しかし、やはりCPUも“そこそこの性能”がないとフレームレートを著しく下げる要因になりかねません。だから、ゲーミングPCにおいて、コアi3を選ぶ人は多くありません。
では、ペンティアム20周年を記念し、オーバークロック(以下、OC)に対応し、その伸びしろの高さが評価され、人気爆発中のPentium G3258ならばどうだろう?と思い、OCしたG3258がゲーミングPCのCPUとしてふさわしいかどうか、実験してみました。
環境はいまどきのPCゲームをある程度快適に遊べるようにGeForceのミドルクラスであるGTX760を、OC用にCPUクーラーはサイズ『虎徹』をチョイス。それらを主軸とする10万円以下の構成で臨みました。なお、Pentium G3258の動作クロックは虎徹で冷却し、負荷ソフト『OCCT』で30分動作する安定セッティングの限界である、4.7GHzにOCしました。比較対象にはCore i5-4460(4コア/4スレッド、3.2GHz、最大3.4GHz)を用意。価格は1万9000円前後とPentium G3258の約2倍となります。
【検証環境】
CPU:インテル『Pentium G3258』(2コア/2スレッド、定格3.2GHz)、CPUクーラー:サイズ『虎徹 SCKTT-1000』(空冷)、マザーボード:ASRock『Z97 Anniversary』(Intel Z97)、グラフィックボード:MSI『N760GTX Twin Frozr 4S OC V2』(GeForce GTX760)、メモリー:CFD販売『W3U1600HQ-4G』(PC12800 DDR3 4GB×2)、ストレージ:Crucial『CT256MX100SSD1』(256GB SSD、SATA3)、光学ドライブ:LITEON『iHAS324-17』(DVDスーパーマルチ)、PCケース:ZALMAN『Z3 Plus』(ATX)、電源ユニット:玄人志向『KRPW-GN550W/90+』(550W、80PLUS GOLD)、OS:Windows8.1(DSP版、64ビット)
Watch DogsではPentium G3258が定格の場合、平均33fps程度でしたが、40fpsへ大きく向上。平均フレームレートではコアi5に差を付けられるものの、価格差が倍違うので、お買い得度で言えばPentium G3258のほうが良さげです。
(c)2014 ZeniMax Media Inc. Developed in association with MachineGames. MachineGames, Bethesda, Bethesda Softworks, ZeniMax and related logos are registered trademarks or trademarks of ZeniMax Media Inc. in the U.S. and/or other countries. Wolfenstein, the W (stylized) and related logos are registered trademarks or trademarks of id Software LLC in the U.S. and/or other countries. All other trademarks or trade names are the property of their respective owners. All Rights Reserved.Wolfenstein: The New Orderでは、V-Syncがオフにならずコアi5はリミットの60fps張り付き状態。Pentium G3258は定格状態では、最低フレームレートが40fpsを切ってますが、4.7GHzへOCすることで、コアi5同様、天井付近に張り付きました。このゲームでは、Pentium G3258をOCすることで、コアi5並の性能になると言えるでしょう。
週刊アスキー8/5号 No989(7月22日発売)の特集『はじめての自作PCオーバークロック』では、Pentium G3258で5GHzを達成する方法など、さらにもっと深い検証を行なっていますので、これからOCを始める方はぜひ参考ににしてください。