美味しいコーヒーが飲みたければ豆から挽くべし!
最近、“サードウェーブコーヒー”などとよく耳にします。豆にこだわったコーヒーがブームっぽいですね。それに、ここ何年かずっとカフェブームも続いている気がする。コーヒーにこだわってる……なんてちょっとイケすかない感じもしちゃいますが、やっぱり美味しいコーヒーを安く飲みたいというのは万人の望みですよね。それなら、豆から挽いてみませんか? たった1万円ちょっとで、豆を挽いてドリップするまでを全自動で任せられるコーヒーメーカーがあるんです。たとえどんなに安い豆だって、入れる直前に挽いたら絶対にいい香りがして美味しいに決まってる! ……ということで、『siroca crossline 全自動コーヒーメーカー』を試してみました。
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ステンレス製サーバーとガラス製サーバーのモデルがあるのですが、今回はステンレス製のモデルを使用しました。本体サイズは、17.3(W)×22(D)×27(H)センチ。家電としてはなかなかコンパクトな印象です。近年流行のエスプレッソマシンは、一見スリムに見えても奥行きが意外と大きく、いざキッチンに置いてみるとなかなかスペースを取って設置場所に困ります。これは真四角なのでわりと置きやすそう。
実際にコーヒーを入れてみましょう
給水タンクのフタを開いて水を注ぎます。ここでは説明書どおり、本体付属のステンレスサーバーを使いましたがなんでもいいですよ。
側面の目盛りには、“ホットコーヒー1・2・3・4杯、マグカップ1・2杯、アイスコーヒー2・3・4杯”の表記があります。実測した感じでは、“ホットコーヒー”は180mlくらいのカップ、“マグカップ”は270mlくらいのものを想定しているようです。アイスコーヒーは氷で薄まるため濃く入れるようです。
続いて、豆を入れます。上部のフタを外します。
フタを外すと内部はこのようになっています。
奥にミル、手前にコーヒーを淹れる部分がある“ミル付きバスケット”が入っており、ミル付きバスケットの内側にメッシュフィルターが取り付けられています。
説明書によると、カップ2杯のときは豆を18g。ミルに豆を入れていきます。
実際には計量スプーンが付属しますが、今回は手持ちの物を使用しました。
ん〜豆のいい香り! 豆からコーヒーを入れるなんて久しぶりだなー。
フタを閉めます。
前面のダイヤル“モード切り替えスイッチ”は、粉モード、豆モード1、2の3種類。粉からドリップする場合も使えるんですね。普段は豆から挽いていても、おみやげなどで粉をもらうこともあるので機械を共用できるのはうれしいです。
今回は豆モード1を選択。
スイッチを入れる前に、下にコーヒーを受けるサーバーを置くのを忘れないようにしましょう。サーバーのフタには小さな穴が開いており、ドリップしたコーヒーを上からポトポト垂らすのではなく、直接入るようになっています。バネの付いた部分は、“しずくもれ防止弁”です。
いざ、スイッチおーん!
まずはガリガリガリガリとミルで豆を挽きます。電動ミルを使ったことのある方ならご想像の通りですが、それなりの音がします。豆を砕いてるんだから仕方ない。どのくらいの音がするかは後ほど調査します。しばらくすると豆が挽き終わり、今度はコーヒーを淹れ始めます。上部の蒸気口からほわーんといい香りが漂ってきます。
スタートボタンの電気が消えたらできあがり!
サーバーを外してふたを開けてみると、この通りコーヒーが入りました。豆から淹れただけあってやっぱり香りがすごくイイ!
すごくいい香りがしていましたよ。スーパーで買ってきた豆ですが、インスタントコーヒーではなかなか味わえない酸味も感じられる本格的な味でした!
ミル挽き時の動作音を計測してみた
それなりに大きいミル挽きの動作音が実際どのくらいか騒音計で測ってみました。実験場所は編集部で、動作前の状態は約46db。これは一般的な目安でいう“普通”レベルで、“静かな事務所”と同程度でした。
ミル挽き動作中の音量は約90db。これは、“騒々しい工場の中”と同程度のようです……。事前に周囲の人たちに断りを入れましたが、オフィスでやると「なんだなんだ(笑)」と周りの視線が集まるレベルですね。ちなみに、地下鉄の車内は80db、騒々しい街頭は70db、洗濯機や掃除機の音(距離1メートル)が60dbということです。
……といった感じでした。でも、ミルで豆を挽いているほんの短時間だけです。
洗いやすさチェック
毎日使うコーヒーメーカーなので、後片付けのしやすさもポイント。コーヒーを入れ終わった後の洗い物はこの3つ。サーバー、ミル付きバスケット、本体のフタです。
洗う物が多いようにも見えるのですが、すべてフタを開ければすぐ簡単に外せる部分。取り外せばそのまま洗えるため、実際にやってみるとさほどでもありませんでした。奥の方から取り外す部品、外し方が面倒な部品も特にないです。
フタの裏はこのようになっていて、これ以上は分解できずこのまま洗えます。
ミル付きバスケットがやはり一番汚れますね。
内側のメッシュフィルターは取り外すことができます。コーヒー豆がらを軽くゴミ箱に落としたら、あとは水で洗い流せばOK。
コーヒーは、ミル付きバスケットからサーバーへ直結でドリップするため、本体内側にはねることもなくキレイです。こちらはときどき拭くくらいでOKでしょう。
そんなわけで、水と豆をセットして待っていれば本格的なコーヒーが飲める全自動コーヒーメーカーはかなりおもしろいです! 価格もガラスサーバーモデルが1万778円、ステンレスサーバーモデルが1万3910円と、お高いエスプレッソサーバーよりもずっとお手ごろ価格。コーヒー好きの方はぜひゲットしてみてください!