author:岩SHOW
「エッジが利いている」
これは褒め言葉だ。主に「さぬきうどん」や在りし日の「生レバー」なんかに使っていた。角がピンと立っている、これは打ち手の腕や鮮度の良さの証明=美味いの確約である。僕は角がピンピンのうどんも好きだけど、ふにゃふにゃ関西うどんの方が…ってそういう脱線はいらない。何が言いたいか。エッジが利いている、即ち尖っているものは素晴らしいということだ。
マジックに置いては、尖らせるか丸くするか。構築でもリミテッドでも、まずその2択と直面することになる。
ドラフトでよく耳にするのは「○○を取るのが丸い」という言葉。これの意味するところは…とりあえず、マジックは勝たなければ始まらない。自分から負けるためにゲームをしている人など、いないと断言できるレベルで少数派だ。勝負事は、勝つから楽しい。ドラフトはスイスであってもシングルエリミであっても、全3回戦。その中で、自身の目標を設定してカードをピック、デッキを作成していくことが大事だ。例えば自身に求められているスコアが、2勝以上だったとする。1敗はしてしまっても構わない。ならば、より安定したものを(勿論、安定した中でもレベルが高いに越したことはないが)、丸いものを選ぶのが良いだろう。これがノルマ1勝ともなれば、さらに冒険をする必要はなくなる。
これに対して3勝しか道はない、となった場合。ここで出てくるのが「尖った」戦略だ。3-0 or 0-3という、安定感はないが爆発力のある選択肢を選ばなければならない時がある。パックの流れなど見ずに、ある特定の色・アーキタイプに一直線したり。これで見事に全勝して夢の舞台に駒を進めたり、儚く散ったりと、ドラマが生まれる。1敗でもすれば2勝しようが0勝であろうが同じ、そうであれば、よりチャンスのある方に賭けた方が良い…場合もある。強くて安定していれば、それに越したデッキはない。ただ、いつでも誰でもそんなものが組めるのならば人類皆完璧超人だ。時として、尖らなければならない時がある。
で、一体何の話がしたいのかというと、BIG WEBのお話ですよ。
この3月から、新連載が続々と始まっております。
「Damage 4 Wins!第1回:白い《ゴブリンの熟練扇動者》」
http://www.bigmagic.net/news/0237.html
BIG MAGIC主催イベントでは、度々カバレージ・観戦記事の執筆を務めてくれている森安君。
彼のマジック観は、その丸い人柄と反比例してピンッピンに尖っている。
所謂「シークエンス」を用いた、ダメージを最大効率で叩き込んで4ターン目には20点削りきることを目指す。どんな環境でも、この考えでデッキを構築する彼の嗜好は、そのままにしておくには勿体ない。カバレージだけでなく、記事としても連載を持ってもらおう。その結論に至ってからは、早かった。4キルかの如く速攻で仕上がる記事。予定よりも一週間以上早くの掲載となり、その内容もまたわかりやすく、センセーショナルなデビューとなった。
「黒に染まりゃいいんだよ!」第0回
http://www.bigmagic.net/news/0239.html
各種集中連載を寄稿してくれていたdds666こと石田さん。オリジナリティ溢れるPoxリアニが話題になったのも記憶に新しい。
そんなdds666節が炸裂する、新連載がこちら。テーマは「黒」。黒に対する愛を語っていく…深く、深く。特に第0回は、改めて自己紹介もかねての導入編。これを読めば、石田さんがどんな人かが大体わかっちゃう、それぐらい愛に満ちた一本。「タルキール龍紀伝」からも次代の黒のエースになりそうなあのカードをピックアップ。色一本に絞るという尖り方を、楽しんでいただければ。
同じくBM主催イベントでカバレージを担当しているHayashi。彼には、僕が書きたいのだけども時間がなくて担当できないものを書かせてみることにしてみた。基本土地のアーカイブだ。どのエキスパンションのそのランドがこんなイラストで…というが一目でわかれば、なかなか素敵でしょ。
…そしたら、定述されたのは《山》オンリーの記事!!むしろ良いよ!その尖り方たるやヨシ!
まだまだ見習いですが、センスを感じているので、どうか読んでやってください。
岩Showの『世界、激シブ発見!』その1
http://www.bigmagic.net/news/0235.html
最後に自分の記事を。これはどっちかと言うと、世の尖った皆のデッキやシークレットテクを紹介していく記事。この記事内では「シブい」という単語を連呼しているが、尖っていればいるほどシブさも比例して上がっていく。君も尖ったシブいデッキで入賞して、僕のシブいもの見たさを満たしてくれ!
ここからさらに、来週以降も新連載をドンドン掲載していく予定!!
何かに特化していることは、美しい。究極論的には、丸すぎるのも1つの尖り方だ。
哲学タイムに入ったところで、筆を置きましょう。
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