本製品は、レコーダーで録画した番組を、ネットワーク経由でスマホ、タブレット、PCなどで鑑賞するためのリモート視聴システム。家庭内ネットワークだけでなく、電車の中や食事中の暇つぶしなど外出先からでも視聴することが可能です。4月10日の発売日を前に実機を試用する機会を得たので、セットアップを中心としたレビューをお届けいたします!
●セットアップはカンタン!
Slingbox M1の“HDMI SET”には設置に必要なアクセサリーがすべて含まれており、ケーブルなどを別途購入する必要はありません。セットトップボックスなどでコスト削減のために削られがちなHDMIケーブルなどもセットに含まれています。
↑Slingbox M1本体、本体用ACアダプター、オーディオケーブル、コンポーネントビデオケーブル、D端子コンポーネント変換ケーブル、赤外線リモコンケーブルなどを同梱。 ↑HDMI SETには、加えてSlingbox用HDMIコンバーター、HDMIケーブル、給電用USBケーブル、USB電源アダプターが含まれる。セットアップのためのマニュアルはペラ一枚だけ。まあそれだけ設置がカンタンなわけですね。
ケーブルの本数を見るとややひるんでしまう方もいるかもしれませんが、要はSlingbox M1とHDMIコンバーターをコンポーネントケーブルとステレオオーディオケーブルでつなぎ、あとはHDMI信号がHDMIコンバーターを通るように結線すればOKです。
実際に設置したのが上の写真となります。……やはり、ちょっと煩雑な印象はありますね。次のモデルではHDMIコンバーターを内蔵してくれるとウレシーです。ワタシはケーブル周りを掃除しやすいように、Slingbox M1本体にHDMIコンバーターをゴムバンドで固定しましたが、ケーブルごとHDMIコンバーターをテレビ台のうしろに回して設置してもよいでしょう。
続いてはソフトウェア的なセットアップです。とは言っても、Slingbox M1はスマホ、タブレットだけですべての設定が可能となりました。また、UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)やNAT-PMP(NATポートマッピングプロトコル)に対応した最近のルーターを使用しているのであれば、いわゆるポート開放などのネットワークの知識は必要ありません。
(1)アプリをインストール
(2)ユーザー登録
(3)Slingbox M1をネットワークに接続
(4)使用するレコーダーを設定
(5)使用するリモコンを設定
ここまでの流れでとくにネットワークの知識を要する設定はありません。基本的にアプリ『SlingPlayer for iPad』を起動したあとは、メッセージにしたがっていくだけでセットアップが可能です。
ひとつアドバイスがあるとすれば、事前にネットワーク機器を再起動しておきましょう。ワタシの場合、回線は“フレッツ 光ネクスト ギガファミリー・スマートタイプ”を契約しており、無線LANルーターは『AirMac Time Capsule』を使用していますが、一度目のセットアップ途中でエラーが出ました。ルーターとAirMac Time Capsuleを再起動したあとにセットアップを開始したら、ネットワーク設定がスムーズに終了しました。もし皆様がセットアップする際には事前にネットワーク機器をすべて再起動しておくことをオススメいたします。
自宅のブルーレイレコーダーのリモコンをソフト的に再現して操作するためわかりやすいです。……というわけで大きなトラブルもなくセットアップが完了。上の写真のとおり、レコーダーの映像を今回セットアップしたiPadで視聴できるようになりました。
実は、上の写真には画質検証用ブルーレイディスクの映像が映っているのですが、映像クオリティーに不満はまったくありません。映画の字幕なども問題なく読めるでしょう。出かける前にディスクをセットしておけば、外出先で字幕付きの映画も楽しめますね。
●まとめ
我が家では最終的に上の写真のような設置スタイルに落ち着きました。我が家ではレコーダーを2台重ねにしており、レコーダーの上に直接Slingbox M1を設置するスペースがないため、狭い隙間にも設置可能な『赤外線リモコンケーブル』を使用しています。レコーダーの上に直接Slingboxを載せる場合は必要ありません。
ちょっとした空き時間に、どこででも効率的にレコーダー内コンテンツを視聴できる『Slingbox M1』。ここ数年でためまくった名作アニメの数々を、これでようやく鑑賞することができそうです。