アスキー編集部 ニコニコ出張ブログ

「なぜIT系オタク男子の服はチェックか黒なのか?」リスキー対談

2015/02/07 09:00 投稿

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ぼくらのおしゃれ対談  週刊アスキー編集部に限ったことではなく、デジタルオタク男子は、自然とチェック柄か黒い服を選ぶ傾向にあるようです。

 しかし、なぜその2択なのか?

 長年気になっていた素朴な疑問を、当の本人達に聞いてみることにしました。この原稿は彼らの生声をそのままテキスト化したものです。 何も知らずに呼び出された20代~40代の編集者 ぼくらのおしゃれ対談

南田 オレたち、こんな小洒落たスペースに集められて、何の話をすればいいんですか?

――どうして皆さんは着る服がチェックか黒に偏っているのか、一度ちゃんと聞いてみたいと思いまして。

南田 なるほど!!

山さん チェックか黒か……(思案しながら)。

イッペイ たしかに我々はほとんどその2択ですよね。

南田 うん。

イッペイ ボクはちなみにチェック派です。

南田 ボクはモノトーン派です。

ハッチ モノトーン派。

山さん ボクもです。

――思考がそこに辿り着いたのは、なぜなのかなぁ、と。

南田 えっと、洋服屋さんに行ったときに、上着と一緒にコウデとかするじゃないですか。

――小腕???

ぼくらのおしゃれ対談 ↑モノトーン派の南田と両刀の山さん。


南田 コーデね! コーデ! コーディネートね!(力強く)

イッペイ ちょ、のすさん、まさか南田さんの口から“コーデ”という単語が出るとは思わなかったから聞き直したってことですか?

――ごめんごめん、なんで急に腕の話かなって、ちょっと混乱して。

南田 で!! そういった若草色みたいなシャレオツな色を選ぶと、上に真っ赤なジャケットとか合わせて着れないじゃんって話ですよ。

イッペイ 合わせる?

南田 おい、オレだって合わせるから。試着した服がちょっとおかしいってことくらいは自分の目で見てわかるから。だけど普段着が黒だと……これがなんと着れるんだよねぇ! なんでも! フヒヒヒヒ!

山さん そんな派手なジャケット着てきたことありましたっけ?

南田 まぁオレ、ジャケット着ないんだけどね。

イッペイ 着ないんじゃないですか!

ぼくらのおしゃれ対談 ↑チェック派のイッペイと、モノトーン派のハッチ。


■店員さんとのコミュニケーション問題について

――ところでみなさん、服は自分で買いに行くんですか?

ハッチ 買ってますよ。

山さん もちろん。

南田 本当は「ママに買ってもらっている」って言いたいところなんですけど。

イッペイ ボクも自分で買ってます!

南田 でも、もう店頭じゃ買わないですよね~。通販で。

山さん おお~(感嘆)

イッペイ あの店頭でのドキドキ感を味合わずに済む……と。

南田 店に行くと店員さんが、いちいち「なにかご入り用ですか?」とか聞いてくるじゃないですか。「入り用だから来たに決まってんだろ!」って思っちゃうからさぁ。

――でも、みなさん編集者じゃないですか。そこまで店員さんとコミュニケーションとれないようなコミュ障だと……。

南田 いやいや! 違うんです。“人としゃべれること”と“人見知りすること”はイコールじゃないんです。今もこうやってしゃべってますけど、手の平すっごい汗かいているので。

ハッチ ボクら今日が初めての人じゃないじゃないですか(笑)、結構な勢いで慣れてる相手じゃないですか(笑)!
 

趣味はエロゲー収集と自転車の南田提督(42歳) ぼくらのおしゃれ対談 ↑モノトーンコーデにたどり着く前は生粋のパンクロッカーだったと豪語する全日本ギャルゲー研究会会長。


――じゃあみなさんもネットで?

