「痩せて美しくなって、さらに健康的になれたら......」と、ダイエットをしている女性なら誰しもがそんな思いを抱えているのではないでしょうか。実はそんな夢が現実となった「5:2ダイエット」が現在アメリカのメディアで続々と取り上げられ、話題になっています。
イギリスの医師であるMichael J. Mosley氏が提案する「5:2ダイエット」とは週の5日は普通の食事をし、残りの2日を500キロカロリーに収めるというファスティングダイエット。
あまりの暴飲暴食をしては意味はありませんが、ファスティングを行わない日は、基本的にはピザやハンバーガーなどやアルコールなども我慢せずに食べても大丈夫なんです。また、ファスティングを行う2日は断続的に行わず、何曜日でもOKとのこと。ただし毎週決まった曜日にファスティングを行わなくてはなりません。
500キロカロリーで過ごすファスティングの日のメニューとしては、朝に低脂肪のヨーグルトとリンゴ、昼はにんじんスープと薄く切った全麦パン1枚、間食はホットチョコレートドリンク、そして夜は卵とハムのオムレツに焼いたトマト、など野菜を中心に3食きちんと食べることが理想です。
体験者には1週間に2キロ痩せた人もいるなどダイエット効果はもちろんのこと、ガンや心臓病、そしてアルツハイマー病やパーキンソン病など脳の病気のリスクを減らす健康効果も見られるといいます。
ファスティングがダイエットに効果的なのは分かるものの、なぜそれが健康と長生きにつながるのでしょうか。実はその秘密は、インスリン様成長因子1と呼ばれるIGF-1が関係していることにあります。
人間の身体には細胞を活化させるための適切なレベルのIGF-1や成長因子が必要となるのですが、そのレベルが高くなってしまうとエイジングが加速されてしまいます。しかしファスティングを行えば、そのレベルは適切にキープされたままになるのです。さらに人は空腹を感じると、DNAが"修復"モードに切り替わり修正遺伝子が増えるため、免疫力などの維持にもつながるといいます。
毎日の食事制限だとどうしても挫折しがちになりますが、週2日であれば「何とか出来る」と頑張れるはず。夏までにダイエットをしたい方、是非チャレンジしてみて下さいね。
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(文/ピーリング麻里子)