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前回の続き! 安倍ちゃんとゆかいな仲間たち・その2でーす。
■注目すべきは官邸なり
はーい、前回に引き続いて安倍内閣のキーパーソンのご紹介です。官邸主導ってことで、菅さんのほかにも官邸には首相の信頼が厚い人がたくさんいます。
まず、官房副長官の世耕弘成さん。あれ? この方って......そう、前回の安倍政権のときも官邸にいました。このときは、広報担当の首相補佐官。このときの安倍政権って側近ばっかりを配置して「お友達内閣」って言われたんだよね。世耕さんはその象徴的なメンバーの1人でもあったけだけど、よっぽど信頼が厚いんですね、今回も官邸入りです。
■キーワードは「経産省」
そして今回の特徴は、経産省出身で官邸に入っている人が多いってことがあります。
まず、首相の政務秘書官(注1)は、前回の安倍政権で通産省から派遣されていた秘書官だった今井尚哉さんを起用。それから、首相の補佐官にも、経産省出身で、前回の安倍内閣で広報官だった長谷川栄一さんが就任しています。
広報官というのは、基本的に役所から派遣されることが多い。一方、補佐官というのは首相が指名しますから、それだけ首相から信頼されてる、ってことですね。
(注1)首相には官庁から派遣される事務秘書官(外務、財務、経産、警察の各役所から1人ずつ派遣される場合が多い)と、自分の側近を起用することが多い政務秘書官(1人だけ)がいる。
■基本的にはバランス重視、でも安倍色も
さ、駆け足でその他内閣のメンバーを見てみましょう。
一言でいうと、経済重視、バランス、たまに安倍カラー、ですなり。アベノミクスといわれるように、とにかく経済政策を推進しよう、ってことなので、財務大臣と経済再生大臣には麻生太郎さんと甘利明さんという自分に近い人を置き、経産大臣には政策通といわれる茂木敏充さんを起用しました。
そして、挙党一致、ということで安倍ちゃんと総裁選を戦った石原伸晃さんや林芳正さんも入れました。「バランスと党内融和を重視」ってやつですね。
で、もちろん、いかにも安倍ちゃんならではの人事もあります。行政改革大臣になった稲田朋美さん。弁護士ですが、「ザ・保守」の論客です。彼女を郵政総選挙のときに出馬に誘ったのが当時自民党幹事長代理の安倍ちゃん。それは2005年の8月15日、しかも彼女が靖国神社にいたときに呼び出されたのだそうです。うーん、舞台が整いすぎ。いわゆる小泉チルドレンだけど、2009年の民主党に政権交代した総選挙でも彼女は生き残ってきた(注2)んですね。
行革大臣ってアベノミクスの柱の1つである規制緩和を担当する大臣でもありますからね。ここに側近を持ってきた、ってのも安倍ちゃんなりの戦略かもしれませんね。
というわけで、安倍ちゃんと仲間たち、お手並み拝見でっす! ではみなさん、また近々~。お元気でね。
(注2)このとき、同じ小泉チルの女性、片山さつきさんや佐藤ゆかりさんは落選あそばし、参院へと転身しました。
(文/エンゼルあつみ)