上海公演は、とにかく熱狂的に終わった。僕の音楽を知っている方ならば僕がハードヒットを善しとしているわけではない事は理解されているとは思う。DCPRGの最初期ですら、アレはハードヒッティングではなく、時間の爆発的発生と重合に次ぐ重合によって(耳が潰れるぐらいの)エグい音圧になっていた訳で、そもそも6人の演奏でハードヒットしていたら保たない。のだが、観客席の消費と興奮への欲望が底なしすぎてスクイーズされてしまうのである。坪口が東京の最後のステージ後に「爪が全部割れた」と言っていたが、特にトランペッターは過酷だ。
類家くんはこの10年間の間にサーキュレーション・ブレッシング(循環呼吸法)を採り入れ、ワントーンではなく、フレーズ・ルーピングしながらサークルするのだが、ハイノートのピークが20年前より3度ほど下がっている。彼ほど内向的でマイペースでなければ、トランペッターはピーク音が2度下がるだけで鬱病になる奴もいる。陽気なトランペッターがどんどん鬱になるのを僕はいくつか見た。
コメント
コメントを書く(著者)
>>3
どこまで何が発達しても、合衆国と中華人民共和国の面積は変わらないんですよね。ソ連の微妙な弱さはそこです。我々はまだまだ、米中の世界を生きるわけで、僕、ドイツとかから呼ばれず、アメリカと中国とかアジア諸国しか呼ばれないことで、自分がものすごいオーヴァーグラウンダーじゃないかと思う時あります笑
(著者)
>>4
上海と北京のブルーノートはいつなくなるかわかりませんが、いずれにせよ日本が、どのアジア諸国よりもモダンジャズの定着が早かった事が、中国ブルーノートをして「日米」のアーティストが格として並んでいることはザッツ歴史ですね。僕は単純に、香港がブルーノートを出店すべきだと思うんですが、10年ぐらいは無理でしょうね。
(著者)
>>5
それはなんというか笑、ありがたいような、ゆっきゅん君に恥ずかしいような話ですね笑。