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第三章 第十五話 「文化祭」②

2014/02/25 19:00 投稿

コメント:14

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「文化祭」②

 ~でかミク~

二日目も展覧会、体験コーナーとも、大盛況だった。
三時くらいにはどちらも閉めて、一旦休憩をして……。

そしてついに!
一般公開終了前の『書道パフォーマンス』の時間が来た。

すでに軽音楽部のライブは体育館で始まっていたので、
中庭の屋台は早々に店じまいをし、
パフォーマンスをするのに十分なスペースが確保されていた。
全て運営委員長のえっちゃんが手を回してくれていたのだった。
なんて、ありがたいんだろう……って、思ってたのにィ……。

中庭に隣接した更衣室で、
『書道パフォーマンス』の衣装に着替えたのだけど……。

「な! ナナ! ホントに、この服でやるの?!」



被服部の子達と、えっちゃんが
パフォーマンス直前に持って来てくれたもの。
それがえっちゃんの言っていた『二つ目の条件』の正体だった。
『初音ミク』の……こ、これって、コスプレじゃないの!!

「ごめんね、言うにいえなくて。
 っていうか、口止めされていて。
 っていうか、この格好だとは私も聞いてなかったのよ……。」

「そんなぁ……。」



ナナは普段とあまり変わらない感じだけど、
やっぱりえっちゃんに嵌められていたなんて……。
みらいは髪留めが、なんだか大変なことになっているみたい。

「これ、光らせないといけないのかな?
 で、電池が……お、重いよ……。」

私たちがうろたえてるのに
えっちゃんは何処吹く風、といった顔をしている。

「『敵を欺くにはまず味方から』っていうでしょ?」

「敵じゃないし!」



愕然としている私達に、えっちゃんはカラカラと楽しげに笑った。

「多田さんのソレ、大変そうだから本番は電池抜いていこう。
 せっかく光らせても、外だとわかんないし。
 美術部が張り切って作ってくれたけど、そこは謝っとくから。」

そして、えっちゃんはおもむろに私に顔を近づけると、
私の肩に手を回し、ささやくように言った。

「ごめんね、ロンドラインさん。驚かせちゃって。
 でもね、私、ロンドラインさんを初めて見た去年から、
 ずっとこの服着てみてもらいたかったのよね。
 だって、そのまま『初音ミク』じゃない!
 うらやましいわ。」

「そんな。えっちゃん……こ、こういう趣味があったの?」

確かにちびミクを初めて見た時、
私も自分と似てるなって思ったけど……。

「別に趣味ってわけじゃないけど、ゲーム大好きだし。
 人をひきつける魅力持ってるのよ、ロンドラインさん。
 私、一目で釣られたもの。
 みんな怖がってたけど、書道部入る子なんだ~って思ってたら、
 ぐーちゃんがパフォーマンスやりたいなんて言うから、
 飛んで火に入る……て言うか、積年の私の願いが……。」

そんな、うっとりする目で言われても!
ナナがえっちゃんにツッコム。

「それ、思い切り私情じゃん!
 シメシはどうした? シメシは!!」



「ごめんごめん、でも皆、似合ってるよ!」

「あのね!」 「そんな……。」 あ~、軽くなった。」

「あはは!
 私、パフォーマンスの時、司会やるからさ。
 じゃ、もうじき本番ね! 頑張ってね!!」

えっちゃんが豪快に笑って出て行くと、
入れ替わりに生徒会長の浦野さんが入って来た。

「ごうりきさん、セッティングできたわよ!」

ああッ!
緊張が一気に増してきた!!



「ありがと、浦野さん。
 ごめんね、えっちゃんがサプライズだからって
 私達こっちに集めちゃったから……。
 私達がやるはずだった準備を
 声楽部の人達にやってもらっちゃって。」

