毎日忙しくて仕方がないと、精神的にも追い詰められてしまうもの。「自分のことで精いっぱい、他人のことなんて構っていられない」という気分になるものですが、実は意外にも、人間は「他人のために時間を使うと、時間に対する気持ちに余裕を持てる」のだそうです。
兄弟サイト「ライフハッカー[日本版]」で紹介されていたのは、ペンシルバニア大、イェール大、ハーバード大の研究者による4つの実験。それによれば、「子どもを励ます言葉を書く」というような、"他人のための行為"をした被験者は、時間に対する心の余裕が増大したのだそうです。
反対に「無駄に時間を使った」「自分のために時間を使った」「実験が早く終わって解放された」などの他の被験者のほうが、時間に対する心の余裕がなかったとのこと。
24時間のうち、ほんの5分でも他人のために時間を使うと、「忙しい!」という苛立ちがうすれるそうです。
忙しくてカリカリしてしまう時ほど、誰かを手伝ったり、何かをしてあげたりと他人のために時間を使う......それが翻って自分の情緒の安定につながるのですから、まさしく「情けは人のためならず」の正しさが科学的に証明されたといったところでしょうか。
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(文/編集部・吉川)