author:岩SHOW


プレリが目の前だ。プレリこそは全てのマジックプレイヤーが真に平等な立場で臨めるイベントである。
誰もまだ経験したことのない環境でのシールド、資産も練習もなくて大丈夫・むしろ当たり前!今回のプレリで久々にマジック復帰します、という人でも世界を駆ける強豪に勝って優勝できる可能性が大いにある(まあ、結局彼らが勝っちゃったりするんだけど)。マジックのルールさえ把握していればOKというのも、普段なかなか情報に目を通せない社会人の皆様には嬉しかったりすることでしょう。


ただ、やっぱり知っておいた方が良い情報っていうのもある。
例えば、今回はないみたいだけど日本語版が誤訳でルール上正しい動きではないテキストが書かれているものもある時もある。
それに関して、お互いが何も知らなければそれだけで「損失」だ。ゲームは正しい挙動の元に行われるに限るのだから。
こういうちょっと調べたら、それこそツイッターで出回ったりしそうな情報は、簡単に出てくるのだからプレリ前夜にでもサッとで良いので目を通しておくべきだろう。

次に、これが今回の本題だが、(勝ちたいなら)知っておいた方が良い情報がある。


除去、そしてコンバットトリック(以下バットリ)


環境にどのようなものがあるのか、簡単に把握しておくだけでプレイの速度や正確性は増すだろう。勝ちたいのならば、必須だ。そこまでガチでやるつもりじゃなくても、賞品のパックが欲しいのは揺るがぬ真実でしょう。ならば、知るが良い!ということで、「タルキール龍紀伝」プレリ環境の除去とバットリ、まとめてみた。

何が飛んできて除去され、どのように敗北するのか…覚悟(ケア)出来ることは「幸福」である。



2マナ:勇敢な姿勢、巧みな機動、魂の基点、平和な心、光基の粛清
3マナ:アブザンの優位、砂爆破、名誉の報償、絹包み、(正義のうねり、忘れられた運命)
4マナ:鱗の祝福
5マナ:不朽の勝利
6マナ:交感の痛手
Xマナ:先祖の結集、荒野の確保


色・マナコスト別にまとめていくとしよう。
色が白だし、「鼓舞」を担当しているだけあってバットリだらけ。白がマナを立ててアタックしてくるのを相手取るのはかなりしんどいだろう。これをチラつかせて、サイズでは負けているのにアタックし続けることが出来る、というのも覚えてこう(すんなりブロックされないように、気迫を出し続けよう)。
《勇敢な姿勢》はモード選択次第でどちらにも化ける超有能カードだ。Xマナを含むレア2種類は、覚悟していても回避の使用もないタイプの呪文なので、脳裏に留めておくだけで良いだろう。何も知らずに打ちのめされるよりは「そうそうこれこれ!」と思った方が気持ちの上でも楽に違いない。
とりあえず、あらゆる環境で最強だった《平和な心》があるのは大きい。




2マナ:再集中、現実変容、空智の踊り、きらめき、嘲る映し身、(氷固め)
3マナ:払いのけ、オジュタイの息吹、体躯の縮小
4マナ:祝福された転生
5マナ:再帰の儀式、錯覚の利得、虚空のスコール
6マナ:ナーガの意志、変容する忠誠、奪取の形態


青らしく、「疑似除去」のオンパレード。《祝福された転生》《嘲る映し身》なんてそれの典型だ。《オジュタイの息吹》《体躯の縮小》がコモンにあるのが嬉しい。ここを2枚ずつ引き当てれたら、青のリミテッドの真骨頂とも言えるゲームが出来そう。《体躯の縮小》は戦闘ダメージを与えてから貼り付けることで直接除去として機能させることも出来る。
除去を弾くことの出来る《きらめき》は見た目よりも強そうな予感。
カウンターの類は別でまとめてみよう

2マナ:無化破、否認、シルムガルの嘲笑
3マナ:ラクシャーサの侮蔑
5マナ:否定

これにクリーチャーなら《シルムガルの呪文喰い》《層雲の踊り手》が加わる。わかっていても避けられないケースもあるだろうが、とりあえずテンポをとられるのは癪なので、うまくケアして被害を抑えたいものだ。




