どうも、
管理者のNDです。
1月8日は、
関東大雪から21年です。
南岸低気圧の影響で、この日から翌日にかけて関東地方では大雪となり、
首都圏が雪害の影響を以下に受けるかがハッキリと知らされる事態となりました。
この2日間だけで東京で15cmの積雪を始め、横浜は20cm、千葉でも4cmなど、
関東にしてはかなりどっさりとした積もり方をしました。
また、この大雪で特徴的なのは、関東地方内で冬にもかかわらず雷を伴いました。
大雪や気温低下の影響で、路面凍結が発生し交通面には多大な影響を及ぼしました。
転倒事故など軽傷者が多数出ています。
尚、関東大雪は更にこの1週間後の12日・15日にも2週続けて発生し、
交通は大混乱が巻き起こり、更に大停電まで起きる事態になっています。
今回は、
「渦雷」をテーマにお伝えしていきます。
この雷は南岸低気圧もそうですが、基本的に台風や低気圧、もしくは気圧の中心近くの前線から
水平収束による上昇気流が生じて雷を発生させます。低気圧の主に暖域で発生しやすく、
今回のような冬だけに発生するとも限りません。
大気の状態に関わらず、どちらかというと低気圧そのものに関係がある為、
必ずしも雷は、大気の状態が不安定な時だけしか発生しないわけではありません。
実際にこの関東大雪の時は、大気の状態は非常に安定していて、
SSIという大気安定度指数は、かなり安定であることを示す+19でした。
※SSIは+3以下で雷発生の可能性、0以下で激しい雷雨の可能性、-4以下で激しい雷雨の予想、-6以下で猛烈な雷雨という目安
"大気の状態が不安定"は大体0以下、"非常に"がある時は-4以下ぐらいに思っていただければわかりやすいです。
http://weather-gpv.info/ ←ここの左にある「高層気圧面」をクリックし、"SSI"を選択すると分かります。
大気の状態が安定な日に見ても黒か青の強震モニタみたいな地味な色しかありません。
気象予報士を目指したい人は、どうぞショワルター安定指数で検索して学んでみてください。
尚、エマグラムとかいう作図に専用のグラフ用紙が必要になり、露点温度線と気温状態曲線も必要。
冬の時期、南岸低気圧の際はこの雷の発生に注意してください。
冬は雷のエネルギーは、夏に比べて高くなりやすいです。
以前に放送内で紹介しましたが、冬の雲は低い位置で雷を発生させるために
夏に比べて電流が太くなり、回数が少ない代わりに一発のエネルギーが高くなりやすいです。
主に新潟などの北陸では、このような雷は珍しくありませんが普段見慣れない地域だと、
「一回だけ雷鳴が聞こえた」という経験もあるのではないかなと思います。
落雷が運悪く発電所等の設備を破壊してしまうと、瞬間的とはいえ大停電の恐れもあります。
ちなみに、類義語に前線付近の強い上昇運動に伴って発生する雷は界雷ともいうようです。
気象災害としては、同じ部類なので何とも言えませんが、これも"春雷"と言われるシーズンに
発生しやすい傾向があります。この時期に雷鳴が聞こえたら低気圧や前線が
通過していることを表しているんだなって思うといいかもしれません。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。