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天体のメソッド 第8話「彼女の信じること」

2014/11/29 10:48 投稿

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前話:第7話「私のなくしたもの」   次話:第9話「さよならの意味」
第8話のあらすじ
  • 汐音が「7年前のあの日から、ずっと待っててくれた」と気付き、乃々香は柚季・こはる・湊太に「一緒に北美祭へ参加しよう」と頼む。
  • 翌日の学校で、柚季達は汐音も北美祭の参加メンバーに強引に引き込む。
  • 買い出しに出かけた5人。湊太は汐音にこの企画を乃々香がやろうと言い出したこと、プラネタリウムを作ろうとしている事を伝える。汐音はハッとした表情を見せた。
  • 霧弥湖町へ帰ってきた乃々香・柚季・こはる・湊太の4人。待っていたノエルに乃々香以外の3人は北美祭のチケットをプレゼント。
  • 古宮家への帰り道。ノエルは3枚のチケットを持って嬉しそうだが、「行けないの」と言う。「ノエルは円盤だから、円盤が遠くにあると大変なことになっちゃう」と。
  • プラネタリウムの試作機を試す5人。「光が足りない」と、柚季がマックスパワーにすると発火してしまう。汐音が電源プラグを引き抜くことで事なきを得るが、焦ったこはるが水をかけみんなびしょ濡れに。
  • 円盤まんじゅうをつまむ4人の輪から離れている汐音。7年前の天文台でのことを思い出す。かつての乃々香は、みんなの輪に入るのを躊躇していた汐音に笑顔で温泉まんじゅうを渡してくれた。そのイメージをなぞるように、乃々香は汐音の元に円盤まんじゅうを持って来た。それを受け、汐音はみんなの輪に加わった。
  • かつても5人で「円盤を呼ぼう」と言って準備したことを話していると、汐音は「本当にあの円盤は私達が呼んだの?」と言い残して帰ってしまった。
  • 乃々香は7年前の天文台でのノエルとの会話を回想する。汐音と花織と3人で流星群を見る約束をしていたとノエルに話す。「会えなくなっちゃうけど、すぐに戻って来るから、一緒に流星群を見ようね」と汐音に伝えてほしいとノエルに伝言をお願いする。
  • 天文台を訪れた汐音。7年前天文台に来てノエルに会った事を回想する。ノエルは汐音に乃々香の言葉をしっかりと伝えていた。
  • いまの天文台。汐音はノエルに北美祭のチケットを渡す。
  • 「汐音は乃々香と一緒に流星群を見ないの?ノエルがちゃんと伝えられなかったから?」というノエルに、「違うよ、乃々香が嘘つきだから」と答える。しかしノエルは「乃々香は嘘つきじゃないよ。ノエルはずっと信じてたもん」と言う。
  • 7年前の汐音は乃々香の言葉を信じ、湖畔のベンチでずっと待っていた。すると、湖の上空に光り輝く円盤が出現した。その後、来る日も来る日もベンチに座って待ち続けるが乃々香は現れなかった。
  • 「ずっと信じていたけど、信じて裏切られるのは怖い」と本音を吐露する汐音。「乃々香は約束通り来てくれた、だから怖くないよ」と言うノエルに、汐音は「分かってる、悪いのは信じ切れない、変わってしまった私のせい」と答える。しかし、ノエルは「汐音も乃々香もみんな変わってないよ」と優しく言う。そして、「今度はノエルが願いを叶える番」「汐音、乃々香と一緒に流星群を見よう。今年は良く見えるよ」と。
  • 夜の学校へ来た汐音。乃々香は完成させたプラネタリウムを教室で投影し、幻想的な雰囲気になっていた。
  • 「何をしに戻ってきたの?」と乃々香が引っ越してきた時と同じ言葉を投げかける汐音。「約束を果たすため。と言いたいけど、ノエルがいなかったら思い出してすらいなかった」と乃々香。しかし「汐音と一緒に流星群を見たいという気持ち」「汐音は私の大切な友達という気持ち」はあの頃のまま胸に残っていたと涙ながらに伝える。
  • 乃々香を抱き留め、約束通りに戻ってきた乃々香を信じ切れなかったことを謝る汐音。「今年は流星群を一緒に見たい、もう一度乃々香と友達になりたい」と伝えるが、乃々香は「そこは違うよ」と言う。汐音は「戸川汐音って言います、私と友達になって下さい」と言い直す。乃々香は笑顔で頷いた。
  • 自分の部屋のベッドに仰向けになる汐音は、ふとノエルの言葉を思い出す。今年は流星群が良く見えるよ」と言っていたのと共に、「ノエルが円盤だから」と言っていたことにも気付いてハッとする。
  • 翌日、学校に来た汐音は乃々香に対し「あなたは私の知っている乃々香だった。でも、もう一緒にはいられない」と伝える。

