私はこのために週アス兼務していると言っても過言ではありません(笑)。今回は特別に、特集ページの一部を週アスPLUS読者のみなさんだけにご紹介します。
冒頭ページでは、現在のAppleの業績をグラフを交えて詳しく紹介しています。Appleはいまや、4.5兆円の売上を叩き出す巨大企業です。もっとわかりやすく説明すると、四半期の売上高がNTTドコモの一年ぶんに相当します。なんかものすごいですね。
AppleといえばiPhoneですが、2014年1〜3月期のiPhoneのシェア率は日本で57.6%、ラクラク過半数超えです。スマホシェアで過半数を超えるのは日本だけですが、この数字はNTTドコモの参入が大きく影響していますね。iPhone5の強化版といえるiPhone5sでこの数字ですから、デザインを一新すると噂されているiPhone6をドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアがリリースしたら、シェアがさらに拡大する可能性がありますね。
すべてのデベロッパーが潤っているとはいえませんが、App Storeの売上高も右肩上がり。デベロッパーへの支払い額(アプリ価格の70%)もそれに比例しています。最近は、iOSとAndroidで同じアプリを同時リリースというケースも増えてきましたが、まずはiPhone版をリリースして反応を確かめてから、多種多用な機種があるAndroid版を後日リリースという「iPhone first」の開発者もまだまだ多いです。
特集の中盤あたりには、誰もが気になるiPhone6の予想記事が充実。現在のiPhoneの弱点から見るiPhone6の戦略に始まり、CPUやGPU、液晶、カメラなどのハード仕様についてもサプライヤーの動向から考察しています。
具体的には、iPhone5cはなぜ販売不振に陥ったのか、後継機種は出るのかという点を詳しく解説しています。ちなみに欧州では最新のiPhone5sよりも型落ちのiPhone4sなどが人気らしいです。また、いまのところ失敗作とされているiPhone5cも、価格を下げてインドなどの新興国で販売が始まったようなので、今後は人気が出てくる可能性もありますね。
そのあとのページでは、各種パーツごとにiPhone6のスペックを予想しています。CPUはiPhone5sと同様にARM v8-Aファミリーの独自64ビットのものを搭載すると考えられますが、製造プロセスの微細化によって消費電力を抑えられるほか、動作クロックが向上するかもしれません。GPUも従来どおりPowerVRシリーズが搭載される見込みですが、コア数の増加などが考えられますね。通信やWi-Fi、背面カメラ、液晶パネルはどうなるのかについてもあとに続くページで詳しく解説しています。
コラムでは、Appleが公開しているサプライヤーリストの中で、主要部品を供給しているメーカーとその代表的なパーツを紹介しました。もしかすると、ここで紹介したパーツがiPhone6に組み込まれるかもしれませんね。
Apple特集の最後を飾るのが、いまや世界有数の優良企業となった同社を率いる経営陣を紹介。ティム・クックCEOをはじめ、基調講演の常連であるフィル・シラー氏、ネットやソフトウェアなどの機能向上などの責任者であるエディー・キュー氏、OS開発のエキスパートであるグレイグ・フェデリギ氏。そして、Appleのデザインを統括するジョナサン・アイブ氏と、そのデザインを具現化するハードウェアエンジニア担当のダン・リッキオ氏など、そうそうたるメンバーの役割やキャラクターがよく理解できるはずです。
もちろん、WWDC2014の基調講演で初登壇となるかもしれない、元バーバリーCEOのアンジェラ・アーレンツ氏についても触れています。同氏のこれまでの業績やAppleで任されるであろう仕事を考察しています。アーレンツ氏といえば、バーバリーのブランド価値をこれでもかというほどアップさせた豪腕CEOとして有名ですね。WWDCの基調講演でいったいどういう話が出てくるのか楽しみでなりません。
さて、今週発売の週刊アスキーでは、WWDC2014前に知っておきたいAppleの戦略や経営陣のバックグラウンド、サプライヤーリストから考える次期iPhoneの仕様、iMacにRetinaディスプレーが搭載される可能性があるのかなどを、さまざまな識者に語ってもらいました。WWDCまであと一週間。本誌でAppleの現在を把握し、万全の体制で6月3日午前2時を迎えましょう!週アス最新号は、各書店やコンビニ、売店、Amazonなどでチェックしてください。