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第三章 第十一話 「ちびミクでかミク」②

2014/01/30 19:00 投稿

コメント:14

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「ちびミクでかミク」②

今日はちびミク先生の篆刻(てんこく)講座でーす♪

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まず最初に……

篆刻には、
白文(はくぶん)といって字を彫るハンコと、
朱文(しゅぶん)といって字の周りを彫るハンコがありマス。

白文はフルネーム、
朱文は名前だけとか、雅号っていうペンネームみたいなのに
使うことが多いデス。

ハンコに使う文字は『篆書(てんしょ)』っていって、
漢字の中でも一番古いものなんだって。
書』で彫るから『刻』なのね♪

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次に材料の説明でーす♪

私が座ってるのが『印材(いんざい)』といってハンコにする石ね。
そして私の前に転がってるのが、『印刀(いんとう)』。
これで印材を彫るんだョ。

で、私の右側にあるのが『印床(いんしょう)』。
これに印材を固定するとハンコ作る時に便利♪
っていうか、私はコレがないと彫れないのョね。

で、反対側にある赤いのが『印泥(いんでい)』といって、
朱肉みたいなもの。
これ絶対、服につけちゃダメだョ!
落ちないから。

で、その下にあるのが水ペーパーね。
正しくは何ていうのかな? せいたかさんがそう呼んでるので、それでイイにしとこ♪



あとは普段使ってる『筆』、『墨(今回は黒いのと赤いの二色!)』、
『硯』に、『紙』を少々。
そしてハンコに使う文字を集めた『字書』と、『鏡』。
オマケに『雑巾』(何かと汚れるので)

じゃあ、いよいよ始めてみよっか♪
せいたかさん仕込みだから、きっとどこか手抜きだョ。

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①『印稿(いんこう)』を作ります♪

ハンコにする原稿のことを『印稿』って言います。

紙に印材の印面(ハンコを彫る面)をあてがって、
縁取りをして(これは鉛筆でもいいョ)……。
そこにハンコに彫る字を書き込みまーす。

『篆刻』用の『字書』を見ながら、筆と墨を使って書くの。
正しくは黒、赤二色の墨を重ね塗りして書いていくんだけど
せいたかさんはめんどくさがって、頭の中でカラー化してるから大丈夫だって……。
いーけないんだー。
でも私もマネしちゃう♪

『篆書』を書くときのコツは
線の太さを均一に、横の線を水平に、ってトコロかな?
バランスが大事なのデス!
線の先頭もおしまいも、とんがらせないように

『印稿』はいくつも作って、ソコからいいのを選びます。

「でかミクさん、今、書いてるのは仮名作品だから
 仮名用に、朱文のハンコをいくつか作ってみよっか。
 平仮名で『みく』っていうのと、漢字で……あ、そか!」

「うん。
 私、名前、漢字じゃないけど、
 どうすればいいの?」

「私みたいに遊んで作るンなら、
 アルファベットやカタカナでも面白いんだけどな。
 でかミクさん初めてだし、ちちんと作ろうね♪
 じゃあね~、カタカナの場合も同じなんだけど、
 そういう時はね、名前に好きな漢字、あてちゃお♪」


「じゃあ「ミク」は、みらいと被らないように、
 私は『美久』にするね。」

「いいね♪」




②『整材(せいざい)』をするよ♪

まず印材の表面をキレイにします。
水ペーパーってヤスリ(360~400番くらい……せいたかさんは適当です)
鏡の上において……、
鏡が身近なモノの中で、一番キレイな平面持ってるんだって。ホントかなぁ?
まぁ、この作業で鏡を使わなくても、だいじょぶョ♪

そこに少し水を垂らして……。
スリスリ♪

「こんな感じ?」

「そうそう、こうやって円を描いたり、前後に往復させて♪」

ジェスチャーを交えて説明です♪



印面は、まっ平らになるように慎重に
余所見しながらやると、大抵ここで失敗しちゃうよ。

水に、削れた石の粉が混ざってドロドロになってくるけど、
それが研磨剤みたいになるんだって。
そのおかげで印材の表面はツルツルになりま~す♪

出来たらいったん印材を洗って拭いておきましょう。
水ペーパーも片付けちゃう。


③『布字(ふじ)』です♪

印面に『印稿』を書き写すことを言いマス。
ここはちょっと丁寧な方法で……。

今回でかミクさんは朱文のハンコを作るので、
最初に印面に黒い墨を塗っちゃいます。
乾いたら次に赤い墨で『印稿』を書き込んでいきます。
(白文のハンコだったら墨の順番が変わるだけです。)

『印稿』をそのまま書き写したらダメだョ。
鏡に映して、確認しながらネ♪

間違えたら墨が乾いてから、
黒、赤二色の墨を使い分けて重ね塗りしていきます。
根気がいるね~♪




④いよいよ彫ります!

