイングラス:3,675円、「スーペリア」のレッドワイングラス:4,725円、「ヴィノ・ノビレ」のマルチワイングラス:3,675円
センスプラスと呼ばれる加工がされたグラスには、「スーペリア」(より高級なライン)と「ヴィノ・ノビレ」という2つのシリーズがあります。通常、私は「ヴィノ・ノビレ」のホワイトワイン(白用)、「スーペリア」のレッドワイン(赤用)、「ヴィノ・ノビレ」のマルチワイングラスと呼ばれる3種類のグラスで、ワインを楽しんでいます。
白にも赤にも対応するマルチタイプが1番便利ですが、フルボディのカベルネ等の赤であれば、ぜひ大きな「スーペリア」のレッドワイングラスを試してみてください。私も最初は半信半疑でしたが、その効果には恐るべきものがあります!!
まだ若く固いワインが、まろやかさが増し、より熟成した感じになります。その他にも樽の特徴が和らいだり複雑さが出たりと、ワインが驚くほど美味しくなります。普通のグラスに入れた時よりぐいぐいと杯が進みますよ(笑)。
例えば、スペインの「レガード・ムニュス」というシャルドネを、アイシュ社の魔法のグラスと通常のグラスでそれぞれ飲むと、次のような違いがでます。
<通常のグラス>
・オークの風味が感じられる
・生き生きとした酸味がある
<アイシュ社の魔法のグラス>
・樽の香りが抑えられ、上品になる
・オープンなアロマが出て、柑橘類の香りをより楽しめる
・果実味がまろやかになる
・後味で酸味が長く余韻を残す
これらの変化を一言で言うならば、「ブルゴーニュ的になり、より高価なワインのニュアンスが出る」ということです。
開けてみて、ああまだ渋いとか、いまいち若いなあというがっかり感を解消できる魔法のグラス、アイシュ社のセンスプラスシリーズ。ぜひあなたのワインライフに加えてくださいね。アイシュに乾杯!
次回は、ワイン「レガード・ムニュス」に合うレシピをご紹介します!
[ピーロート・ジャパン, アイシュ]
photo by Thinkstock/Getty Images
(文/ウィラハン麻未)