金融機関や通信キャリアなどインフラサービスの多くは、自社商品やサービスの直接的なプロモーションだけでなく、さまざまな境遇の人を応援する企業であるというブランディングを通じてユーザーの認知度を獲得しようとする傾向があります。日本国内においてもKDDIやソフトバンクが若年層向けのキャンペーンを頻繁に行ったり、みずほ銀行が人気アーティストとのコラボを通じて新生活を応援したりしています。そんな中、オランダに本社を構える大手銀行INGは、旅行客に向けて自社の存在感を情緒的にアピールした大型のOOHを公開しました。
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“From – To(〇〇から〇〇へ)”という余白のあるタイトルがつけられた施策は、さまざまな境遇の人々が旅行を通じてどう変わっていくかをエモーショナルに描いています。その変化は「パートナーから親へ」や「“会いたい”から“会えた”へ」といった物理的なものだけでなく「“親から逃げたい”から“親に会いたい”へ」や「“管理職”から“なんでも言うことを聞くパパ”へ」など、精神的な変化も含まれています。
旅は一時的に日常生活から離れるきっかけを与えてくれる貴重な機会で、その機会を通じて人はどうポジティブに変わるのかを描くことで旅行のすばらしさを描きました。INGのビジネスとは直接関係のないキャンペーンに映るかもしれませんが、旅先でのお金に関する悩みは悲劇的です。そんな事態に陥らないようINGは常にユーザーの側にいる存在であるというメッセージを訴求したことが伺えます。
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