VAIO Z
●VAIO
●直販価格 37万5624円(※)
●発売中

※ソニーストアのBTOメニューで、Windows 8.1 Pro Update 64ビット(+5000円)、Core i7-5557U(+1万5000円)、メモリー16GB(+3万円)、ストレージ512GB SSD(+6万円)、Office Professional Premium プラス Office 365 サービス(+4万8000円)を選んだ場合。

『VAIO Z』

国内企業と共同開発した専用カスタム部品の結晶

 VAIO社製造としては初のマルチフリップ構造を採用し、クラムシェル型からタブレット型に変形する2in1ノートPC『VAIO Z』(以下、Z)。外観や変形ギミックなどはソニー時代の『VAIO Fit 13A』(以下、Fit)と似ているが、その中身はまったくの別物だ。例えば、Fitではメインボードも外部発注のODM設計となっていたが、Zのメインボードは設計から製造までVAIO社の本社が置かれる長野県・安曇野工場で一貫して行なわれている。同社が培ってきた高密度基板設計技術により、Fit比で約66%のサイズダウンを実現している。

VAIO Z 開発者インタビュー ↑安曇野工場で製造している高密度基板。

 モバイル向けノートPCの中では例のないTDP28ワットの第5世代Coreプロセッサーを搭載したことによるハイパフォーマンスさもさることながら、特筆すべきは各機材の品質の高さ。13.3インチのタッチディスプレーに使われている“高演色LED”と“集光BL LCD”はパナソニック、静音キーボードは沖電気工業との共同開発による専用カスタム部品であり、Windows搭載ノートPCとしては最上級に位置する質感に仕上げられている。

MacBook Airよりも軽いボディーでタブレットとしても優秀

 現在2in1 PC市場は液晶回転型が主流だが、Zがフリップ構造にこだわった理由が触ってわかった。クラムシェル型の時は回転ヒンジ採用機と違って、ディスプレーが安定し、ひざの上でも安定して使える。タブレット型ではキーボードがディスプレーに覆われて隠れるので、当然キートップが指に触れて誤動作することもない。

『VAIO Z』 ↑安定して使えるクラムシェル型。 『VAIO Z』 ↑対面の人に画面を見せながら使うのに最適なプレゼンテーション型。 『VAIO Z』 ↑タッチメインや付属のデジタイザーペンで使えるタブレット型。

 ただし、マルチフリップ機構のぶん、純粋なクラムシェルPCやタブレットよりも重めなのは否めない。しかし、Zは現行の13インチMacBook Air(1.35キロ)より約10グラム軽量なボディーで、動画編集も可能なパフォーマンスを備え、デジタイザーペンでクリエイターの用途にも応える。あらゆる面で使い勝手のいい“道具”足りえる1台だ

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