「うううん、それ、私達が相談して決めてたことだから!」

「え? そうなの?」

「その服装に着替えてからうろうろしてたら、
 本番でお客さんにビックリしてもらえないじゃない?
 だから、準備や片付けの裏方は私達でやるって、ね♪」



「そんな……ありがとう!
 本当に、なにからなにまで、ゴメンネ!」

「何言ってるの。
 私達、『元』声楽部にバックコーラスさせてもらえるだけで、
 私はとっても嬉しいわ!
 私達こそ、ありがとう!」

「じゃ、お互い、頑張ろうね!」

「ええ!」

浦野さんも満面の笑顔で答えてくれた。



私達だけの力じゃなくて、
ホントにいろんな人から支えてもらえてるんだな。

そんなあたたかいものを、いっぱいに感じていた。

更衣室から出ると、ナナに言われたとおりに
こちらに背中を向けて、せいたかさんが立っていた。

「いいよ! せいたか先生、こっち見ても。」

振り返って私達を見るなり、せいたかさんはのけぞった。

「おわッ!」



「わあ、お姉さまだ! みんなお姉さまそっくり♪」

せいたかさんのポケットから、ちびミクが顔を覗かせた。

「せいたか先生、赤くならないでよ。
 私たちまで恥ずかしくなる!」

「ご、ごめん。」

「ねね、せいたかさん! 
 『書道パフォーマンス』は見ていいでしょ?」


ちびミクがせいたかさんを見上げてせがんでる。



ナナが笑った。

「もちろんだよ、ちびミクちゃん! せいたか先生もね!」

「目のやり場に困りそうだな……。」

せいたかさんが頬を赤くしてる。
私も恥ずかしかったけど……、
まっすぐ、せいたかさんを見て言った。

「せいたか先生!
 しっかり見てください。
 せいたか先生にも、感謝の気持ちをこめて書きますから!」

「そう!」

「ええ!」



「う、うん。わかった。
 じゃあ、ちびミクのこと考えて、
 お客さんからは、
 ついたての陰になるとこで見させてもらうよ。」

「わーい♪」

「よし、皆、いよいよ本番だよ! 気合入れていくよッ!」

「はい!」





*************************


********少し時間は遡って*********

 ~流川先生~

理科研究室。
あの人が今、ココにいるって確認して来たわ。
最近、なぜか篭りっぱなしだったものね。

「失礼します。」

「ああ、さっきの電話の用件かい? 何だね?」



何を偉そうに言ってるのよ。
どうせ暇だったんでしょう?
私は用意してきたカメラをかざし、話しを始めた。

「生徒会顧問の先生が、手一杯だそうで、
 記録写真の撮影をお願いしたいって頼まれたんですが……。
 私、こんな大きなカメラ、上手に使えないので、
 先生、お願いできませんか?」



「カメラ……あ、ああ、いいですよ。
 私もそんなに詳しいわけではないが。」

そんなことはどうでもいいわよ。
私は笑顔のまま、さりげなく続けた。

「先生には、一般公開終了前の、
 中庭の『書道パフォーマンス』の撮影をお願いします。」

「う。」

「何か?」

「いや……わかった。」



とぼけちゃって。
嬉しいんじゃないの? 本当は!
なんてったって、お気に入りのあの子が出るんですものね。

「もう間もなく始まると思いますから、準備してください。
 新校舎三階の廊下の窓から撮るのが、ちょうどいい
 そうですよ。」


「ああ、じゃあ、今から行くよ・・・…。」

「お願いします♪」



ふふふ。
案の定、先に出て行っちゃったわね。
あなたにしては油断したわね。
もっとも、はやる気持ちを抑えられないのかしら。

さあ!
カメラを持ってあの子を追う姿を、
周りの大勢の人間に、しっかりと印象づけていらっしゃい。

さてと。 
パソコンの起動パスワード……あの子の名前……。

楽勝ね。
あなたにお礼をするとすれば、
パスワードを変えずにいてくれたことくらいかしらね。



あら……なによ。
やっぱりロンドラインの壁紙……。
いやらしい。
なんだかおかしな初恋でもした中学生男子みたいね、
やってることが。
ふん。
いいわよぉ、『図書館のこの写真』だけでもいいんだけど……。
『コレクション』って、たった一枚だけじゃ寂しいでしょ?
あなたのパソコンに、もっと入れておいてあげるわね♪
私が数日に渡って撮ってきた、このロンドラインの写真と、
先日更衣室で撮った、このビデオ動画のファイル。



ちょっと簡単にはばれないフォルダを作って……と。
でも見るからに怪しげなフォルダ名にしとこっと。
うふふ。

でもって、そこにコピーしてぇ……、元データは捨てちゃう。
バイバイ♪

ふふふ。
一昨日、多田って子には『証拠を掴む』なんて言ったけど、
ホントは違うわ。

『証拠は作る』ものなのよ。

ロンドラインには
あの人がつきまとってると思わせてあるから、
こんな写真が、たくさんあっても不思議じゃないわよね……。
これが step1。



写真が用意できたから、つきまとうのをやめて、
最後の三日はビデオ撮影に移ったわ。
もちろんビデオカメラがばれた時も
予想通りの流れで回収できたから、そこは問題ないんだけど、
やっぱりカメラをただ置いておくだけじゃ、
狙った獲物は捕まえられなかったわね。
step2は、ちょっと詰めが甘かったかしら。
でもいいわ、まだこれから最後のチャンスがあるし。
予定通り、新たに撮るものを、後で追加するとして……。