『印床』って台に、私みたいに印材を固定してもいいし、
でかミクさんのように、印材を手に持ってやってもイイよ。
でかミクさんに彫り方を見せるために、印床の位置を変えてもらいました♪

そして『印刀』って、刃物を使って彫ります。
慣れるまでは要らない印材で練習したほうがイイかも。

本番は大胆に彫っちゃったほうが、ヨイものが出来ますョ♪
さあ、気合入れて~ッ! ボリボリッと!

前に静画に上げるお写真も撮ってもらったんだケド、
きっと皆怖がるからって、せいたかさん、仕方なくお蔵入りにしたの。
私はいつだって、だいじょぶなんだけどネ!






〇オマケだョ♪
 
 

『側款(そっかん:彫った日にちや、彫った人の名前を左側面に刻み付けます。)
を入れたり、
『袴(はかま:印面を守るキャップみたいなものね)』を作ったり……、
なんてことをしてくと更にいいです

****************************

一通り彫り終えたら、試し押しをします。
(試し押しをして、修正が必要なら、印面を雑巾よく拭いて、また彫ります。)

『印材』を軽く水洗いして、良く拭きます。
そして印面に『印泥』をつけます。
印泥はちょんちょんって、何度も軽く印面に付けていきます。
印面全体に『印泥』をつけたら、
『印材』を垂直に紙の上に降ろして……。

「綺麗にな~れ!」って念じながら、力一杯押しマス!
さすがの私も、この時はせいたかさんにやってもらうことが多いデス。

押し終わったら、静かに印材を真上に持ち上げて……。
ジャーン!!

「……出来た。」

「わぁ、いいね!
 かわいいハンコになったね♪」




「ありがと。
 ちびミク。

 作っている間……。
 気持ちが、少し、
 楽になった。」


「いくつも作ったモンね♪
 でかミクさん、すごい集中力だね♪

 お昼はさんだけど、時間経つの、忘れてたでしょ?」

あ、
 もうこんな時間……。

 ちびミク、
 せいたかさん……心配してるんじゃ?」




「大丈夫♪ 
 今、私はホームステイ中だもん♪」

「……ありがと。ちびミク。」

でかミクさん、まだ涙もろいね。
いいんだョ♪





******************************

夕ご飯を食べて……。

でかミクさんと一緒にお風呂に入った。
入ったっていうより、泳いだ!

「すごーく大きいお風呂~!」

「ちびミク、いつもお風呂って、入ってるの?」

「うん♪
 あのね、マグカップにね、お湯入れてもらって入るの。
 何とかの湯って、入浴剤少し入れてもらってるの。」




「ちびミク……。
 一人で、入るのよ、ね?」


「マグカップに、せいたかさんは無理だョ?!」

「うううん、そうじゃなくて……。」

「あ、そか!
 そだよね、ごめんネ。

 せいたかさんは恥ずかしいからって、
 
だからお風呂は別々だョ♪」

やったぁ!
水鉄砲が上手にできるようになった♪




「そ、そうよ……ね。
 ちびミクは……恥ずかしくないの?」


「あは♪
 それは……あ、やっぱり恥ずかしいかな? 
 
