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【特撮】仮面ライダーに見る「販促」の影響について思うこと ~エグゼイド編~

2018/02/04 03:05 投稿

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前置き

http://ch.nicovideo.jp/cafe_ratte_notlatte/blomaga/ar1406924

W・オーズ編

http://ch.nicovideo.jp/cafe_ratte_notlatte/blomaga/ar1408800

フォーゼ・ウィザード編

http://ch.nicovideo.jp/cafe_ratte_notlatte/blomaga/ar1409177

鎧武・ドライブ編

http://ch.nicovideo.jp/cafe_ratte_notlatte/blomaga/ar1410696

ゴースト編

http://ch.nicovideo.jp/cafe_ratte_notlatte/blomaga/ar1412877


仮面ライダーエグゼイド

 ~物語の盛り上がりが販促を牽引する~


 仮面ライダーの新作が発表されるたび、「新しいライダーがダサすぎるww」みたいなことを言われては「動けばかっこいいから…」とフォローされ、放送終了の段階になると「いいデザインだった」といわれる流れがもはや様式美(?)となっている。

 が、そういったお約束の流れに慣れ切った歴戦のライダーファンでもエグゼイドのデザインに対するファーストインパクトは相当なものがあっただろう。Lv1の低い頭身や瞳のあるデザインなど、これまでのライダーの常識を覆すレベルに冒険しまくったデザインであったことは間違いない。

 しかし、そんな放送前の不安を吹き飛ばすように、仮面ライダーエグゼイドという作品は熱くドラマチックな展開の連続と魅力的なキャラクターたちで大いに盛り上がった。今となってはデザインに対しても「よく見るといいデザインだよな」みたいな声が聞こえてくるほどである(毎年のことではあるのだが。まあ放送前から評価している人もいたし、設定的にデザインが活かされた部分があったことも大きい)。

 さて、それでは肝心の販促の面ではどうだったか。

 今作は「ゲーム」がモチーフのライダーであり(作品自体には「医療」というテーマもあるがライダーのデザインやアイテムには反映されていない)、ゲームに出てくるアイテムやゲームそのものを模したものが多く展開された。

 …実はライダーたちが使う武器の面では、扱いや出番に差があったり、ギミックが単調に感じる演出が多かったりと、個人的な評価はあまり高くない。まあ、あんまり批判めいた内容は個人的にも書きたくないのでさらっと流すが、総じていえばもっといろいろな魅せ方があったのでは、というものが多かった。まあ制作側においても演出上の限界や玩具の性質上の制約などが影響しているとも思われるので、なかなかに難しいところである。

 さてさて、それではエグゼイドの販促は失敗したのか?と言われれば必ずしもそうではない。エグゼイドという作品は前述のようにその完成度から高い評価を得ており、多くのファンを獲得している作品である。そのファンを魅了した熱いストーリー展開や魅力的なキャラクターたちが、展開された各アイテムに大きな印象を与えたおかげで、それそのものの機能やデザイン以上に大きな意味が付与されることになったのである。

 今作はいわゆる多人数ライダーであり、鎧武のように多数のライダーが登場した。コレクション性のアイテムとして展開された「ライダーガシャット」はゲームソフトをイメージしたアイテムになっており、各ライダーが変身のために使用する。鎧武のロックシードのようにそれ自体が音声玩具であり、変身者によってその取扱い方が変わるというのも高評価ポイントであるが、物語上の核心的な要素を持つアイテムとしても機能した。オーズでメダルが命そのもの、という扱いをされたのと同様、ただの変身アイテム以上の意味を持つ存在となっていったのだ(詳細の言及は避けるが、敵味方でのその所在についての争いというのが物語の焦点にもなっていた)。

 さて、この作品で最も販促に成功したアイテムを一つ挙げるとするならば、筆者はガシャコンバグヴァイザーを挙げたい。

 これは主人公たちの敵である怪人(作中ではバグスターと呼ばれる)側のアイテムであり、通常こうした敵のアイテムというのは販促が非常に難しい部類に入るのだが、このアイテムに関しては過去類を見ないレベルでかなり魅せ方が多彩であった。

 そもそも作中では敵味方の入れ替わりがかなり多く、「昨日の敵は今日の味方」みたいな状況が常であった。そのためバグヴァイザーも敵が使ったり味方が利用したりとコロコロ立場が切り替わり、またその使用用途もさまざまであった。あるときはチェーンソーのような武器として、あるときは敵のパワーアップ用の媒介として、またあるときは仮面ライダーへの変身ベルトにすらなるという芸達者ぶりである。そうして使用者や使用用途が多彩になることで、物語の最序盤から最終盤まで目立ち続けたアイテムであった。亜種、というかコンパチのような形で同系統のバグヴァイザーツヴァイ(製品としてはバグルドライバーツヴァイ)という製品も登場した。こちらも多彩な使われ方をされ、これを使って変身するライダーは主人公たちに対する強力な敵キャラとして物語に刺激を与えた。

 こうした多彩な用途を持つアイテムはいわゆるごっこ遊びの際には大変便利なものであり、これ一つで複数のキャラのなりきりができたり(モルモットにしても良し絶版にしても良し)、様々なシーンの再現ができるメリットがある。作中で使用されるシーンも印象的なシーン(かの有名なブゥン!とか)が非常に多く、他のアイテムに比べてもかなり優遇された扱いだったように思える。

 個人的にその魅せ方に舌を巻いた武器としては、ガシャコンスパローも挙げておきたい。

 この武器も複数の登場人物に使われることになるのだが、「そうなるに至った展開の意味をその武器を使うことによって連想させる」といった演出がなされた。…ネタバレを避けるためになんだかわかりにくい言い方になってしまったが、要は立場が逆の、敵の手に渡ったことを印象付けるような魅せ方がなされた、ということである。

 継続的に武器そのものを見せ続けることができる、という効果だけでなく、「敵がそれを持っているということの意味」を展開上に活かすこともできており、物語上での印象付けとしてこれほどのものはなかなかないといえよう。

 また、使う人物の違いにより得物の持ち方・使い方をがらりと変える、という形で魅せ方に違いを出したのも面白かった。キャラクター性を表現する材料としても機能したし、展開を印象付けるための演出物としてもかなり目立った存在であったように思える。

 このように仮面ライダーエグゼイドでは、作品自体の展開の妙やキャラクターたちの魅力により印象的な使われ方をされたアイテムが多く、それによって販促が盛り上がった面がかなりあるのではないか、と思うのである。本文章内では一応最大限ネタバレに配慮してそれらの詳しい内容については言及を避けたが、気になるという方はぜひ、ぜひ本編を見てほしい(まあここまで読むような人がいればもう視聴済みであるとは思うのですけどね)。


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