cacoのブロマガ

天体のメソッド 第11話「流星群の夜」

2014/12/20 17:32 投稿

  • タグ:
  • アニメ
  • 天体のメソッド
  • 感想
←前話:第10話「願いの行方」   次話:第12話「円盤のない街」→
第11話のあらすじ
・・・粗くできない(;>д<;)
  • 乃々香が家を出ると、ノエルが道で待っていた。乃々香はノエルに話しがあると切り出す。
  • 学校での柚季や湊太、こはるはお互いを避けるような態度をとる。
  • 無視して帰ろうとする柚季に、乃々香は「今夜天文台に集まってみんなで流星群を見よう」と叫ぶ。
  • それを見ていたこはるは乃々香と一緒に下校し、「本当にそれでいいの?」と尋ねる。頷く乃々香に、「乃々香が信じて決めた事なんだから」と納得する。
  • 汐音の家を訪ねた乃々香。「もう私に関わらないで」「友達なんだからわかりなさいよ!」とまくし立てる汐音に、乃々香は「わかってるよ」と、他の4人の性格について穏やかな口調で語り始める。汐音については「誰よりも寂しがり屋なのに、自分が我慢すればみんなが幸せになれると信じてる」と。そして「ノエルが素敵だと言ってくれた乃々香の願いには、汐音のにっこりも含まれている、ノエルと話をしてみて」と伝えた。
  • 強引に柚季の部屋に入り話し始める湊太。(ノエルがいなくならないように)柚季やみんなと話せないのは思ったより辛い、と話す。そして、7年前の円盤を呼んだ日の朝にはじめて兄妹喧嘩をしてしまい、仲直りしたくて「こいつらといつまでも仲良くいられますように」と願ったこと、その願いは円盤の花火でノエルが叶えてくれたんじゃないかと言う。
  • 柚季も湊太と全く同じ気持ちだと言う。柚季の願いも、「お兄ちゃんと、みんなと、けんかしても仲直りができますように」というものだった。
  • こはるも7年前に「私達がいつまでも友達でいられますように」と願ったこと、今でもみんなが近くにいられるのはノエルのおかげじゃないかと思っていることを乃々香に語っていた。
  • 流星群の夜、雪の散る中乃々香が駆け付けた湖畔のベンチには汐音が座っていた。そこにノエルも現れる。乃々香は「待ってるから」と言い残して天文台へと向かい、汐音とノエルは2人になった。
  • 「もう会えなくなるのに、どうしてそんな顔をしていられるの?」と問う汐音。それに対してノエルは、「ノエルはみんなと同じ気持ちになる、みんなの願いを叶えることが出来たかな?」「みんなとにっこりでお別れしたい」と伝える。
  • 7年前の汐音の願いは「乃々香の事、みんなの事、ずっとずっと好きでいられますように」であり、汐音も願いをノエルが叶えてくれたと感じていた。「私の願いを叶えておいてお別れしようなんてずるい、断れないじゃない」と言って走り出してしまう。
  • 天文台の前で乃々香とノエルは合流。天文台へと上ると、既に柚季・湊太・こはるが待っていた。ひとしきり会話をした後、不意に「良かった、みんないた」と言う乃々香。すると階段から汐音が姿を現した。
  • 雲が晴れて流星群が見えるのを待つ間、汐音のカメラでたくさんの写真を撮り、最後の時間を過ごす5人とノエル。やがて空が明るく輝きだし、ノエルは空を見上げ「帰らないと」と呟く。
  • ノエルはみんなと過ごした楽しい時間を振り返り、一人ひとりと言葉を交わす。5人が寂しさを抑えられない様子なのに対し、ノエルはにっこり笑顔。
  • 泣き崩れる乃々香に対し、汐音は「お母さんの言葉、覚えてる?」と声をかける。乃々香はようやく笑顔になり、5人全員がにっこりと笑ってノエルに対面する。ノエルは「みんな大好き!」と最高の笑顔を見せた。
  • 天文台の外に出た5人。いつの間にか晴れていた空には流星雨が降る。5人の後ろから流星群を眺めるノエルに、5人は「一緒に見よう」と声をかける。すると、ノエルの目からは大粒の涙が流れ出す。「みんながにっこりですごく嬉しいはずなのに、どうして止まらないの」と。
  • ノエルと乃々香は互いに駆け寄り、手を取り合おうとする。しかし手が触れ合う寸前で周囲が白い光に包まれ、ノエルは笑顔で「ありがとう」と言い残し消えてしまった。
  • ノエルが本当に消えてしまった事に動揺する5人。空からは円盤も姿を消していた。乃々香は「本当に、これで良かったの?」と呟く。

考察時々感想
ついにやって来たノエルとのさよなら回。
王道ど真ん中を行くストーリーにベタな演出で、全力で泣かせに来ました。
先に個人的な嗜好のお話をすると・・・大好きですこういうの。分かっているのに「にっこり」になれず号泣する乃々香とか、消える直前になってノエルが流した大粒の涙とか(´;ω;`)

一歩引いたところから見るならば、ノエルとの別れは第1話から大半の人が予想していた事。ストーリー展開自体に新鮮さや驚きがあるわけではありません。しかし、重要なのはそこではないでしょう。ここに至るまでのプロセス、つまりこれまで描き続けてきた登場人物の心の機微こそ、この作品で大切にされている部分だと思うのです。
11話ではそんな繊細な描写の積み重ねが結実し、切なくも温かい別れになっています。この結末へと導いたのは、やはり「願い」でした。


