こいつはWiFiが搭載されただけの、ただのポータブルDVDドライブである。もちろんディスプレーはない。では、どうやって視聴するのか? ドライブで読み込んだ情報をWiFi経由でスマホやタブレットなどの画面から試聴するのだ。つまり、家の中でWiFiの届く範囲であれば、どこでもDVDを視聴できるのである。
おもしろいのはPCがなくても、スマホやタブレット内のデータをDVDに直接バックアップできること。Blu-rayに対応していないのは残念だが、有線のわずらわしさから開放されるのはうれしい。ちなみに、メーカーはクルマの中での使用も推奨しているが、それならバッテリーも標準装備してほしいところ。
最近のデジタルガジェットは、NFC(近距離無線通信)などの普及により、徐々に有線などのわずらわしさから解放されてきている。しかし、電源だけは未だに有線がメイン。ワイヤレス給電のQiなども徐々に普及してきているが、まだまだである。もし、iPhone5だってジョブズがいたならワイヤレス充電をめざしていた気がする。Kinectのようなジェスチャー操作を活用しリモコンを全廃してほしいと思っている私としては、ついでに“有線”という概念もなくなってほしいと思っていたりするのだが……。
■今週のガジェット■
『LDR-PS8WU2BKW』
WiFi(IEEE802.11b/g)機能を搭載した、ポータブルDVDドライブ。車載用のコンバーター付きモデル(直販のみ8980円)もある。
↑Android/iOS用の専用アプリを使えば、スマホやタブレット上でDVDや音楽CDを再生できる。
発売 ロジテック(関連サイト)
実売価格 7000円前後
■今週の近況■
アップルがNFMR(近距離磁界共鳴)技術を使用したワイヤレス充電技術の特許申請をしたようだ。電磁誘導現象を利用することで近距離の充電を行なうQi などと違い、NFMRであれば、1メートルとか離れていても充電が可能。これ、今後2~3年で実用化されるかもね!
※この連載は週刊アスキー2013年2/12号(2013年1月29日発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。
●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
『六本木で働いていた元社長のアメブロ』