ビュロ菊だより

<ビュロ菊だより>No.93「15/16(メセニーの「80/81」が元ネタ。念のため)+」

2016/01/02 15:30 投稿

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 AKOMKTYR。と、ダイゴ氏(メンタリストじゃない、凄く良い人の方)のあのネタが今年まで保つかどうかの賭けともうしましょうか。終わったばかりの昨年と言えば、平子理沙氏と道端ジェシカ氏の離婚がほぼ同日に報道されるという、「beauTV voce」マニア(オレの事かな)にはショッキングな1年でしたが(頑張れ黒田エイミーワインハウス!!)、何かひとつの大きな周期みたいなモンでもあるのでしょうか。

 

 太平洋戦争終了から70周年、阪神淡路大震災/地下鉄サリン事件から20周年、といった区切りは言うまでもなく、音楽の世界のアニバーサリーぶりが凄くて、このワタシの活動でさえ、ペペトルメントアスカラールが10周年、dCprG(当時DCPRG)の活動再開から5周年、後は御存知の通り、ファンカデリック、ディアンジェロ、スティーヴ・コールマン以下、ずらっと並べているマニアブログも多いと思われますが、ブラックミュージックだけではなく、全ジャンル制覇し、更に映画まで含めると「○○年ぶりの新作」「結成(デビュー)○○周年」のラッシュに、まあ、デイケイドの半分、という事も関係あるのかしら?等と思ってしまいますね。

 

 中でも、新宿ピットインが開店50周年を迎えた事で、ワタシの、特に12月の仕事は例年になくジャミング(ジャズっぽい、という意味ではないです。字義通り、「ぎっしり」の方ね)しまして、クリスマス・イヴもクリスマスも無く(元々そんなに重要事でもありませんでしたが)、12月初旬の、ピットイン3デイズのスタートから大晦日まで串で貫通したかのようなリハーサルと本番と個人練習の日々(新宿ジャズフェスティヴァルの司会のリハーサル、までやりましたから・笑)は、一生忘れないだろうなあ、と思います。ガンダムと大西順子さんの再デヴューアルバムの件、毎週のラジオ台本、と、ワタシは仕事が大好きで、暇だと具合が悪くなるタイプなので、精神的には非常によろしかったんですが、さすがに52になると、42と同じ仕事量はこなせませんなあ、集中力が続きません(特にPC前)。  

  

 と、思う所あって、正月三が日は、親族も友人もシャットアウトして(まあ、明日、中村君がレコードの整理/大掃除に、事務所に来てくれるんですが・笑)、1人だけで過ごす事にしました。餅もお節も日本酒も無い正月は、2006年のモロッコでの正月以来二度目ですが、たった1人だけで過ごすのは、生まれて初めてです。

 

 クリスマスに1人で過ごす事を「クリボッチ」と称すると、最近知り、最初は(以下、ネタではなくガチですが)クリス・ボッチがいよいよこのクリスマスに、最新のクリスマスアルバムで再評価を受けるのかと(注*「クリス・ボッチ」はちょっと前に流行ったスムースジャズの人で、ハンサムでトランペットを吹きながら歌う人です)色めき立ったのですが、その段で言えば「三が日ぼっち」という感じでしょうか、アフリカっぽいですね「ナイジェリアの歌手サンガ二・チボッチが17年ぶりに餅つきを再開」とか言って。

 

 等と書くと、すわ、何かあったのか的な話しになるやも知れず、実際は特に何も無く、いつもの通り、単なる直感ですね(母親が、まあ、大丈夫そうだ、というのも大きいのですが、それもまあ、毎年そうなので)。直感だけで動いています。少なくとも意識の上では。

 

 これを書いているのは、元日の23時45分、あと15分で「粋な夜電波」が始まる、という感じですが、昨年は大変な御贔屓を賜り、お陰さまで我が社も我がレーベルも、音楽的な豊穣は言うまでもなく、経済的にも、まあまあの低成長、と、このご時世だったら充分に合格と言える状況に成りまして、感謝しております。ワタシの仕事は、演奏、音源、ラジオ番組と、どれも、ワタシが直感で好きな様に好きな事をしながらにして、お聴き頂いた皆様に「ああ、生きていて良かったな」といったものから「音楽というのは思っていたよりもなかなか良い物だ」と思って頂く事までがミッションですので、昨年、ひとつでもそうした思いを御経験頂けたのであれば幸いです。

 

 今年も既にナイジェリアのサンガニ・チボッチが、風呂上がりにストレッチ等しながらも、仕事はフル稼働しております。タブーの、今年のリリースは大西順子、けもの、小田朋美、場合によってはものんくるの二枚目、と、またしても女ばっかりじゃないかと言われそうですが(笑)、ワタシ関連の新作としては、ダブセプテットで作るか、ソロアルバムを作るか、N/Kとしてジャジーヒップホップのアルバムを作るか思案中です、来年の今頃はお手に取って頂けると思われますのでお楽しみに。

 

 書籍は、昨年嫌というほど出しましたので、とうとう間に合わなかった「今ジャズリズムに関する本」「ユングのサウンドトラック2」を出しまして、文筆家としてはお暇頂こうかなと思っており、その分、ライブが増えると思われます(代表取締役としての正式なアナウンス)。

 

 とはいえ、まあ、総ては未定、神のみぞ知るという奴で、本当に何があるか解りませんからね、右は戦争から、左は大変な経済的発展まで、こんなに博打が打ちずらい年はありません。いずれにせよファシズムにだけは気をつけましょう。ファシズムというのは、見るからにヤバいファシストの人が、バカを騙す。という形では行われません。陽性で強いイマジネーションを解放して、痛快で愉快に行きましょう。総ては個々人のイマジネーションの集合的な産物で、いまほどイマジネーションが限定され、そしてほとんどの人がその事に気づいていない時代はありません。ああ、書きながら気がついた。ワタシはたった3日間のメディテイションを求めて、こうして1人で居るのだ。


 尚、正月三が日のワタシの暮らしぶりは、自録り動画で「ビュロー菊地チャンネル」にアップされます(まあ、理論的に最速でも三が日明けで。とか書きながらも自撮りの最中・笑)

 

 <今年最初の書き仕事>  

「技術者たち」評

「ハッピーアワー」評 
  

*共に、年末進行で書いたので、言葉足らずが多く、数日以内に修正/完成版がアップされますので、我慢が利くかたは、4日ぐらいにお読み頂けると。  

  

<ペンギン音楽大学/2016年度生徒募集>

 

 ワタシの私塾「ペンギン音楽大学」では、初等科と高等科の生徒を募集しております。初等科は試験無しのリテラシーゼロから、高等科は簡単なメール試験があります。希望される方は

 

「ペン大初等科要項希望」あるいは「ペン大高等科要項希望」というタイトルの空メールを、ワタシのファンメール宛に送信ください。折り返しお返事させて頂きます。(美学校からの編入の方はこの段取りは必要ありません。ペン大事務局からのメールに従って下さい)。

 

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