iBeaconを利用することで、来店客や在庫の管理、屋内の位置情報の取得、移動経路のマッピングなどが可能になります。もともとはAppleの本社がある米国で導入が進められてきましたが、アプリックスIPホールディングスなどが低価格でセキュアなビーコン端末をリリースしたことで、今では日本がiBeacon先進国となっています。
そんなiBeaconの仕組みから活用事例、実際の導入事例までが丸わかりの電子書籍『iBeacon丸わかりガイド』がリリースされました。本書を読めば、iBeaconの仕組みがサクっとわかるはずです。
本書ではまず、iBeaconで利用できる端末を詳しく紹介しています。Bluetooth Low Energyというだけあって、端末は省電力となっており電池駆動で長期間メンテナンスフリーで使えます。なお、実際の電池の寿命は容量、ビーコン電波の強度、ビーコン電波の発信間隔などのよって変わりますが、単3乾電池で3〜10年ほどと言われています。
iBeaconでは、遠い(Far)、近い(Near)、近接(Immidiate)という大きくわけて3つの距離を設定でき、各距離に併せてビーコン信号を受けたアプリの挙動を変更することができます。
実際の導入事例としては、火鍋専門店である小肥羊品川店を取材。同店では屋内の位置測位のためにiBeaconを利用し、専用アプリでQRコードを読み取って着席しているテーブル席を確定させれば、手持ちのスマホでメニューを注文できるという仕組みを構築しています。
東京国立博物館はiBeaconとはうたっていませんが、ビーコンからの信号を受けて専用アプリの画面が切り替わるという仕組みを取り入れています。本館には展示室が10室程度あり、各展示室に移動するだけでそれに応じた動画が解説に自動的に切り替わります。
Androidでは4.3以降で同様の技術に対応するため、この夏のモデルからはiBeacon互換の機能を利用できる端末が増えるはず。秋口からの本格サービスの導入を見据え、本書でしっかりと勉強しておくことをお勧めします。
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286円
書名 ネットと実店舗を強力に結びつけるO2Oの注目技術 iBeacon丸わかりガイド 週刊アスキー・ワンテーマ
編集 MacPeople編集部、週刊アスキー編集部
価格 286円(税別)
配信サイト BOOK☆WALKER、Kindleストア、楽天ブックスなど