1マナ:毒塗り、
2マナ:先祖の復讐、押し倒し、究極の価格、(自傷疵)
4マナ:押し拉ぎ、邪悪な復活、(悪性の疫病)
3マナ:薄暗がりへの喪失、解体者の喜び、禁呪の発動
5マナ:影の手の内、命運の核心、
Xマナ:死の風

大小豊富な選択肢があり、非常に読みづらい。まとめた意味があるのかというくらい、出会い頭なものではあるが、まあこの記事の目的は「覚悟する」ことなので。除去1枚でイライラしてたらマジック出来ない、全てを把握することで穏やかな心でゲームに臨むことが出来るのだ。
黒は除去能力を持つ生物も多数存在する。

1マナ:よろめくゴブリン
3マナ:頭巾被りの暗殺者、無慈悲な処刑人、苦痛の行使
4マナ:オークの必中弾
5マナ:悪行の大悪鬼、シルムガルの解体者
6マナ:有毒ドラゴン、、シルムガルの暗殺者(変異+大変異コスト=実質6マナ)
7マナ:死致の執政

今回の黒はクリーチャーも割としっかりしているので、シールドではかなり人気なカラーになりそうだ。



1マナ:巻き添え被害、乱撃斬、火をつける怒り、(引き裂く流弾)
2マナ:ティムールの激闘、龍詞の咆哮、焙り焼き、双雷弾
3マナ:龍火浴びせ、龍怒、電弧連鎖、大地の断裂、尾の切りつけ、火山の猛進
4マナ:見方からの誤射
5マナ:発火、サルカンの怒り、(破壊行為)
7マナ:火山の幻視

軽いものが揃っていて、かーなーり、強そう。火力の類はフィニッシュ手段としてプレイヤー本体に投げられるのが素晴らしい。《サルカンの怒り》とかいうハイパー《溶岩の斧》はタッチして使う価値すらありそうに思えてしまう。土地次第ではありか?

赤と言えば、除去せずともブロッカーを排除する手段を得意としている。中には奪うものあるぞ、即死注意。

2マナ:戦線突破、溶岩の地割れ
3マナ:ゴブリンの踵裂き(疾駆コスト)
4マナ:憤激
5マナ:アタルカの打撃手
6マナ:群衆の掟




1マナ:砂の造形
2マナ:勇壮な対決、踏みつけ、(帰化)
3マナ:無情な本能
4マナ:弱者狩り、開拓地の包囲(龍モード)、押し進み
5マナ:ドロモカの贈り物、切翼の宴、


さすがに元より生物が強い色なので生物は少な目。ソーサリータイミングのサイズアップ呪文や能力で、力でブチ破れということだ。ただ、コモンの《切翼の宴》は、ほとんどのデッキにほぼ確実に入っているドラゴンを打ち取りつつ、鼓舞2を行える。うまく使えれば1:2交換も可能なデンジャラスな1枚。到達を与える呪文もあり、緑を相手に強引なアタックは禁物だ。

緑と言えば所謂《濃霧》系の戦闘ダメージ軽減呪文。これでフルアタックをいなされちゃたまったもんじゃない。フルパン通れば勝てる、っていうアタックは大抵の場合入らないので、グッとこらえよう。

2マナ:カル・シスマの風
3マナ:暴露する風


マルチカラー

運命再編のコモン群はいずれも対抗色なので、あまり気にしなくても良いだろう。
相手が3色目を見せた時にちょっと気を付ければ良いだけで、そこまで致命的な呪文もない。大方龍紀伝の単色カードの方が強いからね。
レアの「命令」サイクルはいずれも除去やバットリとして機能するものだが、これはさっぱり諦めてしまうのが吉だ。

アーティファクト

4マナ:ゴブリンの爆裂樽、龍火の薬瓶(設置2マナ+機動2マナ=実質4マナ)

まあやっぱり色つき呪文に比べると劣るよね



時間の関係でカード画像など入れられず殺風景な記事になって申し訳ない!
急いで間に合うようにまとめたから、とりあえず許してほしい。
1人でも多くの人が、覚悟してプレリに挑めることを、プライズを勝ち取ることを、そして何よりも、楽しい時間を過ごせることを祈っている。
良き終末を!
あ、ごめん。週末ね。