自分のことを「美しい」と思っていますか? ――この質問に「はい」と答えられる女性は、世界中でたった4%しかいないんだそうです。
だけど、あなたは自分が思っているよりも、もっと美しいんじゃないでしょうか。
パーソナルケアブランドのDove社は、「Real Beauty」と題したキャンペーンの一環としてこんな社会実験を行いました。その名も「Real Beauty Sketches」。
この実験の主役は、犯罪捜査で利用する犯人の似顔絵描きのプロ。目撃証言から顔の造形を再現していくスケッチの達人です。
この人に最初に「証言」するのは、被験者の女性本人。実際の顔は一切見せずに、言葉で自分の顔の造形を説明し、それを元にスケッチを仕上げてもらいます。つまりここでは、「自分が認識している自分の顔」のスケッチが出来上がるわけです。
次に「証言」するのは、先ほどの被験者とは初対面の、別な人。この人が被験者の顔の造形を説明し、スケッチを描かせます。ここで出来上がるのは「他人が見た自分の顔」ですね。
そしてこの2枚の似顔絵スケッチを並べ、被験者自身の感想を聞いてみると......
被験者の女性たちは口々に「他人が見た自分の顔」のほうが美しいと答えるのです。
自分の顔ほど、客観的に見ることができないものはありません。女性はとくに美醜に関するコンプレックスを持ちやすく、自分の容姿を過小評価している人がほとんどなのかもしれません。だけど「他人から見た自分」は、自分で思っているよりも美しいのかもよ、というのがこの実験の結果。
いきなり容姿に自信を持つようになることは難しいですが、この実験結果を思い出せば、今日は少し背筋を伸ばして歩けそうですね。
(文/編集部・吉川)