「菊地成孔と学ぶ趣味のモダン・ジャズ」
〜演奏する上での「ジャズの壁」を、ちょっとでも乗り越えたい方々へのワークショップ
あ〜なんか、ジャズやりたいなあ、という、潜在的なジャズメン(ウイメンも含み)の皆さん。あなたの音楽の先生、菊地成孔でございます。
ご存知でしたか?今、我が国には、「ジャズの壁」は2種類あるんですよね。
<壁1>
「楽器の演奏も、楽譜(主にコードネーム)もそこそこ読めるし、アドリブだってやれるはやれるんだけど、どうしても<ジャズ>っぽくならないなあ。なんか中途半端で」
↑ 「わっかる〜。それな〜」という感じだと思うんですけど笑、 コレは、ちゃんとした教科書と指導によって、学習と練習を実行できれば乗り越えられる壁で、先生と教科書の質が良く、楽しく意欲を持って練習が続けられさえすれば乗り越えられる、「低い壁」です。単純な話、「菊地成孔と学ぶ趣味のジャズ」は、第一には、この「低い壁」を越えるためにあるのですね。
ただ、壁はもう一個あって、こっちはかなり険しい壁なんですけど笑、この壁から目をそらさず笑、しっかり意識することで、更に楽しく意欲的にジャズを学べるのであります。
<壁2>
では、このワークショップで「ジャズ」の理論を学び、一生懸命練習し、バッチリ習得したとします。僕より上手になる人もいるかもしれません。
なのですが、そのうち「プロになって、ジャズの演奏活動でお金を儲け、自分も家族も養っちゃおう」とか思った時、大変残念ながら、今の日本では、「ジャズだけ」では「食えない」んですね。実際問題。
ジャズスクールは今や掃いて捨てるほどありますが、肝心要、その先生方が実際ジャズだけで食ってるか?と申しますと、まあ20%ですねコレは。そういう有様なのです。プロで凄腕の人でも、ウーバーイーツやってる人、いっぱいいるんですよ。(ウーバーイーツは、店さえちゃんと選べば、大変美味しいですけどね)。「ジャズ」自体が、あくまで<職業>として捉えるならば、限りなく半分はアマチュアミュージックに近ずいているのであります。
「私、プロから個人レッスン受けてます!」とおっしゃる方もおられるでしょう。そしてそのレッスンは、ひょっとしたら生きる望みぐらい楽しいのでは?それにケチつけようって話じゃありませんが、第一にはその先生、食えてますか?そして第二には、あなたそのレッスンに、未来があると感じてます?
だって、「壁2」は、実のところ、僕すら超えていません。僕はジャズ以外の音楽もやるし、何せ二足のわらじで本も書きますし、僕の年収のうち、純ジャズ割合はまあ、そうだなあ、3〜40%ぐらいだと思います。それでも恵まれている方なんですよね。
クラス名に「趣味の」とあるのはそのことを指しています。今、「ジャズ」は、ゴルフ、お茶、フラダンス、ヨガ、短歌、油絵、長唄、ボクシング等々と同じ、「趣味」としては、一生続けられて、かつ楽しい、いわゆる「カルチャーセンター」入りすべきものになっていますし、一回そう考えちゃった方がはるかに楽しいし気が楽ですし、僕はそれを堕落だとか全く思いません。
ただ、お間違えなく、「どうせ趣味でやるんだから、適当に教えて楽しそうに時間過ごせば良いや、良いバイトじゃーん」という風に僕が考えているわけではありません。表向きはユルっぽいですけど、お教えする内容に関しては、少なくとも演奏技法につながる理論、それを練習用のエチュードにした教科書、のレベルにおいて、このクラスは、世界中のジャズスクールのどこよりもクオリティが高く、かつ根源的にわかりやすく、「壁1」は、もう既にクリアしている状態なんですよね。(翻訳して出版したいよ本当に)。
ですから、「壁2」を打開しよう、プロになってステージに立ちたい!という方だって、そりゃあ茨の道ではあるんですが、退路を絶って死ぬ気で一生懸命頑張り、かつ運に恵まれれば、十分実現できると思います。それだけのことは責任を持ってお教えさせて頂きます。要するに、留学して麻薬とか覚える必要全くないです笑。
今、(実のところ隆盛を誇っている)都内のジャムセッションで、ジャム番長やジャムおじさんとして楽しく生きておられるお父様方、上京して新生活が始まり、大学のジャズ研に入ったけれども、誰に教わったら良いかわからない学生さんたち(あ。学割あります)、会社や飲み仲間とアマチュアのジャズバンドを組んで、年に何度かライブハウスに出て、ぶっちゃけ打ち上げのが楽しみなハッピーな方々、デキるお友達と一緒にバンドを組み、俺たちのサウンドで絶対のし上がってやるー!という奴ら笑、そして何より「楽器は弾けるしジャズに憧れがあるんだけど、独学じゃそもそも何したらいいかもわからないよ……」という、壁1の前に佇んでいる多くの迷える子羊な方々。まずは趣味の習い事としてジャズを始め、それぞれの場所で、「目覚しい成果」から「ちょっとワンランク上になった喜び」までを経験してみませんか?
菊地成孔(音楽家 / 文筆家 / ジャズ・レッスンプロ)
対象楽器)サックス(バリトン除く)、トランペット、トロンボーン、フルート、ピアノ、ギター、ベース
募集対象)ジャズのリード・シートを見て、そこそこアドリブを演奏できる。ぐらいの方
講義予定)5月より1年間、月2回、日曜夜間2時間を予定
受講料)7000円 (一回あたり、学割あり)
実技面談と説明会)4月実施予定(無料)
場所)御苑スタジオ(https://www.gyost.com/)
応募方法)・お名前(戸籍上の本名)
・主要メールアドレス
を明記の上、pendai@kikuchinaruyoshi.netまでメールを送信ください。入試に関する詳報、入学後の校則をまとめたメールを返信させて頂きます(「受験料」は必要ありません)。
応募締め切り)4月22日(土)
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