東京・青山の「hpgrp GALLERY TOKYO」で、3月29日(金)から写真展「Story3...」が始まります。動物をメインモチーフにした架空の世界は、どこか懐かしく謎めいた雰囲気。幼い頃大好きだったのに、今は思い出せない物語の一場面を見ているようで、記憶と想像力が静かに揺さぶられます。
作者のRichは、広島県出身の男性。1999年に渡米して写真家アレン・ウェイスマンに師事し、現在は東京を拠点に活動しています。過去には、日本の現代アートを世界に届けるフェア「NEW CITY ART FAIR Taipei」や「第6回 青参道アートフェア」のメインビジュアルを手掛けてきています。
Richのクリエイションの原点は、「子供が雲を見ていろいろな動物を創り出す」ような「自由な想像力」なのだそう。幻想的な作品世界には、見る人に独自の物語を作ってもらいたい――そうすることで、大人になるにつれて忘れかけていた気持ちを思い出してほしいという、アーティストの願いが込められているのです。
過去に開催されてきた「Story...」シリーズの集大成となる本展。会場に足を運べない方は、開催にあわせて発行される初の写真集や、ECサイト「H.P.F, MALL」で、ぜひ彼の作品に触れてみてください。
仕事後に帰ってきた部屋にこんなアートがあったら、心が安らぐ空間をつくり出してくれそうです。動物モチーフの作品なので、お子さんと一緒にストーリーを作って話すきっかけにもなるのではないでしょうか?
Rich「Story3...」
会場:hpgrp GALLERY TOKYO(東京都渋谷区神宮前5-1-15 CH ビル B1F)
期間:3月29日(金)~4月21日(日)
11:00~19:30 月曜定休
(文/田邉愛理)