ん?
 でかミクさん?」


でかミクさんの表情が、チョット曇った。

「あ、うううん。
 大丈夫。

 一昨日のこと、
 ちょっと、思い出しちゃった、だけだから。
 でも、ちびミクと一緒だから、今は平気だよ。」

「そう。」

やっぱり、ふと思い出しちゃうよね、でかミクさん。
恥ずかしいのって、簡単には忘れられないよね。
女の子だもん……。





**************************

お風呂から出て、
でかミクさんに髪をとかしてもらった♪
でかミクさんのヘアブラシだと大きいからって、
おばあちゃんが、小さめの櫛を用意してくれた♪

わーい♪
せいたかさんより、上手♪

「明日って、シュクジツで、学校お休みなんでしょ?」

「あ……そうだ。
 曜日の感覚、
 ずれてきちゃったな。」


「じゃあ、ゆっくり寝てられるね♪」

「そうだね。
 ……ねえ、ちびミク。」




「なに? でかミクさん♪」

「初めてせいたかさんに会った日のこと。
 覚えてる?」


「うん。ハッキリ♪」

ちびミク、
 空から落ちてきて……。

 せいたかさんに会うまで、
 一人きりだった時、

 寂しくて、
 怖かったって言ってたでしょう?」


「うん。
 今のでかミクさんと、きっと同じだね♪」

「うん……ちびミク、
 その気持ち、しっかり覚えてるんでしょ?
 どうやって、その……。
 ん……。

 今は……平気なの?」

でかミクさんが、言葉を選びながら私に尋ねる。
頑張ろうとしてるんだねでかミクさん。

「あのね♪
 せいたかさんがね、
 その時の私への気持ちと同じだって、

 教えてくれた歌があるの。
 その歌のお陰で、元気になれたの♪」




「どんな歌?」


「『そばにいるから』って歌♪」





「私にも、聴かせてもらえるかな?」

「もちろん♪ 伴奏はないけど♪」

私はでかミクさんのベッドの棚の上に立った。

「では……ちびミク、歌います♪」





前にせいたかさんが教えてくれたこの歌を、
今、私は、でかミクさんに歌った。

心をこめて。






いきなりでごめんね。
今のでかミクさんと、同じことを歌ってるから
ビックリしちゃったよね。

私もそうだった。

今は立場が変わってるけど……。






でかミクさんは、また、
静かに涙をこぼしながら、
じっと私の歌声を聴いてくれた。






今、私の気持ちも、
歌詞のとおりだョ。

でかミクさん。





せいたかさん以外に、
練習とかじゃなくて、
目の前にいる人のために歌うのは、
これが初めてだった。

私は、人のために歌えるのが
とても嬉しいって感じた。

歌い終わって、少しして、
でかミクさんが静かに話しだした。

「ずっと、
 そばにいてくれたね、ちびミク。

 ナナも、みらいも、
 それに……せいたかさんも。

 ありがとう。
 ちびミク。」

「うん♪
 歌のとおり、ゆっくりでいいよ。 
 焦んないでいこうね♪
 私もそうだったから♪」

でかミクさんが、
まだ涙をいっぱい浮かべてるけど
ニコっとやさしく笑ってくれた。

「ありがとう、ちびミク。
 ……ちびミクのおかげで、
 ほら、
 私、また笑えたよ。

 明日、公園に、遊びにいこうか。」




「うん♪
 私もほら、笑ってるョ♪
 ありがと、でかミクさん!」

でかミクさん、私こそ、ありがとう。

私に歌を、

歌わせてくれて♪







                        つづく

*****************************

【 出 演 】 

 [オリジナルキャラクター:『初音ミク』『KAITO』
              (c)Crypton Future Media Inc,]

 ミク・ロンドライン
  RLmiku改変Swim&ブルマ改変モデル→りこりす(ゆかいあP)様
                        →オリジナルモデル:ろんどらいん様
 

 ちっちゃいミク
  (DIVA風ミクver1.05改ちび:ままま様  DIVAオリジナル: (c)SEGA )

 

【お借りした楽曲】

 
 『そばにいるから』みじか様
    http://www.nicovideo.jp/watch/sm13251932

 

【アクセサリー】

 
 ミク家セットVer1_03a:お遊戯様

 カーテン:ログ太様

 机、棚:わにあういる様

 本棚を埋める為の本:MAKI様

 筆&硯箱:銀貨様

 おふとんモデル:神子様


【使用ソフト】

 MMD:樋口M様

 MME:舞力介入P様

  MirrorWF.fx ver0.0.1:針金P様

 PMXエディタ:極北P様

 Adobe Photoshop CS6











コメント

せいたか (著者)
No.12 (2014/01/31 17:30)
>>11
鉄の心臓さん、コメありがとうございます。

ちびミクさんが講師なら、色々面白そうな気がしますね。
もっと色んな科目、好きになれたかも知れないです。

でかミクさんも気が紛れたり、ちびミクさんの歌で癒されたりと
少しずつ山を乗り越えて、という感じです。

まだまだ二人のやり取りの中で、でかミクさんも自分で乗り越えていこうとする姿勢が出ますし
ちびミクさんもまた、考えるところがあるようです。

次回もよろしくお願いします。
しろぶー
No.13 (2014/01/31 22:40)
Upお疲れ様です。自分の間違いだったら申し訳ないのですが一つ気になった箇所があります。チビみくさんの[でかみくさんはじめてだし、ちちんとつくろうね]てなっていますが、きちんとつくろうねだとおもわれます。チビみくさんの頭撫でなでは大人になっても癒されますwあとはちびみくさんが、でかみくさん髪の毛をとかしてもらってますがこれもいやされますw。誰かが自分の為に何かしらしてくれるということが癒しですね。自分だったらちびみくさんになにかしてもらうのは嬉しいんだけど、チビみくさんに怪我させたら大変だと気になって眠れませんw。
せいたか (著者)
No.14 (2014/01/31 23:01)
>>13
しろぶーさん、コメありがとうございます。

すみません、『ちちんと』は『だいじょぶ』と同じように
ちびミクさんが好んで言ってるしゃべり方のつもりでした。
静画でも他の言葉でも度々、わざとやっています。
意味はご指摘のとおり「きちんと」です。
ご指摘いただいて恐縮です。
分かりにくくて申し訳ありませんが、『演出』ということで直しません。ご容赦ください。

頭なでたり、髪をとかしたり、『触れ合うこと』で癒されることは多いですよね。
食べたり、一緒に風呂入ったり、ということも同義だと思います。
そんな場面は人付き合いの中でも大事な要素だろうと思って、結構何気ないシーンの中に入れています。

また、ご心配いたいただいてますが、ちびミクさんは、結構いろいろなことをしています。
というか私せいたかが意識して色々させてます。
静画のコメでも『危ない』って、ご心配いただくことが何回かあり
そんな危険なことはさせないのになあ、と個人的には結構凹んだりしたるんですが……。

次回、ちびミクさんなりに、
せいたかがそんなことをさせることに対して、どう感じているのか、語る場面があります。
それも含めてちびミクシリーズを眺めて頂けるとありがたいです。

次回もよろしくお願いします。
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