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天体のメソッド 第10話「願いの行方」

2014/12/13 18:53 投稿

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前話:第9話「さよならの意味」   次話:第11話「流星群の夜」
第10話のあらすじ
  • 乃々香は倒れたノエルを父親の運転する車に乗せ、ノエルの言う「円盤の見える」自宅へと運ぶ。
  • ベッドで眠るノエルに、乃々香は「ノエルがいたから大切な願いを取り戻せた」と語りかける。
  • ノエルを心配する柚季・湊太・こはる。乃々香からの連絡を受け、ノエルをお見舞いするため古宮家を訪ねた。
  • その帰り、乃々香はノエルが自分たちが呼んだ円盤であることを伝える。それでも「ノエルは円盤で、友達」であり、今までと何も変わらないと皆納得する。
  • 乃々香のベッドで目覚めたノエル。心配する乃々香に「どうしたの?」と不思議そうな反応。ノエルは「汐音とにっこりになれたの?」と乃々香たちのことばかり気にする。
  • みんなが「にっこり」なれないのは、自分の何が悪かったのかと思案するノエル。乃々香の前で「オムライス食べたこと?」など思い当たることを色々言っていく中に、「願いが叶ったらノエルが消えること?」という言葉も。
  • 翌日の学校。こはるが転んで望遠鏡を落としそうになった所で、湊太が望遠鏡を受け止め、柚季がこはるを受け止めた。それは7年前と同じようなシーン。そこから乃々香は、汐音が今も昔も変わらず友達だと再認識する。
  • 汐音が転校すると聞いた乃々香は汐音の家へと駆けつける。ノエルが消えないように一人みんなから離れるという汐音に、乃々香は「みんなのことを失いたくないから、一緒に考えよう」と伝える。しかし、汐音は「自分は天文台に大した思い入れはないし、自分がいなくなればいいだけ」と譲らなかった。
  • 帰り道、古宮家への坂でいつも通りに乃々香のもとへと駆けてきたノエル。みんなの願いを叶えたいのは5人に呼ばれて来たからか尋ねる乃々香に対し、ノエルは「最初は、そう」と答える。ノエルは「それがとっても素敵な願いだと気付いたから、にっこりなみんなが見たい」と話して駆けていく。そんなノエルの後ろ姿を見て「でも・・・、それは・・・」と乃々香は呟く。
  • バスから降りた汐音を出迎えたノエル。しかし汐音は「乃々香の所へ帰りなさい」と冷たく言い放つ。
  • しいはら本舗に来た汐音は、こはる・柚季・湊太に対して願いが叶うとノエルがいなくなってしまう事を明かし、「ノエルに消えて欲しくないからもう私に関わらないで」と告げる。しかし、他の3人も「いなくなるのは自分でも良いはず」と言い出し、険悪な雰囲気になってしまう。ノエルはこのやり取りを陰から見ていて、汐音もその事に気づいていた。
  • 汐音やノエルが去った後、望遠鏡を受け取るためしいはら本舗へ来た乃々香。柚季や湊太は口も聞いてくれずに帰っていく。こはるすら「こんなの、いやだよ」と、乃々香に望遠鏡を手渡しただけで走り去ってしまう。
  • ノエルは改めて5人との時間を回想する。みんなが呼ぶ声で、みんなと出会う事ができて嬉しかった。みんなとっても優しくて、温かくて、いっぱい「にっこり」なれた。そして今ならはっきりわかる。ノエルが見たいのは、乃々香と、汐音と、こはると、柚季と、湊太がにっこりになってくれることだと。
  • どうすればいいのか分からなくなり、湖畔にたたずみ途方に暮れる乃々香。そこに現れたノエルは、「みんなの事が大好きだから、みんなとお別れしないと」と告げる。

