こんにちは、元週アス&MacPeople編集者でアスキーストア新人店員の山口ひろ美です。世界初のペン型3Dプリンターとして注目されている『3Doodler』は、空中に線を描くように立体物を作れるアイテム。公式サイトの作品集には、さまざまなフィギュアやオブジェなどがアップされています。

空中に立体が描けるペン型3Dプリンター 3Doodler

ペン型3Dプリンター 空中に描ける3Dプリントペン 3Doodler

 工作やDIYが好きな人ならすぐにで作りたくてうずうずしてしまいますが、冷静に考えるとフィギュアばっかりできてもな……というのが本音。そこで、せっかく3Doodlerを買うなら、夏休みの自由工作だけで終わらせない、一応“ちゃんと使える”アクセサリー作りに挑戦してみました。

 実際やってみると、最初は意外と難しい! でも、2〜3度トライするうちにどんどんコツをつかんで確実にハマります。今は、3Doodlerで何を作ろうか考えるのが楽しくて仕方ありません。

3Doodler 手前は蝶の羽をイメージしたピアス、左奥は蜘蛛の巣、右奥は和風または中華風のモチーフ。遠目に見るぶんには結構いい雰囲気なのですが近くで見ると…。

 まず基礎情報として「3Doodler」は線で立体を作っていくため、完全な面を作るのは苦手です。細いペンで広い面を塗りつぶす要領で、どうしても線が目立ちます。だから、数多くアップされている作品もワイヤーアート調なんです。そこで、これを逆手にとってはじめから繊細な線で構成されたモチーフを考えてみました。空中に立体が描けるのがウリなのに平面作品になりますが……まぁいいですよね?

 当初の予定としては、奥にある2つはこのように“帯留め”として使おうと思っていました。ど…どうでしょうか? 着物の帯の真ん中に締める“帯締め”に付けるアクセサリーが“帯留め”で、最近は浴衣をこんなふうに着物のように着こなすのが流行ってるんです。

3Doodler モダンな洋風柄の浴衣に水玉の帯締めと蜘蛛の巣の飾り。 3Doodler 昔ながらの藍色の浴衣にサンゴの飾りのような感じでワンポイント。 3Doodler 3Doodler

 それ以前に「3Doodler」って何? という方は、まずこちらの紹介動画をどうぞ

※iOS端末などでプレビューが表示されない場合はコチラ(YouTubeサイト)でご覧ください。

アクセサリー作りの準備

 ここからはあくまで私の自己流ですが、作り方をご紹介します。このように細かいデザインや文字を作りたい場合、下絵はマストです。個人で楽しむ範囲なら、ネットで気になった図柄や実際のアクセサリーの写真などを使ってもいいでしょう。鉛筆で描いてから、サインペンで線を太くするといいです。

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 今回の作品の下絵です。プラスチックフィラメントの色を替えたい場合は、下絵を色分けしておいてもいいです。下絵状態で大きく描きすぎでしまったものは縮小コピーしました(ただし細かければ細かいほど難しくなります)。

3Doodler 主線を黒で、ある程度ランダムでもいい線を赤で描きました。

 紙の上に直接3Doodlerすると貼り付いてしまうので、下絵をクリアファイルに挟んでその上に作っていきます。

3Doodler

 ちなみに、作業後は熱で表面が溶けて跡が付いてしまうので使い古しで十分。

3Doodler

蜘蛛の巣モチーフの作り方

 完成形はこんな感じ。糸に水滴がかかった雰囲気を出したく、ビーズを使用しました。

3Doodler

 このように何度も同じ場所を通過するデザインは、つなぎ目を考える必要がなく作りやすいです。ただし、スタートとストップ地点はどうしてもダマができやすいので、常に真ん中からはじめるとそこが汚くなってしまいます。

3Doodler

 最終的に端っこをカットすればいいと考え、ダマを端に逃がしました。固まった部分はニッパーで切り落とします。作成途中に糸を引いてしまうこともありますが、こうして後からキレイにすればOK。

3Doodler

 ビーズは、穴に通せれば、どんなものでもOK。100円ショップでこんなにたくさん入ったものが買えました。

3Doodler

 ビーズ部分は、別に作ってからくっつけました。

3Doodler

 最初、本体と同じように線を引いて棒を作ったのですが…

3Doodler 3Doodler

このように空中に出したほうがキレイで丈夫な棒が作れます。こちらが明らかに正解。

3Doodler 3Doodler

 全体が出来上がったら、クリアファイルを曲げてペリッとはがします。チョコレート的な感じです。最初はビーズ1粒のつもりでしたが、物足りなかったのでもうひとつ足したのが完成形です。

3Doodler

和風?中華風?モチーフの作り方

 こちらは、蜘蛛の巣よりも接点を意識しないといけないぶん難易度高め。もっと繊細な物を想定していたのですがちょっと大味になってしまいました。。

3Doodler

 まず外周の円を描いてから内部を作りますが、クリアファイルと触れている面が少ないためすぐに浮いてしまいました。

3Doodler

 線を描かない位置をセロテープで留めてしまえばOK。

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 このようなすき間の多いデザインでは、内部のモチーフも必ず外周と触れていないといけません。すべてのモチーフも必ずどこか触れるようにしてくっつけます。

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 一応できあがりましたが、想定した雰囲気にはほど遠い……。

3Doodler

蝶の羽ピアスの作り方

 ピンクと水色の透明のプラスチックフィラメントを使っているので涼しげな仕上がりになり、一番お気に入りです。色替え時は、2色が混ざってしまいますが、ちょうどグラデーションっぽくなって問題なしです。

3Doodler

 耳に通す部分は、100円くらいで買えるピアス用のパーツ。取り付けが最も簡単な、ただ輪に通すだけのタイプです。

3Doodler

 近くで見ると粗いのですが実際に付けてみるとさほど目立たず、なかなか悪くないと思いませんか? 大ぶりなピアスなのにかなり軽いため実用性アリです。

3Doodler 左右非対称なデザインもこだわったポイントです。

 そんなわけで、ワタクシ3Doodlerでに大ハマり中です。少〜し慣れが必要ですが、2回くらいでかなり自由に扱えるようになりました。失敗してもさらにリベンジしたくなり、止まりません。夏休みの自由工作がまだ決まらない人も、DIY熱を刺激されちゃった人も、いますぐゲットしてLet's 3どぅーどぅらー!

 さらに詳細なスペック&オンライン購入は、アスキーストアでどうぞ(品切れてしまったらすみません)。

空中に立体が描けるペン型3Dプリンター 3Doodler
アスキーストアで購入

 このほか、アスキーストアではおもしろ製品や便利なアイテムを多数販売中。ほぼ毎日新商品が追加されるので、お見逃しなく!

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