ハッチ フッ、まさか。そんなことないですよ。

イッペイ 実際の店舗で買ってますよ。

山さん まぁ、オレも店舗っすね~。ユニ○ロの。

――どんなお店で(チェックor黒を)買うんですか?

イッペイ えっと、まあボクも店員さんとのおしゃべりが難しいほうなので、最近では海外出張のときに、“言葉もなにもわからない国で大量に買う”、という方法を採用していますね。

山さん オレはもうユニ○ロですね。

――じゃあハッチさんは?

ハッチ えー! オレは学生のときは横浜や町田のアウトレットに行ってましたね。あとはマルイで海外ブランド漁ったりしてましたけど、時間がなくなったんで(急に大声で)! この仕事やり始めたら(少しトーン戻る)、平日は目が覚めて5分~10分で出て行くことが多いから、考えるのが面倒くさいっていう理由で、黒が多いわけです。泊まりも多いから、いいものを着ていても汚しちゃうし。だから平日はユニ○ロで、休日は別の服ですね。

平日は黒スタイルが多いハッチ(34歳) ぼくらのおしゃれ対談 ↑ときどき下がGパンになる。休日のオレはいろんな色を着こなすオシャレさんだと語るが未確認。理想の女性は『ラブライブ!』の園田海未ちゃん。


■上着は700円、肌着は7000円

南田 ボク、服は中のほうにお金をかけますね。もともと“インナー派”ですから。今着ているのも、上は700円で買ったフリースですけど、肌着は1枚7000円だし。

一同 ええー!?(笑)

南田 靴下も、めちゃくちゃ毛玉だらけだけど、実は“メリノウール”だったり。

【補足:メリノウールは、最高級とされるウールのこと。厳冬期の山を登る登山家の間で必須とされている素材を指す


南田 このサンダルは足がムレないように穴が空いているんですけど。

――なるほど。基本は機能重視で?

南田 機能重視で!

ハッチ 機能重視なんだなぁ。

ぼくらのおしゃれ対談 ↑ただの激安サンダルでも「機能重視で選んだ」と言うと、凄そうに見えてくる。ちなみに愛用品はAmazon.comで“ベランダサンダル”と検索すると出てくる品(728円)。


――南田さん、ちなみに黒色の服は何着持っているんですか?

南田 シャツとしての純粋な黒はこれ含めて4~5枚で、あとは全部白。なぜ白なのかというと、会社に泊まり込んでいてもフケが目立たないから。フフフフフ。

ハッチ シッシッシッシ(笑)

南田 3日間とか帰れなかったりすると頭かゆいじゃん? でさぁ、知ってる? 人間の頭ってかくとフケ出るじゃん?

――あ、はい……。

ハッチ オレは寝なくても風呂だけは入りたいな……。

南田 マジで? オレ、風呂に入る時間あるなら風呂の時間ぶんだけ倒れて寝たい。

ハッチ だから、一旦、家に帰って風呂だけ入って、寝ずに着替えて出社することのほうが多いですね。

南田 あ、そうなの?

ハッチ うん。逆にね!

ぼくらのおしゃれ対談 ↑ハッチと南田。会議室の関係で、背後にanan、casa、フィガロジャポンが写り込んでいて、とてもシュール。


■TPOによっては青を選ぶこともある

――そういうハッチさんは黒を何着ほど?

ハッチ 黒……うーんと、わかんない! もう平日用にユニ○ロで大量購入するんですよ。だからオレに関しては、休日用の服とは別と考えてください。

南田 すっげ! もしかして休日にゲーセン行くときはちょっとオシャレしたりするの?

ハッチ 失礼だなあ(怒) そんなことないですよ!

イッペイ 休日はゲーセンかお見合いか、だもんね。

――黒しか見たこと無いけど、お見合いでは何色の服を着るの?

ハッチ ……青、白だったかな?

イッペイ 横山やすしみたいな感じ?

一同 (笑)

イッペイ ちなみに、チェック派のボクは黒を1着も持ってないです。

――山さんは?