考察のようなもの
物語はクライマックスの一歩手前といった所でしょうか。
10話では、ついに乃々香の願いが明らかになりました。

  みんなと一緒に、いつまでも「にっこり」でいられますように

やはり「にっこり」がキーワードでした。これを受けて今までのノエルの行動を振り返ると、この願いを叶えようと彼女なりに頑張っていたのだと納得がいきます。ノエルが要所で「にっこり」という言葉を繰り返していたのも、願いの内容によるものでした。他の4人の願いはまだはっきりしませんが、9話でのノエルの発言からすると、乃々香の願いに繋がるものだと思います。つまり、最終的にはみんなが「にっこり」になれるような内容です。
  
  「ノエルがいてくれたからこそ、願いを取り戻せた」と乃々香は語りかける

10話のポイントとなるのは、「円盤に願った5人」と「願いを叶えるために現れた円盤=ノエル」という立場の違いが鮮明化した点です。両者には根本的な考え方の差異があり、これがすれ違いを引き起こしています。詳しく見ていきます。

まず、円盤に願った5人側についてです。これまでは5人の間でもノエルに関する情報や認識の仕方については差がありました。しかし10話の出来事を通じて情報共有や意識の統一がなされていきます。
ノエルのお見舞いへ来た柚季・湊太・こはる達に対し、乃々香は思い切って「ノエルは円盤」という事実を告げます。しかし湊太やこはるは、ノエルが円盤だということを聞いても驚かない様子です。それぞれに、今までのノエルの言動から思うところがあったのでしょう。
柚季もすぐに納得し、「ノエルは円盤であたしたちの友達」と受け入れました。
円盤だろうとなんだろうと、ノエルは友達。7年間でバラバラになっていたみんなの絆をつなぎ直してくれた、大切な存在。汐音も含め、5人のノエルに対する認識や思いは一致しました。

 柚季「今までと何も変わらないじゃない」
 円盤だと知っても、ノエルが友達である
 ことに変わりはない

しかし、ノエル=円盤の本当の意味、自分たちの願いが叶った先に待ち受けているものを知るのは汐音だけでした。それを知って以来、汐音はノエルや他の4人がずっと仲良くしていけるようにと考え、動いてきました。自分一人がみんなから離れさえすれば、願いは叶わない、そしてノエルはずっとみんなと一緒にいられると。

ところが乃々香もノエルから聞き、ノエルがいなくなってしまう事実を知ることになります。
翌日には汐音が転校すると聞き、急いで会いに行きました。自分一人がいなくなることで解決しようとする汐音を乃々香は「みんなの事が大好き。もう失いたくない。どうすればいいか一緒に考えよう」と説得しますが、汐音の決意は揺るがない様子で「帰って」と乃々香に告げました。
しかし、この汐音の態度は真逆の意味を持ちます。本当は汐音もみんなから離れたくなんてありません。これ以上乃々香と話していたら本当の気持ちを言ってしまうから、あえて強い言葉で拒絶したのでしょう。
  
 乃々香が帰った後、汐音は          乃々香もそんな汐音に気づいていて、
 「どうすればいいの」と弱気な言葉を吐く   バスの中で「嘘つき」と呟く

乃々香の言葉でむしろ、汐音の心はますます揺らされたように思えます。そして、霧弥湖町のこはる達の元へと足を運び、願いを叶えたらノエルが消えてしまう事実を打ち明けました。こうしてこはるや湊太・柚季を含め、ノエルに関する事実が5人の間で共有化されましたが、それによって5人がバラバラになってしまいます。
「ノエルは大切な友達で、消えてほしくない」そんな5人の思いは一致しています。しかしだからこそ、5人が願ってノエルが叶えようとしている願いが実現できないという、やりきれない構図となってしまいました。

一方で、ノエルの認識は根本的に異なります。
倒れた後に運ばれてきた古宮家での、ノエルと乃々香とのやり取りでその事が鮮明になっていました。
ノエルが目覚めた時、乃々香はノエルの事をすごく心配して声をかけますが、ノエルは“どうしてノエルの事を心配するの?それよりみんなの願いは?”というような反応を見せます。さらには、汐音が「にっこり」になれない理由が、願いが叶うとノエルがいなくなってしまう点にある事にも全く気付いていない事が明らかになりました。
ノエルは5人に呼ばれた円盤で、願いを叶えるために現れた存在。それは、みんなの輪の外側から手助けをするのが役割で、その内側にノエル自身が入ることは決してない。そう認識しているのでしょう。
  
