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鼻歌から自動作曲するアプリ『Chordana Composer』で遊び倒す!ROLLY×週アス Vol.40

2015/07/15 17:00 投稿

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「自分で作曲できたら楽しいだろうなぁ……」。こんなこと、思っている方は少なくないでしょう。確かに1曲丸ごと作曲するなんてことは、簡単なことではありません。けれど、お風呂で適当に鼻歌を歌ったり、道を歩きながら「ふん、ふん、ふ〜ん♪」と適当に歌ってみると、「なんかそれっぽくてカッコイイ!」なんて思うことはあるのではないでしょうか? ROLLY×週アス Vol.40

 そんなふうにいい加減に作った鼻歌でも、それを元に立派な曲に仕上げてしまおうという、驚きのアプリがカシオから登場しています。『Chordana Composer(コーダナコンポーザー)』というiPhone用のアプリです。たった600円のアプリではありますが、これを使うことで、まったく音楽知識のない人や楽器を弾いたことがないような人でも、ロックやポップス、ジャズのオリジナル曲を作曲できてしまうんです。

 といっても、いわゆる自動作曲というものとはちょっと違います。これまでも自動作曲ソフトというのはいろいろありましたが、コンピューターが全部作曲してしまうのでは面白味がまったくないんですよね。ところが、このChordana Composerは、自分で思いついたメロディーをモチーフにして作曲できるという、非常にユニークなアプリなんです。

 今回は、Chordana ComposerをROLLYさんに使ってもらったので、まずはビデオをご覧ください。

 ビデオを見るとわかる通り、作曲する過程において、ROLLYさんは何の楽器も弾いていません。単純にiPadに向かって、鼻歌を歌っているだけ。その鼻歌を自動解析して譜面化してくれるから、楽器がまったく弾けなくても大丈夫なわけです。この際、口笛、女声、男声から選択できるようになっているので、そこから選択して歌うだけです。

ROLLY×週アス Vol.40

 コツは、歌詞を歌ったりせず「ん〜、ん〜、ん〜」といった感じで歌うこと。今回はROLLYさんが「た〜、た〜、た〜、た〜」と歌ったせいなのか、きれいに検知はしてくれなかったものの、それなりに認識させることができました。歌ったのはたった2小節分だから8拍分、4秒弱のごく短いメロディーです。

 この短いメロディーを元にして、アプリが作曲を行なうのですが、作曲ボタンをタップするといくつかの選択肢が登場してきます。まずは曲のジャンルについて、ポップス、ダンス系、ロック、ジャズ、ラテンから選択します。さらに曲調として、“楽しげな”、“バラード調”、“ノリの良い”から選びます。ここでROLLYさんが選んだのは、“ポップス”&“ノリの良い”というジャンルと曲調でした。

ROLLY×週アス Vol.40

 あとは“自動作曲”ボタンをタップすれば、数秒で曲ができてしまいます。作曲後、譜面になってできあがっているのですが、画面にはコードも振られていますよ。

ROLLY×週アス Vol.40

 さっそく再生ボタンをタップしてみると、しっかりしたイントロまで付いて、演奏が始まります。

ROLLY×週アス Vol.40

 ROLLYさんもできあがった曲に対し、コードを見ながらアドリブでギターを重ねていきます。けっこうカッコイイ曲になっていますよね。また、先ほど鼻歌で入力したメロディーがしっかりと含まれているだけでなく、それを受けて次の展開へ進んでいるため、まさに自分が作った曲のような雰囲気を味わうことができるのです。

 さらに、同じモチーフを使って別の曲調で仕上げることも可能です。ビデオでは“ダンス系”&“楽しげな”を選ぶと、コードも変わり、だいぶ違う雰囲気に仕上がりました。

 ちなみに、このビデオの冒頭で、ROLLYさんから「高見山が『僕にも弾けた!』って言ってた」という話がありましたが、高見山がテレビCMで言ってたのは「マルハッチー」です(笑)。「僕にも弾けた!」と言ってCMに出ていたのはジャイアント馬場で、しかもカシオの競合であるヤマハのポータサウンドでした(苦笑)。でも、1980年代中盤から“カシオトーンvsポータサウンド”という構図のもと、自動伴奏の技術が発展していったんですよね。

 さて、続いてチャレンジしたのは「既存の曲をモチーフにChordana Composerに作曲させたらどうなるか?」という実験です。

 ROLLYさんからリクエストをいただいたのは、滝廉太郎の『荒城の月』。先ほどと同じように鼻歌で入力することもできますが、ここでは私が画面に表示されるキーボードを弾いて入力してみました。

 

ROLLY×週アス Vol.40

 Chordana Composerの入力方法はほかにも譜面入力も用意されているので、必要に応じて最適な方法を選べばいいわけです。

ROLLY×週アス Vol.40

 こうして入力したモチーフに対し、今度は“ロック”&“バラード調”で自動作曲させてみたところ、なかなかカッコいい曲になりましたよ。

ROLLY×週アス Vol.40

 まあ、ビデオでの作曲結果を聴いてもらえればわかる通り、荒城の月として入力したのは冒頭の2小節だけ。最初に私が弾いた“ヨーロピアンな音程”は使ってませんでしたね。また、3小節目以降はオリジナルの荒城の月とはまったく違うメロディーではありますが、ROLLYさんのギター演奏がかぶさっていることもあり、かなり荘厳なイメージの『2015年版・荒城の月』が完成しました。

 なお、モチーフ部分を何小節にするのか、そしてモチーフを利用するのはAメロなのか、Bメロなのか、サビ部分なのか……といった設定もできるので、「かっこいいサビを思いついた」なんていう場合は、こうした設定をうまく利用するとよさそうですね。

ROLLY×週アス Vol.40

 こんなに楽しいことが簡単にできてしまう、カシオのChordana Composer。ぜひ、みなさんも使ってみてはいかがですか?

 記事の感想はROLLYさんのツイッター(@RollyBocchan)まで。

Chordana Composer
●価格 600円(記事作成時の価格です)
●カシオ

ROLLY×週アス Vol.40

ROLLY’S ROCK CIRCUS
〜70年代の日本のロックがROLLYに与えた偉大なる影響とその影と光〜

●KING RECORDS ●発売日:2015年7月8日 ●定価:3000円+税

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