山さん あ、ボクに関して言えば黒のほかだと、チェックは2着ぐらい。やっぱり暗めの色が多いですね。

カメラバカ化している世界の山さん(26歳) ぼくらのおしゃれ対談 ↑80万円超えのデジカメを地獄のローンで手に入れた。大好物はエンゼルパイ。


■プロカメラマンは映り込みを防ぐために黒を選ぶ

――山さんはカメラ好きじゃないですか。カメラ好きの人は結構、写真への写り込みを気にして……。

山さん そう!ボクは写り込みたくないから暗い色なんです!

イッペイ それ岡田さん(黒服のカメラマン)の話パクってるだけだよね?

――いい言葉ですよね。

山さん いやー、それ、ボクは岡田さんから直接聞いたことはないんですよ。ふふふ。ここだけの話ですけど。

南田 とはいえ、さすがに夏場は黒着ないでしょ?

ハッチ ボクは半袖も黒です。

――みなさん、もっといろんな色とか柄のシャツ着ようと思わないですか?

イッペイ いやまぁ、何枚か持ってますよ? でも、あんまりピンと来なくって……。


■服に身体が合っていく学生服的な考えを継承

南田 イッペイちゃんは、いつも謎のぶかぶかのタイプのチェック着てるよね。

イッペイ そうなんですよ……ボク、だいたいこの……。

南田 萌え袖ができるくらいの。

――ホントだ。萌え袖だ。

萌え袖のチェック人、イッペイ(32歳) ぼくらのおしゃれ対談 ↑口座を空っぽにして100万円のPCを組んだり、60万超えのCPUを買っては、ときどき瀕死の状態に陥っている。

イッペイ ボク、この腕の長いシャツがよくって。これたぶんアバクロで買ってるせいですね。これを1回、出張時に大量に買ってしまったら、もうこの長さに慣れてしまって、ほかのやつだと手の甲が出ているときにひどく不安になるというか。

――サイズも大きめですよね?

イッペイ ですです。でも最近だんだん服に合わせて身体が大きくなってきたので、そのうちジャストサイズになるんじゃないかなと思ってます。

WG-M1_PR ↑こちらはジャストサイズを超えて着れる服が無くなってきた山さん。


南田 ねえ、ところでさぁ、君らなんでジーンズをよく履いているの?

ハッチ え?

南田 ジーンズってなんかあまりラクじゃないじゃない。買うときも切んなきゃいけないしさ、それに重いし。

ハッチ え、え……そう?

イッペイ ま、たしかに。

南田 で、ケツに穴が空くじゃないですか。

ハッチ え?

南田 財布をケツに入れてると最終的に、尻のポケットに穴が空くじゃないですか。

ハッチ ああ、そういうときはありますけど、汚れても破れてもダメージジーンズになってくれるからいいですよね。

――便利な言葉ですよね。

パンツの正しい履き方 ぼくらのおしゃれ対談 ↑【パンツの正しい履き方】不安なのかベルトで上にぐっと上げてウエスト締めすぎの人がいるけどダメ、絶対! 安心と引き換えに股間が強調されて無駄に卑猥だよ! 腰で履こう!


■黒もチェックも、すべてを飲み込む懐深さがある

――結局、特に好きな理由はないんですかね?

南田 あらためて考えてみると、実は特に好きじゃないんだよね、黒。

イッペイ でも、ハッチさんは黒がお好きなんでしょ?

ハッチ そう、オレはね。……オレは黒が好きだね。

南田 それってやっぱり“漆黒の闇に包まれたい”とかって理由なの?

山さん 八岡さんは黒の貴公子ですもんね!

ハッチ ああ……まぁなんでもかんでも「黒かっこいい!」って思っていた時代は、確かにあったかもしれない。

南田 あるんだ!

ハッチ 友達と買い物に行っているとき、鏡で合わせても「(明るい色は)なんか似合わないよね~」って。だから暗い色を選ぶんですよ、基本的には。で、そのなかでなにが好きなのって聞かれたら、黒がいちばんピンとくるんですよ。最近はね~太ってきたので黒のほうが細く見えて体型がごまかせるからね。

――え? 本当に他人から痩せて見えているとでも?

