●ソニー
●実売価格 12万9500円前後
こだわりの自社パーツで高音質設計
最上級ハイレゾ対応ウォークマンの新モデル。従来の『NW-ZX1』がFLAC再生時16時間駆動なのに対し、本機は33時間駆動に向上している。内蔵メモリーは128GBと大容量だが、マイクロSDカードスロットも備え、さらに最大128GBまで増設できるのが魅力だ。
自社開発のデジタルアンプ“S-Master HX”を装備し、DSD64とDSD128の再生に対応する。ボディーには総アルミ削り出しのアルミフレームと金メッキの銅板シャーシを採用。電源キャパシターも本機用にカスタマイズされており、大型化した筐体にこだわりのパーツがふんだんに盛り込まれている。
現状唯一のLDAC対応機
ZX2は現状、高音質無線コーデック“LDAC”に対応する唯一のポータブルプレーヤーで、LDAC対応Bluetoothスピーカーやヘッドホンもまだ少ない。しかし、今後徐々に増えていくだろう。ウォークマン『NW-A10シリーズ』も4月7日にLDAC対応予定だ。
NFCでワンタッチ接続
本体背面にNFCを搭載しており、NFC対応のBluetoothスピーカーなどとワンタッチでペアリングできる。
マイクロSDスロットを新規に搭載
従来モデルのZX1は内蔵メモリーのみだったのでうれしい進化点だ。さらに、同社製の高音質再生用のSDカード『SR-64HXA』を使えば、内蔵メモリ-に保存した音源と大差ない音質に感じた。
Android4.2を採用
↑UIはAndroid4.2で、専用の“Walkmanアプリ”を使うことで音楽が聴ける。スマホによく似た形状だが、ボディーにSIMスロットはないのでスマホと同じように使うのは難しい。削り出しのハイブリッドシャーシと高音質パーツ
外装だけでなく、内部パーツもアルミ総削り出しのフレームと、金メッキの“ハイブリッドシャーシ”を使用している。背面下部のふくらみがある基板部に、“OS-CON”を内蔵するのも特徴だ。
気になる音質は同社のハイレゾ対応ヘッドホン『MDR-Z7』(5万7000円前後)で聴いてみると、微細な音で鳴らし分ける再現性と、空間の広がりを感じた。宇多田ヒカルの『Automatic』では、シンセサイザーが突き抜けるようで立体感がある。ボーカルはクリアーで重量感があり、楽器の聴き分けも容易だった。パワーで鳴らすZX1と比べて、落ち着いた印象。ハイレゾプレーヤーの中でも頭ひとつ抜けた“音”で、十分投資に見合う音質と言える。
●主なスペック
メモリー容量 128GB
液晶ディスプレー 4インチTFT(854×480ドット)
OS Android4.2
通信機能 IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth3.0(LDAC、SBC)、NFC
対応音声形式 MP3、WMA、ATRAC、FLAC、Apple Lossless、DSD128ほか
対応動画形式 H.264/AVC、MPEG4、WMV9
バッテリー駆動時間 約33時間(FLAC 192kHz/24bit再生時)
インターフェース USB2.0、ヘッドホンジャック、マイクロSDXCカードスロット
サイズ/重量 64.7(W)×16.2(D)×130.4(H)mm/約235g