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京都の桜ファンの皆様、お待たせ致しました。厳寒の季節が終わりを告げ、ついに神社仏閣の桜が咲き誇る春を迎えましたよ。夜桜ライトアップも始まりますね。そこで今回は、世界遺産で堪能できる夜桜ライトアップをご紹介しましょう。
■清水寺
まずは毎年大行列必至の「清水寺 夜の特別拝観」です。清水寺から夜空に放たれる青い一筋の光は、観音様の慈悲を表しているということで、思わず夜空に向かって両手を合わせたくなります。そのご慈悲の光の下、幻想的かつ荘厳な雰囲気の中、闇に浮かぶ夜桜を楽しむことができます。
何と言っても見どころは「清水の舞台」を取り囲むようにして咲き誇る桜。まるで桜の海に身を投げ出したかのような錯覚に陥ります。桜の波間に漂いながら、京都市街の美しい夜景も楽しめます。
■二条城
そして筆者おすすめの「二条城 ライトアップ」。桜の園や清流園、二の丸御殿台所が主なコースです。
通路を足下灯で照らし幽玄の世界を演出するとともに、山桜や八重紅枝垂桜などが華麗にライトアップされ、その様はまさに百花繚乱。筆者は花弁が舞い散る時期に訪れましたが、その幽美な世界にあっという間に引き込まれ、桜の迷宮に迷い込んだような錯覚に。
お茶席や京都の名産品販売のブースも設けられます。和装でお出かけになると入場料が無料になる特典もありますので、二条城の夜桜拝観には是非とも和装でおでかけください。
■東寺
最後は「東寺 夜桜ライトアップ―不二桜に祈りをこめて―」です。五重塔を背景に、淡い光に映える桜は筆舌に尽くしがたい美しさ。荘厳な五重塔と優美な桜が対照的で、その場を離れがたくなります。
ライトアップされた「不二桜」は岩手県盛岡市生まれ。東日本大震災から立ち上がる東北に祈りをこめて、力強く咲き誇る不二桜の姿を目に焼き付けてください。
世界に誇る京都の夜桜ライトアップ。春とは言ってもまだまだ肌寒いので、暖かくしてお越しくださいね。
（文／六島京）
