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ガキ使「笑ってはいけない」など 笑いを手がけた “ガースー”こと菅賢治氏と対談

2014/10/13 09:00 投稿

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 今週の進藤晶子氏対談『え、それってどういうこと?』には、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』シリーズを手がける名プロデューサー・菅賢治さんが登場。今年3月、日本テレビを退職し、“ガースーエンターテインメント”を起ち上げた氏に、仕事の流儀や遊びへの心意気をうかがった。本誌未公開トークをちょっぴり紹介!

「くだらない」は、最高のほめ言葉

それってどういうこと?

進藤:仕事では、「役に立つね」と言われるよりも、「くだらなかったね」って言われるほうがうれしいとか。

:圧倒的にうれしいですね。「なんかイージーにつくってるね」とか、「楽しそうだね」というのはもちろん、「楽そうだね」っていうのもうれしいですよ(笑)。

進藤:それもうれしいんですね。

:はい。本(『笑う仕事術』)にも書きましたけど、つくり手の汗が見えるっていうのは、よくないことなので。芸人さんにしても、「楽にペーペーしゃべって、なんかおもしろいこと言って、お金もらっていいよね」って言われることのほうがいいわけで。「ほんとは難しいことやってるんだね」って言われることは、営業妨害なんだろうなと思います。

進藤:舞台裏を見事に隠し通して、みんなに笑ってもらって喜んでもらってこそプロの仕事だということですか?

:と、思いますね。テレビの画面を観ても、いかに楽しそうであるか、熱があるか。いまはザッピングされるのも昔より早いので、画面に熱がないと興味をもってもらえませんからね。

進藤:「(テレビは)ゴロンとなって、どんどんザッピングしてください」ともお書きになっていますよね。菅 はい。テレビって別に正座して観るもんじゃないと思ってますし。僕もスポーツだけですね、正座して観るのは(笑)。

進藤:正座ですか(笑)。

:スポーツをやってる人には、ものすごいリスペクトがありますので。

 

『笑ってはいけない』シリーズは手探りでつくった

それってどういうこと?

:『笑ってはいけない』シリーズは、最初はもう、闇の中をこう手探りみたいな感じでやっていたんですよ。「あ、こんなことで笑ってくれるんだ」とか。で、こっちが、「これは笑ってくれるだろう」って仕掛けたことはもう、大スベりしたりして。

進藤:そういうものですか。

:意外とこっちが仕掛けてないところがウケるんですよね。出演者の5人がほったらかしにされるところとか、ダウンタウンの2人が、2人っきりで放置されるところとか。仕掛けがまったくなにもないところでこそ、笑いが起きたりする。

進藤:うん、うん。うん。

:まあでも、「笑い」って、書きましたけど、一生わかんないまま終わるんだろうな、っていう……。

進藤:そうですか?

:はい。ゴルフで言ったら、青木功さんとかジャック・ニクラウスでも、「よし、ゴルフわかった!」なんて絶対、一瞬も思ったことないと思うし。だから楽しいのかな、と思いますけど。僕もゴルフ大好きですから(笑)。

 

続きは本誌でお楽しみください!

 

菅 賢治 SUGA KENJI

日本大学藝術学部卒業後、日本テレビエンタープライズ(現・日テレアックスオン)のアシスタントディレクターとなり、『酒井広のうわさのスタジオ』をディレクターとして担当。1988年に日本テレビに入社し、『鶴太郎の危険なテレビ』を担当。その後もプロデューサー・ディレクターとして『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』、『恋のから騒ぎ』、『おしゃれカンケイ』、『踊る!さんま御殿!!』、『笑ってはいけない』シリーズなど数々の大ヒット番組を手掛ける。2014年3月に日本テレビを退職。現在は“BRAIN BROTHERS GAASU ENTERTAINMENT”のプロデューサーとして幅広く活躍中。

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