京都府向日市。
京都市の南西に位置するこの町は、はっきり言ってしまえば普通の田舎町である。
歴史マニアにとってどうかは知らないが、特別有名な観光地があるわけでもなく、「古都」としての京都を観に来る普通の観光客は見向きもしないだろう。
しかし、私にとっては「京都に行ったら絶対に訪れたい街」であった。
激辛料理の聖地なのである。
向日市は「激辛商店街」を銘打ち、町の至る所で激辛メニューを提供しているのだ。
「からっきー」というキャラクターやテーマソングまで作って街をPRしている。
今回訪れたのは『中華料理 麒麟園』。
町で毎年開かれる激辛グルメ決定戦「KARA-1」の初代優勝メニュー、担々麺を味わいに来た。
メニューによるとオススメは二辛らしい。
「普通の方は2辛で十分辛さをお楽しみ頂けます」
「1辛はピリ辛で、3辛からが激辛です」
という。
私は普通の方に属するのだろうか……?
神田「鬼金棒」でカラ増しシビ増しを注文して少し物足りなさを感じる私は……?
5辛はさておき、せめて3辛辺りを試しておいたほうが面白い記事が書き上がるのでは無いか……?
……悩んだ末、結局2辛を注文した。
この後も回らなければならない飯屋が沢山控えているのだ。流石に旅行初日から動けなくなるわけにはいかない。
本場の「汁なし坦々麺」ではなく、日本で慣れ親しまれている担々麺だ。
いざ実食……!
結論、辛い。もう一口目から辛い。
後から辛さが襲ってくるとかそういうことでは無い。
口に入れた瞬間から辛い。唐辛子のシャープな辛さである。
2辛でこれなのか。難易度丙を選んだのに道中で平然と姫が出てくるようなインパクト。
※秋イベもなんとか完走しました。ウォースパイトが頑張ってくれました。
しかし!いや、だからこそ!箸は止まらないのだ。これが激辛料理の魔力。
十分すぎるほど「辛さをお楽しみ」してしまった。どうやら私はまだ激辛料理好きとしては「普通の方」であるらしい。
激辛商店街にはカレー・パスタ・うどん・チャーハン等バリエーション豊かな激辛メニューが軒を連ねている。激辛スイーツというロシアンルーレットでしかお目にかかれないようなメニューが平然と売っていたりするのだ。
是非訪れて火を吐いて頂きたい。
中華料理 麒麟園
住所:京都府向日市寺戸町東田中瀬5-54
営業時間:11:30~14:00、16:30~23:00
定休日:火曜日
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