考察のようなもの
また解釈にエネルギーを使う回が来ました。
各キャラの心情に関わる描写や過去の描写が全編に渡って散りばめられる構成で、あえて説明を省いていると思われる部分も多いです。
本編を見直したり、色々な方の考察・感想を読んだりした上で自分なりの解釈をまとめましたが、正直なところ自信はありません(汗)
解釈の一つとして、ストーリーを読み解く上での参考としてご覧ください。


第8話のメインストーリーは汐音と乃々香の和解
なのですが、そこに至るまでの汐音の心の動き方が単純ではありません。
「汐音が乃々香を嘘つき呼ばわりしていた理由=流星群を見る約束を破ったことというのは表面的な部分です。そこだけ見ると、「そんな単純な(くだらない)理由か」と、本質を見誤ってしまいかねません
5話で柚季の「円盤反対」が見かけ上の行動でしかなかったのと同様)。
汐音が7年前から抱えてきたもの、そこからの解放に導いたものを丁寧に追っていく必要があります

まず、7年前の汐音が置かれていた状況について考えてみます。回想の中でベンチに座っている汐音は、昼も夜もいつも一人でした。暗い中で幼い子供が一人で佇んでいるというのは、はっきり言って異常な状況と言えます。汐音の家庭に何らかの問題があったことが考えられます。
  
ここからは想像の域を出ませんが、汐音の母親も亡くなっていたか、離婚したかで離別していた可能性が高いと思います。だとしたら、汐音にとって親友・乃々香の母である花織は、特別な存在だったことでしょう。それこそ自分の母親代わりといった感じで。(7年前の乃々香が、汐音は花織とも仲が良かったと発言していますし、7話の回想でもその一端がのぞいていました)
 
   7年前、3人で星空を見上げていた
親友と母親のような人。そんな2人が同時に、何の予告もなくいなくなってしまったのですから、その喪失感・孤独感は計り知れないものがあったでしょう。
それでも汐音はずっと乃々香の言葉を信じて待ち続けました。きっと事情は分かっていたのでしょう。7話から、汐音は毎年花織の墓参りに行っていたと思われます。つまり、乃々香が約束を破るつもりなどなく、仕方なく東京へと引っ越してしまった状況を理解していても不思議ではありません

乃々香はいつか自分の元に戻って来てくれるはず。だけど何年もの間信じ続けることは辛かった。そして、いつしか乃々香を裏切り者として憎むことで心のバランスを保つようになっていた。それと同時に友達を作ること、人を信じることへの恐怖が生まれてしまった。
これが7年間汐音が抱えてきたものではないでしょうか。

8話序盤、汐音は乃々香たちの企画に一旦は加わります。乃々香の提案でプラネタリウムを作ることになった事や、乃々香が7年前と同じように、一人輪から外れた汐音にまんじゅうを渡してくれた事などを通じ、態度を軟化させていきました。やはり意識の底には、乃々香達を信じ、7年前と同じように仲良くなりたい思いがあったのでしょう。
 
