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自然災害情報共有放送局 防災マニュアル(気象編)

2015/09/01 12:00 投稿

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自然災害への備えと災害発生時に行うべきことを

わかりやすくまとめる防災マニュアルです

今後も随時編集予定です。

気象編

★気象庁から発表される気象注意報・警報・特別警報・情報

気象特別警報

特別警報が出た都道府県は、ただちに命を守る行動を!

特別警報は、

・数十年に一度となるような気象災害になると予想される

・その後もさらに続く見通しである

・概ね都道府県単位(北海道・離島など一部除く)で気象災害が起こると予想される

以上の3点を満たさないと、特別警報は出ません。

よって、予想外のことが起きている時は特別警報が出ないことになりますので

特別警報を行動の基準にすることは推奨しません。

つまり、「特別警報が出ていないなら大丈夫」と言う考えは危険です。

特別警報が出ていなくても屋外の様子が著しく被害が出そうだと思ったら、

早めに避難を開始してください。

都道府県単位に発表しているため、どうしても過大評価される地域があります。

現段階では精度の限界なので、「こんな程度で特別警報出すな」などと思うなら

せめて、「自分の所は無事でよかった」と思い、

「次回はこうはいかないかもしれない」という気持ちを忘れないでください。


特別警報はあくまで情報です。情報をどう活用するかは皆さん次第です。

立地条件・住居構造・時間帯(昼夜)・浸水有無・天候状況 などから考え、

どうすれば一番命の安全を守れるのかを考えてください。


 特別警報が出されたらどうするか、重大な災害が迫る予報が出ている時は

危険個所の把握や、実際に起きた時の訓練などをして災害に備えてください。


尚、特別警報には2015年9月1日現在、以下の6種類があります。


大雨特別警報 大雪特別警報 暴風特別警報

暴風雪特別警報 波浪特別警報 高潮特別警報


※それぞれの特別警報の説明は、こちらのページをご活用ください。

<リンク>


■気象庁から発表される情報

土砂災害警戒情報

 大雨警報土砂災害が発表されている状況で、土砂災害発生の危険度が非常に高まったときに、

市町村長が避難勧告等の災害応急対応を適時適切に行えるよう、

また、住民の自主避難の判断の参考となるよう、対象となる市町村を特定して都道府県と気象庁が共同で発表する防災情報です。

竜巻注意情報

 積乱雲の下で発生する竜巻、ダウンバーストなどの激しい突風以下「竜巻等」に対して注意を呼びかける情報で、

雷注意報を補足する情報として、各地の気象台等が担当地域概ね一つの県を対象に発表します。

高音注意情報

 全国の都道府県を対象に、翌日又は当日の最高気温が概ね35℃以上になることが予想される場合に

「高温注意情報」を発表し、熱中症への注意を呼びかけます。

スモッグ気象情報

 光化学スモッグの発生しやすい気象状況晴れて、気温が高く、風が弱いなどが予想される場合、

担当する気象台はスモッグ気象情報を発表します。

このスモッグ気象情報は、都道府県から入手した過去の光化学スモッグの発生状況とその際の気象状況に基づく統計的な予測手法を用いて発表。

指定河川洪水予報

 河川の増水やはん濫などに対する水防活動の判断や住民の避難行動の参考となるように、

気象庁は国土交通省または都道府県の機関と共同して、あらかじめ指定した河川について、

区間を決めて水位または流量を示した洪水の予報を行っています。

異常天候早期警戒情報

 平年からの隔たりの大きな天候が続くと、社会にさまざまな影響があります。

このような現象の発生の可能性について、できるだけ早い段階で発表する予測情報が「異常天候早期警戒情報」で、

気温・降雪量を対象として発表。


★大雨・洪水発生時

※台風や爆弾低気圧などで長時間大雨が降ると予想された際の注意事項です

●事前に気象情報や、気象庁からの情報を確認し、必要に応じて食料の備蓄、確認等を行う

●雨どいの手入れ、側溝などの手入れをし、水が流れやすい状態を作る

※対策の目安

●風速15m/s25m/s・・・飛ばされやすいもの、植木鉢などは屋内へ避難。

●風速26m/s35m/s・・・シャッターを板で固定し、避難の準備をする。

●風速36m/s・・・非常に危険な状態で、多数の樹木が倒れる危険性があり、避難する。

■台風の勢力と目安

瞬間風速

気圧

被害状況、目安

強い

33m/s以上44m/s未満

930hpa~959hpa

屋根瓦が飛び、ビニールハウス倒壊

非常に強い

44m/s以上54m/s未満

901hpa~929hpa

屋根が飛び、建設足場が崩落

猛烈な

54m/s以上

~900hpa

多くの物が飛び、一部の住宅が倒壊する


※大雨が降り、洪水が発生すると予想された、あるいは発生した際の注意事項です

●自治体の情報や、ニュース、気象情報、河川情報などを確認。

●付近の河川の氾濫危険が高い場合は避難の準備をする。

●氾濫したとの情報が入ってきた場合は直ちに避難をする。避難が難しいようであれば貴重品や避難グッズを持って水が家に侵入してこない場所に避難する。

●床下浸水が発生してしまった場合、可能なら長靴と非難グッズを持参し避難所へ避難。避難が難しいようであれば住宅の階や水が来ないところへ避難する。市や自治体に連絡を入れる。