そして、またあとで一日の終わりに……仕上げの step3。
その時は多田って子を招待して、
あなたの最低最悪な正体を曝した時の目撃者に仕立てるわ。

あなたに
一生忘れられない、素敵な思いをさせてあげるから。






                        つづく

*****************************


【 出 演 】 

 [オリジナルキャラクター:
 『初音ミク』『KAITO』『巡音ルカ』
              (c)Crypton Future Media Inc,]

 ミク・ロンドライン
  (RLmiku ver.1.240:ろんどらいん様) 

 ぐーちゃん(ごうりき七葉)
  (七葉1052式(仮)G型 ver.1.10改変モデル→オリジナルモデル:gouriki様)

 多田さん(多田みらい)
  (Tda式デフォ服ミク/エリカバージョン:へなちょこえりか様
    →Tda式デフォ服すっぴんモデル・金子卵黄様/化身バレッタ様改変
    →オリジナルモデル:Tda氏)

 ちっちゃいミク
  (DIVA風ミクver1.05改ちび:ままま様  DIVAオリジナル: (c)SEGA )

 せいたか
  (KAITO_ruto_jacket:ruto(ると)様)

 氷の貴公子
  (KAITO_ruto_vest_G改変モデル→オリジナルモデル:ruto(ると)様)

 流川先生
 (とる式巡音ルカ ver1.5.14:とる様)

 

【舞台・アクセサリー】

 ロッカーとロッカールーム v1.0:とりそば様

 学校セット V0.0.1:mato様

 診察室・処置室:まお(はばねら)様

 iMic 27インチモデル:ログ太様

 本棚:無駄に壮大な超ド級アクセサリのP様

 ティーカップ:BK3様

 OPTLETデジタル一眼レフカメラセット_v0.8
                 :mato.sus304様

 SMC-MMDER_300mm_f2.8
           :ザ・蝦入。(おめだべ屋。)様

 ソミー サイバーチョットU20:下校様


 
【使用ソフト】

 MMD:樋口M様

 MME:舞力介入P様

 PMXエディタ:極北P様

 Adobe Photoshop CS6


***************************







コメント

kazu2
No.13 (2014/02/27 02:46)
お疲れ様です。
今回の話は書道パフォーマンスの前振りという感じの話ですね。
以前、パフォーマンスやるにあたってのえっちゃんが言っていた『条件』というのは
『初音ミク』のコスプレだったんですね。
みらいさんの困ってる感じに笑いました。
確かにアペンドさんはいろいろと装備がありますしw
RLミクさんはMMDのミクさんモデルの中でもスタイル良い方なんですね~
(コスプレしたでかミクさんがスタイル良くなってる)
ゲーム大好きなえっちゃんはDIVAシリーズとかから『初音ミク』を知ったのかな?
エクストリーム(最高難易度)をあっさりパーフェクトとかしてそうだw

浦野さん達の協力も得て、ついに本番、無事に成功して欲しいですね。

その一方で動き出す流川先生・・・
いくら復讐のためとはいえそこまでするかと思いました(さすがにドン引きです・・・)
しかし、氷先生と流川先生の話を読んで思ったのは、
流川... 全文表示
せいたか (著者)
No.14 (2014/02/27 07:17)
>>12
しろぶーさん、コメありがとうございます。
衣装は「文化祭だから」って理由でデフォ服着せることができました。『初音ミク』はやはりこの姿がいいなぁと改めて思いました。
>前回の流川先生を見て、望遠レンズ?を自分で持っているのが不思議で誰かに使わせるんじゃ?
読み鋭いですね~。
写真撮らせることじゃなく、カメラを持ってでかミクさんの姿を追わせる姿を衆目に曝すことが目的なんですが、
たったそれだけのために流川先生、けっこうな手間暇掛けてます。
先生としてはマメに取り組むべきポイントが違いますが……。
氷先生はしっかり嵌められていきますね。彼なりに更生しようとする兆しも、見えては来てますが。
次回はパフォーマンスのみのお話です。
またよろしくお願いします。

せいたか (著者)
No.15 (2014/02/27 08:53)
>>13
kazu2さん、コメありがとうございます。
えっちゃんの『条件』が明らかになりました。
えっちゃん、初出の時、ぐーちゃんにあんなにカッコいいこと言っていたのに、私欲もちゃっかり織り込んでしたシタタカ者でした。
私の願望を叶えてくれた人物でもあります。
多田さん、Tda式と言えばアペ服が当然なんですが、それやったら主役食ってしまうので残念ですが……。
RLさん、デフォ服だと本来の健康美がよく映えますね!
衣装に着替えたでかミクさんと多田さんの胸を、無言でぐーちゃんがうらやましそうに触る、といったカットを入れることも考えてましたが(でかミクさんが引き篭もるというお話を考える前の段階で)、とりあえず投稿スタイルから却下しました(笑)

前半のかわいらしい、ホノボノとした雰囲気を... 全文表示
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