それでも、みんなで天文台に集まり円盤を呼んだ話になった時、一人立ち去ってしまいました。円盤を呼んだ時の状況が明らかではないため詳細は推し量れませんが、この話をきっかけに、仲良くなって裏切られる事への恐怖が蘇ってしまった形でしょうか。このあたり、揺れ動く感情が見え隠れします。
  
その後、汐音はノエルを訪ねます。実は7年前、汐音はノエルを通じて乃々香からの伝言を聞いていました。当初はノエルを全然覚えていない風の汐音でしたが、今回天文台を訪ねたという事は、学校での乃々香たちの会話を通じて7年前の出会いを思い出したのでしょうか。
汐音はノエルに会って北美祭のチケットを渡し、自身はまた乃々香たちと距離を置くつもりだったのかもしれません。
しかし、汐音にとってのノエルは7年前に乃々香の言葉を教えてもらった相手、つまり乃々香との約束のきっかけになった人物です。一方で、今になって出来た新しい友達でもあります。
そして何より、7年間乃々香を待ち続けた仲間でもあります。そんなノエルと話すことで、自分自身が抱えていた恐怖感に向かい合うことができました。これによって、本当は乃々香を信じ切れない自分が悪いと言う事を素直に受け止めたのでした。
  
ここまで来たらもう一息。「信じること」が本当に正しいのを確認するのみです。
夜の学校にいた乃々香に、汐音は「今さら何をしに戻ってきたの」と、あえて再会時と同じ冷たい言葉をかけました。それに対し乃々香は、真摯な言葉で「汐音と流星群を見たい」「大切な友達」という気持ちが残っていたことを伝えます。これによって汐音は「一緒に流星群を見よう」と言ってくれた、あの頃と変わらない乃々香だと確信しました。「信じること」の恐怖を乗り越え、ようやくもう一度乃々香と友達になる一歩を踏み出すことができたのでした。
  
「本当に友達になりたいなら、もっとにっこりしなさい」という花織の言葉は、汐音にも伝わっていたようです。


第8話でもう一つ重要な点として、ノエルや円盤の存在についての核心に迫り始めました。
ノエルは自分と円盤の関係について、限られた言葉でしか説明していません。そこで、ノエルの言葉をちょっと詳しく解釈してみます。

①「ノエルは円盤だから」
 
今回、乃々香と汐音に対して「ノエルが円盤」という発言を繰り返しています。
それに対して、2人ともその言葉をすんなりと受け入れているように見えます。これには明らかに違和感があります。そんな事言われても普通は「???」となるだけでしょう。
しかし逆に、この点が今後の展開上のポイントとなるのではないでしょうか(乃々香の不自然な忘れっぷりの理由が7話で明かされたのと同様)。ひょっとすると7年前にもノエルと円盤との関わりを感じさせる何かがあったのかもしれません。

ここでもう一つ触れておきたいのが、7年前の回想のワンシーンです。汐音が一人ベンチに座り、流星群を一緒に見る約束をした乃々香を待っている時に、突如円盤が現れ
ました。つまり、その前にノエルと会話をした時点ではまだ円盤が出現していなかったことになります。「円盤=ノエル」の意味を考えるにあたってこのタイムラグは重要な意味を持っていそうです。
  


②「円盤が遠くにあると大変なことになっちゃう」
 
この言葉、大変なことになるのが「円盤」なのと「ノエル」なのと、2パターン考えられます。言い回しからするとノエルの方の問題に聞こえますが、①のように最初はノエルだけいた事を考えたら、円盤が制御効かなくなるって方面の問題にも思えてきます。
以下3行、公式HPの9話あらすじを参照した記述のためネタバレ注意。反転させてご覧ください。
9話あらすじ見たら、ノエルが北美祭へ行けることになったとか。「大変なことになっちゃう」リスクを冒して行くのか、それとも何か解決策があったのか。いよいよノエルと円盤の関係性が明かされてきそうな雰囲気があります。