ハッチ ん、まぁそれはともかく……(笑)

イッペイ いやぁ、スリムさん捕まえて、失礼だねえ。

プロにコーディネートされたハッチ ぼくらのおしゃれ対談 ↑スタイリストさんのアドバイスによって、黒と青の迷彩シャツと革ジャン、紺のスニーカーを組み合わせてイケメンふうに会社の壁に寄りかかってみた結果がこちら。ワイルドにキメるなら、足元をブーツにしてもいい、とはスタイリストmocoさん談。紺のシャツ2999円(スピンズ原宿店)、黒のデニムパンツ1393円(GU)。 どっちがスマートに見える? ぼくらのおしゃれ対談 ↑シャツを着ただけで痩せはしないが、柄の大きさや色でスリムに見える、という理論はあながち間違っていない。同じサイズのブロックチェックでも、目が細かく比較的濃い色のほうが若干スマートに見える。

ハッチ そういえば、オレ絶対着ないですけど、プリントTシャツみたいなの着ている奴って、伸びてキャラの顔変わってますけどってあるじゃないですか?

南田 それ松村さん(上司)のことバカにしているの?

ハッチ イヤイヤイヤイヤ(焦)!

南田 わけのわからない字が書いている服しか着ない松村さんのことを?

ハッチ イヤイヤ違うって、だから!

イッペイ 松村さんのTシャツがすごくのびてるって言いたいの?

ハッチ うーん、いや、とかね。あえて目立つ服を着る必要性はないかなと。横縞とかも目立つじゃないですか。太っているとね。体型が丸っこく見えて。そういうのは意識的に避けているところはあります。

――オレのすべてを包んでくれるのが、単色の黒であると。

南田 オチ的には美しいね。すべてを飲み込む色、としての黒。そもそも、ボクらはあんまり人に見られたり、目立ちたくないので、黒を着るというのは、ありますね。

ハッチ 1枚しか着ない季節だったらいいけど、秋冬とかに、この色とこの色でふたつ合わせたらなんかおかしくないかな? とか考えなきゃいけないから面倒くさいし。

南田 その点、イッペイちゃんはたまにチャレンジングな重ね着とかしているよね?

イッペイ ボクですか?(笑)えーっと……どういうことだろう。

南田 なんかよくわからない感じの。

ぼくらのおしゃれ対談 ↑南田さんいわく、よくわからない重ね着を執行中のイッペイ。

イッペイ あの、ボクはその日乾いているTシャツと乾いているシャツを着ているだけですよ。

ハッチ でしょう! そうなるじゃないですか! 時間がないと!!(大きな声で)

イッペイ ボクに言わせてみれば、チェックこそすべてを飲み込む懐の深さがあるんですよ! 合わせるときだって、パンツの色に、チェック柄の補色がひとつ入ってさえいれば、たぶんですけど成り立つんですよ。だから頭は使わないっす。

山さん なるほど~。


■オレのインターネットによれば黒が最強の色

南田 たださぁ、さっきからさんざんオレもコーディネート、コーディネートと発言してきたけど、たぶんオレの色のセンスはよくないと思う! 美術2だったから。結局はネットとかで聞きかじった知識で黒を選んで着ているような気がする!

ハッチ そうなんだ……(小声で)

南田 なんかこの色とこの色は、仲が悪い色です! みたいなのあるじゃん? そんなの難しくてわかんねーよ。

山さん その点、ボクの場合は、まあ黒ばっかりというわけでもないんですけど。主に暗めの単色が多いですね。

――暗めの単色を選ぶ理由って何かあるんですか?

