古来から続く植物タンニン鞣し
「およそ二百万年前の石器時代…」というナレーションからはじまるこの動画。まずはシンプルなイラストからはじまります。
あるとき原始人は、樹液のしたたる木の下に置いてあった動物の皮が腐らないことに気づきます。これが植物タンニン鞣しの発見だったそう。イラストでは、この皮で作った衣類を着た原始人が、両手を挙げて喜ぶ姿が描かれています。
続いて映し出されたのは、一面に広がるワイナリーのブドウ畑。ブドウの搾りかすであるワインポマースは、多くが産業廃棄物として処分されています。
ところが、そのワインポマースには、まだたくさんのポリフェノールが含まれていて、これが革のタンニン鞣しと染色に最適なのだとか。
全国の生産者とポマースに出会う旅
そこでLEZZA BOTANICAでは、このワインポマースを再活用。映像では、鞣しドラムと生産現場の様子が、ダイナミックに映し出されています。
染色前の革が干されている様子も。植物タンニン鞣しは、完成までに数ヶ月もかかるそうです。
食肉の副産物と植物由来の副産物が出会って生まれたLEZZA BOTANICA。完成した革を触って確認している映像からは、力強さとしなやかさを備えた質感になっていることが伝わってきます。
LEZZA BOTANICAでは、この他にもお茶殻やもみ殻、かんきつ類など、ポマース(搾りかす)を使って商品を作っていくために、日本全国の生産者と出会う旅を続けるとのこと。その様子は、SNSやライブ配信などを通して随時発信していくそうです。
そしてエンディングでは、革を使った様々な家具、バック、小物類を映しながら、革を身近に感じる暮らしを提案。その色味や質感から、とても味わい深い革を制作していることが、改めて伝わってきます。製造の様子などの映像も交えながら、「副産物 × 副産物」の循環経済(サーキュラーエコノミー)の実践を伝えたストーリービデオでした。
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