10話で願いが叶うとノエルが消えてしまうと知り、5人は再びギクシャクしてしまいました。これを逆に考えれば、5人の願いがすべて「みんな一緒に、仲良しでいる」ことだとわかります。これは7年前も今も揺るがぬ思いです。ところが、その事でノエルがいなくなってしまうのはとても辛い。それぞれが深いジレンマに陥ってしまったのです。
  
  
       ノエルとのお別れも辛いが、みんなと一緒にいられない事も辛い

 
    乃々香にもまだ迷いがある

しかし、自分達の願いをもう一度振り返って気づきました。ノエルはこれらを一生懸命叶えようとしてくれていたことに。そして、実は既に叶えてくれていたことにも。

・湊太の願いは「こいつらといつまでも仲良くいられますように
・柚季の願いは「お兄ちゃんと、みんなと、けんかしても仲直りができますように」
 (全然関係ないけど、たまに湊太の事を「お兄ちゃん」と呼んでしまう柚季かわいい)
  
  2人の願いは同じで、しかもそれはノエルが叶えてくれていたんじゃないかと気づく
・こはるの願いは「私達がいつまでも友達でいられますように
 
「みんなの気持ちが分かるくらい近くにいられるのは、
 ノエルちゃんのおかげかもしれない」

・汐音の願いは「いつまでも乃々香を、みんなを好きでいられますように」
  
 自分の願いを叶えてくれたノエルのお願いは断れないけど、気持ちの整理がつかない汐音

そして残るは乃々香の願い。それはノエルの願いでもある、みんなが「にっこり」でいること。だから、笑顔でお別れすることが、大好きな友達・ノエルに対してできる精一杯。この結論で5人の気持ちが一致したのでしょう。
  
   ノエルに対して5人がにっこり     「みんな大好き!」と、最高のにっこり

ちなみに、5人が最終的に「ノエルを消えさせない方法」ではなく「別れ」という決断に傾いたことについて。これは、「ノエルが願いを叶えにやって来た円盤である以上、いつか別れるのは必然」と多少なりとも考えていたからではないでしょうか。9話以降で顕著に現れていた、ノエルの当事者意識が欠如した振る舞いなどは特に、自分達とは何かが違う存在だと感じさせるに十分なものがあったように思います。


一方のノエル。5人の笑顔を見て自分もにっこりになり、笑顔のままお別れをするはずでした。
しかし5人仲良く流星の雨を眺める様子を見たノエルは、まるで流星群に呼応するかのように大粒の涙を流します。
  
  5人から距離を取って流星群を見るノエル      初めて見せた大粒の涙
                  
嬉し涙ではないでしょう。これはきっと、別れの直前に芽生えてしまった「寂しさ」からの涙。それは恐らく円盤であるノエルが持つことはなく、また持ってはいけなかった感情。願いを叶えては去ることを繰り返す役目を負ったノエルにとって、その感情は厄介なものであるはずです。
  
 「どうして止まらないの?溢れてくるの?」経験したことの無い感情に戸惑うような様子

振り返ってみるならば、「願いを叶える」役割であるはずのノエルが、自分の願いを持ったこと。それ自体がイレギュラーな出来事だったのでしょう。乃々香たちとの出会いがノエルの今後にどう影響を与えるのか。そんな想像が膨らむ別れでもありました。
  
          最後は手が触れ合うことは無かった

一旦区切りの付いた物語ですが、あと2話あるようです。※公式サイトに「テレビ北海道での第13話放送時間変更のお知らせ」が載っています。
1話ではなく2話もあるとなると、もう一山あるのでしょう。ノエルが消えた後、乃々香達が「本当にこれで良かったのか」と思い悩むところで今話が終わりました。あえて後味を悪くした所に、この作品の深さ・テーマ性の強さを感じます。具体的な予想をするのは控えますが、きっと「願い」や「約束」といった、作品を通じたテーマを深掘りすることになるのではないでしょうか。
  
  円盤の消えた空。一気に暗くなった   「これで本当に良かったの?」思い悩む5人
そして、ノエルはもう一度登場するはずです。どんな形になるのかは分かりませんが。じゃないと視聴者の暴動が起きる。

その他諸々
流星群の夜
この11話「流星群の夜」が放映された12月14日の夜は、現実世界でもふたご座流星群が極大を迎えました。残念ながら洞爺湖では見えなかったと思いますが・・・。
偶然というには出来すぎています。きっと作品の構想時から日を重ねることが意識されていたのではないでしょうか。
最初の数話以外は現実と季節感もぴったりだし、その意味で不思議と臨場感がある天メソです。道民にとっては特に。

天使ノエル
いつでも笑顔を振りまくノエルは少々浮世離れしてすらいて、その姿はまさに天使。
実際空から来た存在だし、この形容が良く似合います。
   
   

しかし、最後の最後で見せた涙はとても人間臭かったです。
  
このあたり、「ヒューマノイドが感情を持つ」系の要素も入れてきているような気がします。

当ページの画像は著作権法第32条に基づき『天体のメソッド 第11話「流星群の夜」』より引用しています。
画像の著作権は各権利者に帰属します。


コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事