山さん そこに暗めの単色があるからです。

南田 おや、かっこいいこと言うねえ。

山さん ユニ○ロ入ったら一番最初に目につくじゃないですか。単色って。まあ、最近チェック勢も増えてますけど。

南田 最近は新参ものとして2色のやつが増えてきたよね。

山さん ありますね。

【補足:2色のやつ→2つの単色どうしを組み合わせた、最近流行のバイカラーのことを指していると思われる】

ぼくらのおしゃれ対談 ↑オシャレなバイカラーのデニムシャツ。


■デートに行く服を買うのにユニ○ロ2万円は譲らない

――では、ちょっと話がそれるんですが、仮に来週女性とデートに行くことになったとして。どうしてもその娘と付き合いたい。そのために服をトータルで揃えなきゃいけないとした場合に出せる、金額の上限はどれくらいですか?

南田 う~ん。10万円ぐらいですかね。ジャケットが5~6万円ぐらいだとして。まぁ買ったことないから想像で言ってますけど。

イッペイ デート費用を抜いた全財産!

ハッチ えー? ホントに?

イッペイ だってどうしても付き合いたいんでしょ? そうしたら全勢力で臨んだほうが。

ハッチ でもほら、高いからって、イコールでいいとは限らないじゃないですか。

イッペイ もちろん、もちろん。

南田 それだけ必死ってことだよね?

イッペイ そうそう。たぶんコーディネートのために妹を連れて行くと思うよ。自分の目は信用できんから。

南田 うわぁ……オレの姉ちゃんセンス悪いんだよね……オレと一緒で。

キャラTを着こなしてみせた南田 ぼくらのおしゃれ対談 ↑ドロイド君のキャラTを着てみて、と言ったらこうなった。ちなみにカーゴパンツにリュック感覚でパンパンに物を詰め込む人も非常に多く見かける。


――山さんは?

山さん オレはユニ○ロで2万円。ビタ一文まけない。

南田 カッコいいね!(笑)

イッペイ どうしても付き合いたいんだよ?

山さん どうしても付き合いたくても、そんな金がないぜってところで。オレには『645Z』っていう無口な嫁がいるんで。

イッペイ カメラがあるんだね。

山さん ローンで毎月2万5000円飛んでいるって思えば2万円! ビタ一文まけない!

白いTシャツ+白チェックを着た珍しい例 ぼくらのおしゃれ対談 ↑ヤマハンキンポー(本人の仮の姿)を転写したTシャツをこともなげに着る山さん。

ハッチ オレはリアルで言うと、見合いのときは18万円ぐらいだった。

南田 結構かかるね。靴も全部入れて?

ハッチ 靴も全部入れて18万円ぐらいだった!

南田 たっかいなー!

――うわー!

ハッチ 時計も入れたら24万円ぐらいかな……。

南田 時計もそのとき一緒に買ったの?

ハッチ ううん、違うけど。その時着ていた総額がだいたいそんなもんという意味で。

イッペイ でもすごいじゃん。福沢諭吉が歩いているようなもんだね。

ハッチ あー眼鏡も入れたら26万円だわー!

南田 え? 眼鏡も変えなきゃダメなの? お見合いって?

ハッチ だって眼鏡もさあ(大きな声で)、もういい加減買い換えなきゃいけないくらい傷だらけだったからさあ!

南田 松村さんなんて、メガネのネジ1個取れていてもしつこくずーっと使っているんだよ?

ハッチ 女性とのデートのとき取れたまんまってまずくないですか?

すたみな太郎 ↑週アスの新人オオタ(左)も基本的に服が黒い。


――や、ほら、母性本能くすぐるかもしれないけどね?

ハッチ ……ダメな人だって思われないですかねえ。

南田 お見合いしながら、多少おねしょとかしてたほうが母性本能くすぐるかもよ。

イッペイ ふふふ。私がいないとこの人どうなっちゃうの!って。

山下 介護、介護(笑)

ハッチ でもさすがに眼鏡のフレームを見ただけでブランドわかる娘はそういないと思いますけど。

イッペイ 眼鏡はマニアックだよね。

山さん あ、オレ以外、みんな眼鏡っ子じゃん。

一同 お、そうだそうだ。

南田 おい、今、裸眼とか流行んねぇから!