③「乃々香が約束守ったんだから、今度はノエルが願いを叶える番」
 
円盤=ノエルはそもそもなぜ現れたのでしょうか。
柚季、こはる、湊太は「5人で円盤を呼んだ」と言い、乃々香は「私がみんなで呼ぼうって言い出したんだ」(3話)と言いますが、汐音は
「円盤は本当に私達が呼んだのかしら?」と疑問を呈していました(8話)。そして何より、ノエル自身は乃々香との一対一の「約束」と「願い」というニュアンスを強調する発言を繰り返しています
このことから、ノエルは「乃々香の願いを叶えるために現れた存在」というのが現時点では有力ではないでしょうか?

  

その乃々香の願いは、今までの話の中では「汐音(と花織)と流星群を見る」ということのようにも見えてきます。しかし乃々香の性格を考えたなら、もっと広く、5人全員に関わる願いだったのではないでしょうか。
 個人的には、
 花織と乃々香の約束=「どんな時も"にっこり"」
 →乃々香の願い=「5人とも"にっこり"で(天文台で)また会えますように」
               ↑ノエルの口癖"にっこり"は乃々香の影響
 ってなところじゃないかと予想しています。

 
 7年前も今も、5人で…

そして、今話ラストシーンでの汐音の
「一緒にいることはできない」発言です。乃々香との和解後、汐音はベッドの上でノエルの発言を思い出しています。そして、流星群が良く見えると言う事は、円盤=ノエルがいなくなるという事ではないかと気付いたのでしょう
  
汐音にとってノエルは既に友達です。
乃々香と和解し再び友達になれた汐音は、せっかく出来た友達がまた離れて行ってしまう事にとても耐えられません。
では、どうすれば良いのか。
汐音が「乃々香の願いを叶えるために現れた円盤」「円盤=ノエル」と考えているとすれば、願いが叶ったら円盤もろともノエルがいなくなってしまうと危惧するのが自然です。
乃々香の願いが何なのかはまだ明かされておらず、汐音も知っているのかどうかは微妙な所ではあります。ですが、汐音は「自分がみんなから離れればノエルはいなくならずに済む」と考え、このような発言に至ったのではないでしょうか。

【考え切れなかったこと(丸投げ)】
7年前、乃々香はノエルに「すぐ戻って来るから一緒に流星群を見よう」という汐音への伝言を頼みました。そして汐音も「一緒に流星群を見たかった」と、7年ぶりに戻ってきた乃々香への伝言を頼みます(7話ラスト)。ノエルを通じた7年越しの2人の会話になっています。ノエルの伝言については2人とも「ちゃんと伝えてくれた」と言っているわけですが、なかなか和解できません。2人の心情や距離感を表していそうな描写です。
   
    7年前:乃々香→ノエル→汐音        今:汐音→ノエル→乃々香

【伏線と謎】
※ここまでの記述と重複している内容もあります
  • 乃々香(たち)が円盤を呼んだ理由は?何を願ったのか?
  • 汐音の「本当にあの円盤は私達が呼んだのか?」というセリフの意味するところは?
  • ノエルと円盤の関係性は未だに謎。離れたら大変なことになると言うのはどういう事?「ノエルが円盤だから」と定型文でしか説明していないあたり、ミスリードの疑いもある。
  • 汐音は7年前、ノエルに会っていた。そして乃々香からの「すぐ戻って来るから、流星群を一緒に見よう」という言葉を伝えていた。にもかかわらず、ノエルの事を全然覚えていなかったのはなぜか?
  • ノエルがもらったチケットの並べ方。まるで乃々香の分が揃うと完成というような感じ。
 


今週はちょっと憂いと母性を帯びてきたノエル
  
  
何かノエルとの別れが近づいてきた気がして怖いよ(´・ω・`)

当ページの画像は著作権法第32条に基づき『天体のメソッド 第3話「記憶のありか」、第7話「私のなくしたもの」、第8話「彼女の信じること」』より引用しています。
画像の著作権は各権利者に帰属します。


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