●床上浸水が発生してしまった場合は、家の階以上に避難する。階がなければ避難グッズを持参し屋上に行き助けを求めるなりし、救助隊へ連絡を入れる。


■土砂災害に注意写真kido

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●上左増水し、土砂崩れによって、川が濁っています。2011年新潟福島豪雨時に撮影。福島県南会津郡

●上中央沢の崩壊によって失流した土砂を含んだ水。2011年新潟福島豪雨時に撮影。福島県南会津郡

●上右路肩崩落に注意2011年新潟福島豪雨時に撮影。福島県南会津郡

写真右のような事態を目撃した場合は、直ちに警察に通報しましょう。更に崩れることもあります

写真左のような事態を目撃した場合は、上流付近で土砂崩れが起こっています。注意しましょう。

必ず自治体の道路交通状況を確認した上で走行しましょう。




★ゲリラ豪雨、雹の前兆に注意写真kido

●大気の状態が非常に不安定な時に発生します。

●多くの場合、落雷も伴います。積乱雲が見えたらすぐに建物の中に避難して身を守ってください。

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●雹に当たると怪我の恐れがあります。外出時の場合は、スーパーやコンビニ等の屋内に避難しましょう。

●木には雷が落ちやすいので、樹の下で雨宿りは控えましょう。

●猛烈な雨が長時間続くことで、排水機能が追いつかず、側溝やマンホールが浮き上がることがあります。

●落雷時は、停電の恐れがあるので事前に懐中電灯などの場所を確認するとよいでしょう。

●落雷時の避難場所は、電化製品が近くにないところ、樹木の下でないところ、周りが開けているところがいいでしょう。


★冬春の爆弾低気圧大雪・暴風雪時の注意写真kido



■ホワイトアウト、吹き溜まりに

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●自動車でホワイトアウトによる視界不良で、交通事故などが起こりうることがあります。一番は、収まるまで停車することです。ハザードランプをつけて停車することを進めます。

●吹き溜まりに巻き込まれて、車が立ち往生してしまった場合、マフラー付近を除雪して、一酸化炭素中毒死を防ぎましょう。


危険雪の下の厚い氷建物の屋根から落下するつらら屋根からの落雪

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●写真左のように積雪前に今までの雪が気温の低下により固まりになり、それが新たな雪が降ることで見えなくなり、気づかないで歩くと危険です。どうにもできないので注意して歩きましょう。

●写真右のように屋根からの落雪や、つららの落下で怪我するかとがあります。落下させて怪我をさせないように

、屋根の除雪を行うとよいでしょう。歩行の際は落ちてきそうな雪、つららを避けるようにしましょう。


■平地の大雪など

●むやみに外に出ないようにしましょう。外は滑りやすく特に高齢者は危険です。

自転車の利用を控え、絶対にスピードを出さないでください。かなり滑る上、非常に危険です。

●雪がおさまっても、積雪している場合は自転車の利用は避けてください。

 凍結した道路で転倒や事故を起こす可能性があります。

●車のスリップには十分注意してください。

 耐雪タイヤではない場合は雨の時よりも車間距離を開けて運転してください

●普段雪が降らない地域で大雪が降ると、思わぬ事故が発生しやすくなります。

夜は特に危険です。雪でさらに視界が悪くなったり、道路の様子が普段と異なる可能性さえあります。


交通網の寸断に注意


■大雪後の雪崩に注意写真kido

●大雪の後には雪崩が発生することがあります。雪崩の前兆ともいえる雪の亀裂に注意

●また、積雪時に地震が発生した場合、大雪後に多量の雨が降ることで発生することもあります。

・川の様子に注目しましょう。濁っていたり、水量が少ない場合、川を塞いでいる可能性があります。

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■除雪道具

●ラッセル主に雪を移動させるのに使用する道具。新雪や、散らばった雪を集めるのに便利

●スノースコップアルミなどの軽量化を図っています。早く雪を解かすために、雪に穴をあけたりするのに便利

●スノーダンプ広範囲の雪をまとめて運ぶのに使用する道具。固い雪はスコップで崩して運ぶと便利

●角スコップ・剣先スコップ固い雪を崩す時に使用する道具。

●つるはし地面の凍った雪や氷を割るときに使用する道具。

●除雪機、融雪機広範囲の雪を除雪するのに便利な道具。使い方を間違えると事故につながる。


■除雪作業の際に注意すること

●可能であれば、二人以上の複数人で除雪作業を行うようにしましょう。

●除雪中は連絡が取れるように携帯電話を持って作業すると、いざの時によいでしょう。

●一度に除雪をし、水路に一斉に雪を流し込むと、水路が詰まったり、溢れ出したりすることがあります。なお、水路が詰まった場合は自治体の役場、役所に連絡をしましょう。また、防災行政無線などの指示に従ってください。

●屋根の雪を下から突っつくときは、雪が落ちてきたら埋まらない安全な場所に移動するようにしてください。

●屋根の上に登って除雪をするときは、可能なら命綱を用意するとなおいいでしょう。

除雪ドーザー除雪車にひかれないように注意して作業してください。

●屋根に上って作業をする際に、はしごから転落しないようにはしごの置き所に注意して作業しましょう。

 強風時は中止しましょう。

●除雪の際に、滑って転倒すると怪我につながります。十分注視して作業しましょう。

側溝や水路、川への転落に注意しましょう。あらかじめ目印をつけておくとよいでしょう。

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