山さん なるほど!

南田 オシャレと言えば、高校のときにDCブランドブームがあったんですよ。なんかシーズンになったら朝イチにマルイのバーゲンに並ぶとか。3万円ぶん買うとか。ああいう情熱が、ボクはイマイチわかんないまま40歳を迎えてしまったんですよね。

――肩パットが武器みたいな時代の話してます?

南田 いや、ほんとあれ、何だったんだろう。パーソンズとかかな。なんだったんだろうな。その頃ボクはもう、ご存知パンクロッカーでガーゼシャツ軍団だったんで、全然 わかんないんですけど。

――真冬にビリビリのガーゼシャツ着ているほうが、逆に服への情熱を感じますけどね。

あのダウンをオシャレに着てみた! ぼくらのおしゃれ対談 ↑みんなの制服、ユニ○ロダウンでも上から流行りのチェスターコートを羽織って靴の色を同系色に合わせると、雰囲気がガラリと変わる。コートは5389円(GU)、紺のスリッポン靴1609円(GU)。2月17日号(2月3日発売)では、他にも激安コーデを紹介中!


■服を買うくらいなら趣味に全振りする

――そういえば、よく衣食住+趣味で優先順位をつけるとどのように並びますか?

南田 ボクはたぶん趣味が最初に来ます。自転車でもガジェットでもエロゲーでもいいんですけど。……あとは全部同率ぐらいで下のほうに。食べ物も毎日カロリーメイトで構わないんで。住もボクは2畳あれば寝れる人ですし。はい。趣味に全振りです、ボクは。

イッペイ ボクは住が一番で、2が食で、3にガジェットっすね。衣が一番使っていない気がします。

南田 だってもう100万円超えのPCがあるから、そうそう抜けないよね、服で。

イッペイ そうですね。

山さん オレも趣味が最初で、つぎが食。で、住、衣って感じだと思うんですけど。だいたいそんな感じです。

ハッチ オレは実家だからなあ。親に払っている金額と、駐車場代考えると……。

イッペイ 親にいくら払っているんですか。3000円ぐらいですか?

南田 あ、そう考えると、オレもエロゲーが一番高くなるよ。ちょっと笑えない額払っているから(補足:南田さんは少なく見積もっても1500万円ほどエロゲーにつぎ込んでいる紳士です)。

ハッチ 服はそんなに買い替えないですからね。食、衣になるかな。

南田 服は穴が空いたら買い替えるぐらいだもんね。

ハッチ それはないっす!(大きな声で) それはないっす!(さらに大きな声で)

ぼくらのおしゃれ対談 ↑おしゃれにはいちばん厳しい視点をみせるハッチと、限りなくどうでもいいと思っている南田。

南田 だってさぁ、(自分の服を指さして)これすんげー毛玉ついているけど、オレにはなんにも影響はないし(笑)。見た目は悪いけど、べつに服の機能に関係ねーなーと。

――黒タートルのジョブズみたいに、毎日制服的な服を着ようかなって思いますか?

山さん いや、まあ考えなくていいから、たしかに魅力的ですよね。

南田 オレたぶんこのシャツ8枚ぐらいあるから、洗濯1週間さぼってもなんとかなるよ。

■服に全然思い入れがないので与えられたら普通に着る

――今回腕利きのスタイリストさんにお願いして、これから皆さんの普段の姿をワンランクアップさせるわけなんですが、衣のプライオリティーがあまりに低すぎて、継続性がなさそうなのが、ちょっと心配です。でも、ほかの人が似合うねーって言ったコーディネートだったら、自分の思いを曲げて(黒orチェック以外を)着るか、それともこれまでの自分の趣味を貫きますか?

