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村上春樹の新刊効果で話題沸騰! 「多崎つくる」が聴いたフランツ・リストの名曲が再発売に

2013/05/04 20:07 投稿

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130504_haruki_murakami_franz_liszt01.jpgphoto by 本の話WEB


発売後数日間は書店から姿を消すほどの勢いで売れ、1週間にして発行部数が100万部に達したという、村上春樹さんの最新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)。書店ではそろそろ品薄状態も解消されて落ち着く頃ではないでしょうか。この連休中に一気読みを計画しているかたも多いかもしれませんね。


何やら意味深な長ーいタイトルに含まれる「巡礼の年」。これはフランツ・リストのピアノ大曲のタイトルでもあり、実際、小説中にこの「巡礼の年」からの曲がいくつか登場するのです。


130504_haruki_murakami_franz_liszt02.jpg小説で紹介される奏者は、ラザール・ベルマンとアルフレッド・ブレンデル。主人公の多崎つくるが聴いているのが、ベルマンの演奏ということで、ベルマン版「巡礼の年」のCDに関する問い合わせが急増


現在、輸入版は入手できるようですが、これを機に、廃盤になっていた日本語版5月15日(水)に緊急再発売されることになったそうです。生産中止となっていたブレンデルのCDも再生産されたとか。さすが、村上小説の効果はすごいですね!


小説に登場する詳しい曲名などは、「タワーレコード」の公式サイトに載っていましたのでご参照ください。こちらのページではMP3のダウンロードもできるようでした。


これだけ話題になっていると、やっぱり聴いてみたくなりますよね。奏者はベルマンでもブレンデルでもないのですが、フランツ・リスト「巡礼の年/ル・マル・デュ・ペイ(ノスタルジア)」の動画を見つけました。しっとりとしてどこか哀しげな印象。リストといえば華やかな印象の曲が多かったので、新たな発見でした。



村上春樹さんの小説は、作品中に登場する曲や映画、小説などにも魅力があって、それをたどるのも楽しみのひとつ。今作も、リストの曲を深く知ることで、さらに小説を堪能できそうです。


TOWRE RECORDS ONLINE


(文/ミヤモトヒロミ)

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