友人や家族ではなく、その道の"プロ"に相談がしたい――。
そんな働く女性のお悩みに答える新連載「お悩みキャリア相談室」では、Women's Career代表、キャリアカウンセラー、ライターでもある田中美和さんが、読者のみなさんのお悩みに答えます。
第5回目のお悩みは......
社会人として働き始めて18年。それなりにキャリアを重ね、年齢的にも責任ある仕事を任される立場になってきました。
上を上をと目指し、がむしゃらに目の前の仕事に向き合ってきた20代~30代前半でしたが、40歳を目前にして、ふと「今後の働き方」について考える機会が多くなりました。
仕事最優先で自分のキャリアをこのままストイックに追及していくのか、子どもたちのため、子育てに悩むワーキングマザーのため、日本の環境のためなど社会のためにライフワークとして新たなものに挑戦していくのか迷っています。
この年齢で新たな挑戦をすることへの不安もありますが、自分がこのまま最前線でバリバリ働いていけるかという不安も......。働き方の岐路に立っているのかなと感じています。何か考え方のアドバイスをお願いできますか?
【39歳、Hさん、東京都内在住、会社員】
20代~30代半ばの〝蓄え″で
30代後半を生き抜く! 量より質で勝負しよう
Hさんがおっしゃるように、年齢を重ねるにつれて働き方は変えていかざるを得ません。20代、30代の頃は体力もありますし、独身時代は時間はすべて自分のものですから、〝がむしゃら″に可能な限りの時間を投じて働くことができます。
しかし、30代後半になってくるとそうはいきません。結婚や出産を経験すると、時間は自分だけのものではなくなっていき、必然的に家族で過ごす時間を確保するようになります。何より体力の衰えは避けることができません。
30代後半からは、20代~30代半ばに蓄積したものを上手に活用して、より効率的に働くことが求められます。〝蓄積したもの″とは、人脈や、仕事上のスキル、経験などのことです。これらを使って「もっと効率的にできないか?」「もっと短時間でできないか?」――常に自問自答しながら、新たなワークスタイルを築き上げていけるといいですね。
また、「周りに動いてもらう」ことも、より意識していきたいものです。自らが動くのではなく、部下をどう動かすか。このことを意識することでさらに短時間で効果的なアウトプットを出せるように心掛けていきましょう。
「新たな挑戦をすることへの不安」を口にされていますが、興味のあることがあれば、ライフワークとしてぜひ挑戦してください!! 日本人女性の平均寿命は86歳。39歳といってもまだまだ折り返し地点にすら到達していません。
会社員としての人生は65歳で終わりますが、それからまだ20年もの年月があります。より充実した人生を送るために、ライフワークと、それを通してできた人との縁は欠かせないものになります。ぜひ少しずつ、できることから始めてくださいね。
photo by Thinkstock/Getty Images
(文/田中美和)
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