ステージの「そで」ってのは、だいたいがまっくらなもんで、ロウソクをつけるか、なんじかんも闇目をならさないところんじまう。おれはてんさいサックスしょうねんというふれこみでうりだされたけど、ほんとうはステージ「そで」にパクがいて、テナーサックスをかみくだくぐらい、バリバリにふいて、おれはパクのえんそうにあわせてテナーサックスをふくまねだけしていたんだ。おれたちはさいこうのコンビだったのさ。
からだをくねらせたり、ブリッジをしながらステージのはしからはしに、ゆっくりすすんでいったりすると、おれのかおは、たちまちまっかっかになって、そのうち、ねらいすましたタイミングでズボンをずらし、ちんぽこのさきっちょをだすと、お客はキチガイみたいになって、たちまちたっぷりと金がもうかるって仕組みだ。
このことは、グループからはけんされてやってきた上林さんがきめたこととはいえ、このまちでジャズのビジ
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