その懐かしい人とはライターの庄司信晴さん。庄司さんを覚えている人はカオス読者さんの中でもアイコン時代からご愛読していただいてる方じゃないでしょうか?
単行本でいえばPLUSになる前の『カオスだもんね!』の1~2巻に登場。そのころのカオスといえば風俗取材全盛で、庄司さんといっしょに新宿2丁目に行ったり、イメクラに行ったり、ストリップに行ったりと、かなりエロ系取材な日々でした。
あれからもう10年以上も経ったんですね~……。と、そんな庄司さんから久しぶりに取材のお誘いが。ちなみに現在は編集プロダクションの社長さんをしているようですが、その副業としてこのたびうどん屋をオープンしたとのこと。
そして、うどんと聞いて黙ってられない編集者がここにひとり。そう、地元四国でうどんを食いまくり、取材帰りにも隙あらば「丸亀製麺に行こうぜ!」と言い出す、アカザーさんです。アカザーさんがどうしてもその店うどんを食って「うるさいく言いたい」とのコトで、さっそく取材にGO!
ということでやって来たのがこちら。環七沿いにオープンしたばかりの手打ちうどん『めんこや 高円寺店』。
店中に入ると和風でオシャレな雰囲気が漂います。本当にここがあの庄司さんのお店!?という感じのスタイリッシュさです。
しかし、店に入るや「ミズちゃ~~~ん」という、あの懐かしい呼び声が。そう、この人が庄司さんです。髪型を含め、いい意味でも悪い意味でも当時とあまり変わっていません。
実は庄司さんはこのお店の前にも、同じ場所でおそば屋さんをやっていたそうなんですが……。
・・・・・・湿っぽい展開は割愛して、今回この店オープンに力を貸してくれた頼れる店長をご紹介。
元競輪選手という少々変わった経歴の持ち主ですが、そんなチャーリーさんが着目したうどんが“武蔵野うどん”。武蔵野うどんとは東京都武蔵野地区で古くから愛されてきた、つけ汁で食すうどんとのこと。
ここで、庄司さんからある提案が!
そりゃ、「打ってく?」と言われたら体験レポート漫画家の宿命としてやらざるを得ないでしょう!ちなみにめんこやさんのこだわりとして……。
ということでスタッフの岡田さん指導のもと、店先の麺打ちスペースにてうどん打ちに挑戦です。
まずはうどんの玉を伸ばすところからスタートなわけですが、ミズグチさんは思ったより手慣れた感じ。
過去のそば打ち取材の経験も活かされ、生地の伸ばし作業はほぼ申し分ない仕上がり。これは期待が出来ますぞ。
と思いきや、プロの世界はそんなに甘くない!包丁で麺を切る工程がダメダメでした。一見、うまく切れているように見えますが実際は……。
どうやら包丁が垂直に入っておらず、刃の端が最後まで達していなかったのが原因のようです。その結果、こんなうどんが……。
とはいえこれが“ミズちゃんうどん”だ!と開き直り、どうせアカザーさんが食べるのだからということで、そのまま茹でるという強行策に!
ちなみにめんこやさんのうどんは縮れ麺をつけ麺で食べるスタイルが主で、今回はその中でも人気メニューである“肉汁うどん”で試食してみることに。
さぁさぁ、茹でたてを召し上がれ!
って、いきなりY字うどんが発覚!
しかし、そのY字うどんを食べたアカザーさんの感想は意外にも・・・・・・!?
どうやらその荒削りさがアカザーさん好みだったようです!?シャクライも食べてみましたが、ちょっと固めのうどんに肉汁が実によくマッチしてました。ていうか、めんこやさんのうどんそのものが噛めば噛むほど小麦の味がして、本当に美味しいです!
が、そのあと岡田さんが打った“本物の”『めんこや 肉汁うどん』が登場!食べ比べてみると……。
水口さんの打ったうどんで満足していたシャクライたちはどうかしてました。やっぱりプロと素人の間には大きな壁がありました。
その後、庄司さんの「どんどん食べていってよ」のお言葉に甘えて、ぶったまうどん、海老汁うどんもご馳走に。いやはやどちらもたいへん美味しゅうございました。
で、食べ終わったあとに「ミズちゃん、帰る前にお店にサインを書いてってよ!」という、庄司さんの抜かりなさが当時のままで、胃袋も心もなんだかほっこりしてしまいました。
ていうかその抜かりのなさで、なんとお店の歌までつくったらしいです。(笑)
そんなちょっと変わったオーナー庄司さんのうどん屋『めんこや高円寺店』。シャクライ的にはお世辞抜きで美味しかったので、お近くに立ち寄る機会がありましたらぜひ一度食べてみてください。噛めば噛むほど小麦の味がする麺がクセになりますよ~。
噛めば噛むほど小麦の味がする“武蔵野うどん”の試食レポートは週刊アスキー11/4号(10月21日発売)の『カオスだもんね!PLUS』でチェック!