2024年現在、日本国内における電子書籍の利用率は約45%と言われており、本を読むユーザーの“当たり前”が少しずつ変わり始めています。スマートフォンやタブレット端末はもちろん、専用の電子書籍リーダーも根強い人気を誇っており、有名どころではアマゾンのKindleや楽天のKoboが挙げられるでしょう。読書に特化したハードウェア商品だからこそ差別化が難しいとされる電子書籍リーダーですが、Koboはこの度グローバルマーケット向けにカラー液晶を搭載したモデルを発売しました。これまでは白黒がスタンダードになっていた業界において、色がつくだけで世界がどれだけ鮮やかになるかというメッセージを表現したCMが公開されています。
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美麗なアニメーションで制作されたCMでは「グレート・ギャツビー」や「不思議の国のアリス」をはじめとした名著に登場する描写やセリフを再解釈することで色味を強調しています。“Bringing Books to Life(本に命を与えよう)”というタイトルが示唆するとおり、一見するとそこまで体験価値の付与に貢献していないかと思われる色味が、実は物語を文字どおり彩るために必要なものだったという見せ方をしています。
競合他社との差別化を図るにあたり、色彩というフックをつけた商品の魅力をストレートに描き切ることで強い説得力を帯びたアニメーションCMでした。
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