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【自然災害メモリアル】第184回:振袖火事・明暦の大火(1657)の日 [防災]首都機能を失う未来

2019/03/02 23:59 投稿

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  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

3月2日は
振袖火事(1657)から362年です。


別名では明暦の大火とも言われますが、この大火災は、
有史に残るあらゆる火災で国内史上最悪と言われた火災です。
大火災というと、関東大震災もあるのですがこの振袖火事も江戸市街地で起きた大火事です。
死者は3~10万人と推定されており、現代はもちろん、大正時代の日本人口よりも
はるかに少なかった江戸時代では現代でいう100万人規模と言えます。
当時の環境もあるので単純比較ですから様々な要素含めれば100万人は出ないと思いますが、
少なくとも江戸の市街地は6割が焼失しました。

この火災の被害が広がった原因は、他の大火と同じように強風が原因ですがこの振袖火事に
至っては単に燃え広がっただけではなく、"飛び火"が他に火の発端を発生させ、
複数地点から発火するという、関東大震災には及ばずとも似た状況を生じませました。
この飛び火による複数火災によって、現在の東京都江東区にあたる場所では、
霊巌寺に避難していた住民約9000人もの人々が無残な姿となりました。

関東大震災を超える最悪の火災と言っても過言ではありません。

今回は、
「首都機能を失う未来」をテーマにお伝えします。

もし、首都東京が大震災に見舞われて首都圏としての機能を失った場合は、
少なくとも阪神淡路大震災や東日本大震災よりも混乱度は大きく、
かつ復興にも大きく時間がかかることになってしまい、甚大な被害はかわせません。

よく災害系は首都圏贔屓なニュースが多く、台風や大雪は特に毎回大きく取り上げられ、
地方にも同じような被害があった時省かれたり、縮小気味にされることが多々あります。
私も地方民だったことがあるので同じ気持ちが理解できますが、
このような取り上げ方をするのはやはり、首都圏の機能を失った場合の国内の影響、
及び世界の取引にも影響がそれだけ何倍以上という規模で関わってくるからになります。

特に、地方都市が壊滅的な被害を受けた阪神淡路大震災も、
首都圏が無事だったことから最初の被害は甚大でもその後の復旧は順調になりました。
様々な点で至らしめない部分もありますが、ベースはそんな感じです。
もしも現在の東京で大地震が起きれば、首都圏麻痺は確実となり、中枢の梗塞で致命的です。
こうなると復興は、東日本大震災よりも酷く長い時間を要することになります。

まとめると、首都圏の災害は結果的に日本全国が被害を受けるということになります。
特に今は一極集中に歯止めがかからない以上、地方創生が滞ると
都市部のリスクは日を追うごとに強くなっていきます。耐震設備などは首都圏も最前線ですが
人口の増加は、建物被害以上に人々の混乱が上回りますので決して良くありません。

便利な東京である以上、地方民の憧れとはなりますが個人的には今の時点で
既に首都圏の大地震はひとたび来れば、最悪のシナリオで首都の一時移転など、
東京のド真ん中に復興が集中してしまい、市民の救援が遅れるといったことも起こりえます。
震災が起きて1~2週間経って少し落ち着いてきたところで山積みになる問題、
現在の首都圏では十分起こり得ることを把握しておかなければならないのです。
そしてその影響は、首都圏にとどまらず全国に飛び火することを忘れてはなりません。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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