FM AICHI協力のもと開催となった仮囲いアート展<ARTFULL2.0>では、ラジオ×アートをテーマに名古屋で活動するメイシー氏によって制作された作品で構成されています。普段ラジオは、通勤通学、ランチタイム、運転中など、日常の中にある「~しながら」というシーンに、心地良い音楽と家や職場でシェアしたくなる話題を届けてくれます。日常を豊かにしてくれる存在であるラジオからのインスピレーションで描くアートや、「FM AICHI」のメインパーソナリティを中心に“ラジオへの想い”を集めた企画展示など、館内を歩きながら、ショッピングをしながら、楽しめるアート展示となりました。
生活とともにある「耳で楽しむラジオ」と、仮囲いに描かれる「見て楽しむアート」。見ると何かが聴こえてくる、仮囲いアート展〈ARTFULL2.0〉には、そんなワクワクが詰まっています。
OOHの広告価値が見直されているいま、工事期間中「囲い」をスタイリッシュに演出することは、その場所を所有・運営する企業のセンスの見せどころとなります。このジェイアール名古屋タカシマヤの施策も同様ですが、地元のラジオ局、アーティストの参加で、仮囲いアートにしっかりとメッセージを込めて企画されているところがポイントです。コロナ禍の生活様式の変化などもあり、ますます厳しい環境下に置かれている百貨店業界ですが(※1)、苦戦が続くリアル店舗への集客に関しての新たな取り組みへの意欲とともに、若者世代への訴求にも力を注ぐ意図がアートから伝わってきます。
・※1参照元:第1回百貨店研究会事務局説明資料「百貨店の現状と課題」(経済産業省)