  どうして乃々香が自分の事を心配するのか  「ノエルの何が悪かったのかな?」
   わからない様子のノエル          「願いが叶ったらノエルが消えること?」
                       自分が消えたらみんなが悲しむという
                       考え自体、ノエルには無かったよう

もちろんノエルはみんなと仲良くなるのが嬉しそうな様子ではあるし、汐音に対しては自ら「友達だよね?」とも言っています。しかし、それもあくまで願いを叶える過程の一部。「願いをした者」と「願いを叶える者」という関係が前提としてある以上、自分が当事者として関わることは決して無いという意識が根底にあるのでしょう。

そんなノエルも、汐音がこはるや柚季・湊太に話すのを聞き、5人の気持ちを知ることとなります。5人にとってはノエルも大切な友達で、願いが叶う事でいなくなってしまうのが本当に悲しいという気持ちを。
   
       ノエルはキリゴンの陰から、汐音が3人に話すのを聞いていた

しかし、だからこそノエルは願いを叶えたいという思いを強くします。
ノエルは、「最初は乃々香たちの願いに円盤の役割(義務と言い換えてもいいかも)として
応えようとしていた。でも、その願いがとっても素敵な願いだと気づいた」と乃々香に伝えています。ノエルは乃々香たちの願いを叶えようと一生懸命動き回ってきました。
そんな中で、みんながノエルの「にっこり」まで考えてくれていた事を知りました。
円盤である自分のことまで大切に思ってくれる、こんなにも温かい気持ちを持った大好きな5人だから、いつまでも「にっこり」でいて欲しい。
5人の願いはいつしかノエル自身の願いにもなっていたのです。
 
 乃々香達の願いがとーっても素敵なことだと
 気づいたと説明するノエル


そして、ノエルは改めて乃々香に伝えました。

  みんなのことが、大好きだから
  だから、ノエルは、みんなとお別れしないと

 
  
   乃々香たちへの思いが溢れるような     ノエルの「大好き」に対して
   温かい笑顔                涙を見せる乃々香

そんなノエルの思いは、きっと乃々香に届いたことでしょう。
ノエルとの別れを予感して迷っていた乃々香ですが、ノエルの言葉を通して自分の願いが何より素敵で大切なものだという事を認識し直しました。だから5人が、ノエルが、みんな「にっこり」になるようにしなくちゃいけない。
それに、ノエルはあくまでも「願いに呼ばれた円盤」。その願いに応えて自分たちの絆を繋ぎ直してくれたけど、ゆくゆくはノエルの助けを借りずに自分達だけで「にっこり」していかなければならない。

11話以降で、これらを実現するために乃々香達が動いていくことになるのではないでしょうか。
いずれにしても5人とノエルの別れは避けられないでしょう。どのような形でのさよならになるのか、展開が気になる所です。

【11話以降の注目点】
  • 乃々香以外の4人の願いは? →結果みんなが「にっこり」になる内容ではあろうけど
  • ノエルと円盤はどういう関係性なのか? →7年前、ノエルと円盤の出現にタイムラグがあった事がヒント?

その他諸々
スマホ瞬間移動!
 
      ノエルが倒れたのを見て、スマホを落として駆け寄る乃々香
                ↓
 
  その後、何事もなかったかのように颯爽とスマホを取り出し会話する

あるいは中学生にして2台持ちの可能性も指摘されていますがw
あと、髪の上から濡れタオル。それ意味無いんじゃ・・・ 


・・・ストーリーがよく練られていて素晴らしい出来の中で、こういう細かいツッコミを入れられる箇所があるともったいないなー、と。つまらない部分に目が行っただけで、全体の印象って結構変わってしまうと思うのです。

当ページの画像は著作権法第32条に基づき『天体のメソッド 第10話「願いの行方」』より引用しています。
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