南田 曲げます。

山さん オレは以前、ドワンゴさんの社員専用美容室で、髪をかなりかっこ良く切ってもらったことがあるんですよ。

ぼくらのおしゃれ対談 ↑ドワンゴにある“未来の美容室”『artifata GINZA KABUKIZA店』にて。こちらの美容室ではニコ生もできる設備を整えている。

ぼくらのおしゃれ対談

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あれから10ヵ月後

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ぼくらのおしゃれ対談 ↑手付かずのまま。

山さん でもまた元の髪に戻ってますから、そういうことですよね。

一同 (笑)

南田 それカッコいいよ、それ。

――自分のワードローブに加わったとしても、着ないってこと?

山さん クローゼットにあるんなら話は変わってきます。

南田 なんだよ(笑)

山さん クローゼットにあるんなら「なぜそれを利用しないのか?」って話ですよね。

―― ストールとかあったら巻いちゃいますか?

山さん あ……いや、それは。

一同 (笑)

ハッチ 高木さんとかナベコ(女性編集者)が「山さんのストール超カッコいい、毎日着けたほうがいいですよ!」って言ったりしたら。

山さん いやいや。ストールとか絶対暑いっすよ。

――ストールはあくまでも一例なだけで(笑)

オシャレアイテム、ニットの正しいかぶり方 ぼくらのおしゃれ対談 ↑小粋なアイテムことニットキャップも、かぶりかたひとつで、ちゃんと今どきのオシャレさんになる。軽く浅くかぶろう。


ハッチ ボクの場合は、意外にいけるじゃんって思ったかどうかですね。あーこういう組み合わせ、これまで知らなかったな~って思ったら着ると思いますけど。

南田 オレは服に全然思い入れがないので、普通に着ちゃう。

イッペイ まぁ、着心地次第ですね。

一同 (笑)

イッペイ いくら似合っても、なんかTシャツにセーターだとチクチクしない? そういうの……嫌なんだよ、オレ……。

ハッチ でた、イッペイさんの神経質……。

南田 神経質な体質だよね。

山さん ノノ君のキラキラのジャケット、めっちゃかゆいですよね。

イッペイ そうでしょう?

ハッチ イッペイさんは、人の家庭の食事と一緒で、古着もダメなの?

イッペイ 古着はオッケーだよ、ビジネスだから。人んちの服を借りるのはちょっとキツい。

ハッチ そうなんだ(笑)

―― 人が着た服は着れないのですか?

イッペイ そいつん家の匂いがするから……。

ハッチ フリマとかで売っているのは絶対ダメ?

イッペイ 微妙なところなんだよねえ……。

南田 ビジネスフィルターを通すとアリになるんでしょ?

イッペイ ですです。

――買った後、自分で洗えばよくないですか?

イッペイ いや違うんですよ。奥の奥に染み込んだヒストリーを想起させてしまうようなものだとキツいっすねえ……。ちょっとやっぱり。よくこんなシミつけてフリマに持ってきたな、ってヤツだとキツいよねー。ただなんかちょっとした小型のレジスターみたいなの使ってて、そこにお香かなんかたかれてて、ちょっとオシャレな人が売っている感じだったら、それはもうオレにとってはショップだ!って思って、いける。

ハッチ 逆に言ったら、ボクも食べ物より服のほうが気になるんで。肌に触れるのヤなんで、新品以外ダメ。

―― ほー。

南田 へえー。

イッペイ 女性もそうなの?

ハッチ え? どういうこと?

一同 (笑)

ハッチ キミ、ここで言う話じゃない! いや、ていうかオレ、なにも言ってないですけど!!

ぼくらのおしゃれ対談 ↑ご協力、ありがとうございました。

 以上、わかったようなわからないような感じですが、みなさまはいかがですか?

 週刊アスキー2月17日号(2月3日発売)では、格安で手に入る服や小物(『GU』、『SPINNS』ほか)を+αして、普段の地味なコーディネートをなんとかする、といった特集を掲載しています。着こなしのポイントも掲載されているので、ふだんの参考にしてみてくださいね!

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